銀幕日記 ~今宵の肴~

夜更かしの友である映画の寸評というか、何というか、つれづれなるままに(笑 

スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師

2013-05-30 00:31:09 | さ行
今宵は2007年制作の「スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師」!
19世紀中頃のイギリスの怪奇小説に登場する架空の連続殺人者を題材した作品で、ミュージカル『スウィーニー・トッド』を、ティム・バートンが映画化したもの。剃刀による殺人シーン、カニバリズム描写が多々あるため、同監督の作品としては日本初のR15+指定となった。

フリート街で理髪店を営むベンジャミン・バーカー(ジョニー・デップ)は、その妻に横恋慕する悪徳判事ターピンにより無実の罪で流刑されてしまう。それから15年後、“スウィーニー・トッド” と名を変え、街に戻った彼は、大家のミセス・ラベットから、妻の服毒と、娘ジョアンナがターピンに養われていることを聞かされ、復讐劇の第一歩を踏み出して・・・という前提。

初披露となったJ・デップの歌声も結構本格的だったし、ロンドンの薄暗い感じの映像も良かったし、なかなか見応えのある作品。しかしながら喉を掻き切ったり、血飛沫のシーンは確かにR15+の指定になるのも頷ける映像なので、苦手な人は避けるべし。小説の主人公で住所をもらえたのはベーカー街のシャーロック・ホームズとフリート街のスウィーニー・トッドだけとのこと。
コメント

ジェヴォーダンの獣

2013-05-26 00:21:24 | さ行
今宵は2001年制作の「ジェヴォーダンの獣」!
1764年-67年にかけてフランス・ジェヴォーダン地方のマルジェリド山地周辺にオオカミに似た謎の獣が現れ、60人~100人の人間を襲ったとされる実話にシャーマン的要素、宗教対立的要素を盛り込んだ作品。この謎は現在も解明されておらず、獣が何であったかは今も議論が続いている。

ルイ15世統治下のフランスのジェヴォーダン地方では100人以上もの女と子供が謎の野獣によって惨殺される事件が起こっていた。やがてこの事件の噂は国王の下まで届き、その正体を突き止めるため自然科学者グレゴワール・デ・フロンサック(サミュエル・ル・ビアン)が派遣されることとなる。フロンサックは親友のアメリカ先住民モホーク族のマニ(マーク・ダカスコス)を伴い現地へ赴くと・・・とうい設定。

謎に満ちた実話にシャーマンやら、宗教やら、恋愛やら、功夫やら盛りだくさんに絡めているのだが、意外とサクッと観られる作品。たくさん絡め過ぎて焦点が絞れん映画は・・・、と思う方は観ない方が良く、単純に楽しめるのが好きな方に向いてるかと。モニカ・ベルッチは妖艶そのもの。
コメント

アザーズ

2013-05-22 00:07:37 | あ行
今宵の友は2001年制作の「アザーズ」!
初回限定アウターケース仕様。
スペインのアレハンドロ・アメナバール監督のハリウッド進出第一弾となるスリラー。 “ヒッチコックの再来”と謳われるだけあって、古い屋敷だけという閉鎖された空間と、限られた登場人物だけでじわじわと心理的恐怖をつのらせていく作品。

第二次世界大戦末期、ジャージー島の広大な屋敷にグレース(ニコール・キッドマン)は、娘アンと息子ニコラスと3人だけで暮らしていた。ある日、その屋敷へ使用人として雇ってもらえないかと3人の訪問者が現れる。今までい居た使用人が忽然と居なくなり困っていたグレースは彼女達を雇い入れるが、それ以来奇怪な現象が頻繁に起こり始めて・・・という導入。

まず、ニコールの演技(表情、特に目!)は素晴らしく、観ているこちらもついつい引き込まれ、あっと言う間に観終えてしまうほど。また、音楽も映像を邪魔しないように作られているので、心的恐怖が一層増す。途中からもしかして・・・という思いが首を擡げるが、抑え込んで観ているともしかして以上のどんでん返しのラストだった。しかし、ニコちゃん、綺麗だよなぁ。
コメント

ソルト

2013-05-05 00:28:54 | さ行
今宵の肴は2010年制作の「ソルト (DELUXE DIRECTOR'S EDITION)」!
アメリカとロシアの二重スパイの嫌疑をかけられたCIAの女性エージェントが身の潔白を証明するためCIAの追跡を逃れながら真相に迫っていくアクション・サスペンス。主演はこの手の作品が似合うアンジェリーナ・ジョリーで、体当たりのリアルアクションが見物。

イヴリン・ソルト(A・ジョリー)は、何者かの策謀によりロシアのスパイであるとの嫌疑をかけられCIAから拘束されようとするが、夫の身を案じて逃げ出す。自宅に戻ったソルトは夫が拉致されたことを知り、身の潔白と夫を救うべく行動を開始するのだが・・・という導入。

アンジー好きには楽しめるが、アクションものとか、サスペンスものとして比重をかけて観ると若干物足りないと感じる人もいる作品。産後のアンジーには結構きつい(と思われる)アクションもあるが、本人ノリノリで演じているので心配無用かな。金髪、黒髪、短髪、男装とアンジーの七変化も楽しめてあっと言う間に観終わるのだが、エンディングが・・・という感じ。(別エンディングバージョンも収録されているのだが、両方ともに・・・。)
コメント

GOAL!

2013-05-03 00:01:38 | か行
今宵は2005年制作の「GOAL! (PREMIUM EDITION)」!
アウターケース仕様。
映画史上初となるFIFA公認のサッカー映画。全3部作構想の第1弾。メキシコからアメリカに不法入国した青年がそのサッカーセンスを見出されて、プレミアリーグのニューカッスル・ユナイテッドで開花していく様を描いたサクセス・ストーリー。

父親の仕事を手伝いながら、地元のサッカーチームで活躍していたサンティエゴ(クノ・ベッカー)は、ある日、元ニューカッスルの選手であり、スカウトであったグレン(スティーヴン・ディレイン)にその才能を見出され、トライアルを受けるチャンスを得る。いつかプロでの夢が叶うかもと父親の反対を押し切り単身渡英して・・・という設定。

さすがFIFA公認だけあって、ちょろっとだが、ベッカム、ラウール、ジダン等が参加してるし、サッカーシーンも迫力満点の出来なので、映画好きにも、サッカー好きにも受け入れられる作品。第2弾はレアル・マドリードへの移籍、第3弾はワールドカップの舞台と3部作の構成をぶち上げたが、尻すぼみ終わったシリーズで、第2弾までが鑑賞に耐えられるとか。
コメント