銀幕日記 ~今宵の肴~

夜更かしの友である映画の寸評というか、何というか、つれづれなるままに(笑 

ティアーズ・オブ・ザ・サン

2009-09-10 15:50:23 | た行
今宵は2003年制作の「ティアーズ・オブ・ザ・サン (COLLECTOR'S EDITION)」!
内戦により治安の悪化したナイジェリアから米国籍の女医と神父らを救出する為に送りこまれたウォーターズ大尉(ブルース・ウィリス)以下7名のネービーシールズによる戦争(?)アクションで、如何にも男臭さ満載といった感じで描かれている。

ナイジェリアの内戦地帯にある布教センターにいる女医リーナ(モニカ・ベルッチ)を救出すべく、夜の闇に紛れて降り立ったシールズ。ウォーターズ達は。、リーナを保護し、ヘリコプターによるピックアップ地点へ即座に移動しようとするが、リーナが頑なにも避難民も連れていくと言い張る為、仕方無しに歩ける者だけを連れて移動し始めるのだが・・・という導入。

中弛みはあるものの一気に観られる作品。B・ウィリスを筆頭に男!って感じの内容。命令を遵守してきた軍人が、急に人間的感情がでるあたりとか、部族間の抗争を単に経済力(石油等の利権)を巡る争いだと一言で済ませたりとか、ちょっと深みが足りない気がする。しかし、泥まみれになってもM・ベルッチは綺麗だなァ・・・流石“イタリアの宝石” だ。
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コン・エアー

2009-09-07 01:53:26 | か行
今宵は1997年制作の「コン・エアー (SPECIAL EDITION)」!
“コン・エアー(囚人航空)” と呼ばれる凶悪犯罪者を護送する専用機を舞台に、新設の凶悪犯専用施設へ護送される名立たる極悪人達(ジョン・マルコビッチとか、スティーヴ・ブシェミとか)仮釈放で移動するために同乗したキャメロン・ポー(ニコラス・ケイジ)が繰り広げるアクション。

除隊したポー(N・ケイジ)は、暴漢に襲われた際、正当防衛とは言え暴漢の一人を死に至らしめてしまい服役を余儀なくされる。模範囚として過ごし仮釈放を手にしたポーは故郷アラバマへ移送される為、コン・エアーに乗り込む。しかし、今回のコン・エアーには冷酷な知能犯サイラス(J・マルコビッチ)を筆頭に37人の殺害を繰り返した犯罪者も恐れる凶悪犯ガーランド(S・ブシェミ)等々が同乗して・・・という展開。

何も考えず一気に観られる痛快アクション。途中、マルコビッチが作戦を説明している時、「それは何だ?」「石ころだ」と言いながら棒で石を弾き飛ばす、一見無意味なシーンがあるが、英語だと「What is that?」「That's a rock」つまり「The rock」となり、制作のジェリー・ブラッカイマーとN・ケイジが再び組んだ本作のほうが前に組んだ「ザ・ロック」よりいいぞって意味を暗に表しているっぽいのだが・・・。
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ブリット

2009-09-04 23:02:39 | は行
今宵は1968年制作の「ブリット」
サンフランシスコの坂道を舞台に繰り広げられるカーチェイスが見応え十分な刑事物。「拳銃無宿」で人気スターの仲間入りをし、以後はアクションや演技でもスターとしての地位を確固たるものにしたスティーヴ・マックィーンが主演で、カーチェイスも本人が公道を160km/h以上で駆け抜けている。

シカゴのシンジゲート壊滅のため司法取引により保護された男を数日間護衛するように命令を受けたフランク・ブリット(S・マックィーン)は、同僚と交互に安ホテルに宿泊している男の護衛を開始する。しかし、部屋に踏み込んできた2人組の殺し屋に同僚は脚を、保護していた男は肩口をショットガンで撃ち抜かれ、病院に搬送され・・・という展開。

S・マックィーンというと、まず“大脱走” が思い浮かぶが、他にも荒野の七人、パピヨン、ターワーリング・インフェルノ等々名作に出演して、なかなか渋いオヤジという印象。残念ながら80年に肺ガンで死去し、遺灰は太平洋にまかれた。恋人キャシー役を“70年代最高の美女”と謳われ、とってもとっても美しいジャクリーン・ビセットが演じている。
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ライアー

2009-09-03 03:57:05 | ら行
今宵の友は1997年制作の「ライアー」
“嘘” をモチーフに描かれたサスペンス・スリラー。猟奇殺人事件を巡り、容疑者ウェイランド(ティム・ロス)と2人の刑事ケネソウ(マイケル・ルーカー)とブラクストン(クリス・ペン)の心理的駆け引きを取調室を舞台に、嘘発見器を脇役にしながら展開して行く。

娼婦の惨殺事件の容疑者として取調室で嘘発見器にかけられることになった富豪の御曹司ウェイランドだったが、素直に取り調べに応じているうちに発作を起こし精神的な持病を持っていることが判明。しかし、是が非でも犯人を挙げたい警察は供述の矛盾点を突きながら自白をさせようと執拗に攻めたてるのだが、ウェインランドはのらりくらりと追及をかわして・・・という導入。

心理戦を描く為、カメラワークに凝っていて、一人称から三人称に視点が切り替わったり、現実と記憶と妄想の絡み合いをフラッシュバックで表現したりと、なかなか素晴らしい。内容的には割りと難解だが、しっかり観ればなんとなく分かる(合ってるかどうかは別だがw)。娼婦役にはブリジット・ジョーンズの日記で主演を演じたレニー・ゼルウィガーが扮している。
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