銀幕日記 ~今宵の肴~

夜更かしの友である映画の寸評というか、何というか、つれづれなるままに(笑 

魔法使いの弟子

2020-08-29 00:04:42 | ま行
今宵の友は、2010年製作の「魔法使いの弟子」!
アーサー王伝説に登場するマーリンとモルガナ・ル・フェイの設定を軸に舞台を800年後の現代に置き換えて、図らずも伝説の魔法使いの弟子にされてしまった青年の成長と戦いを描いたファンタジー・アクション。ディズニーの長編アニメ「ファンタジア」の中の1作である“魔法使いの弟子” へのオマージュもしっかり入っている。

幼い頃、新たなる指導者候補を捜しにNYに来ていたバルサザール(ニコラス・ケイジ)と出会ったデイヴは、目の前で魔法を見てしまった。しかし、当時の事は幻覚だったと結論付けて封印し、今では物理ヲタクの大学生となっていたデイヴ(ジェイ・バルチェル)の前に10年振りにバルサザールが現れ、弟子になることを強要して……という前振り。

荒唐無稽な設定だけど、魔法は時代を超えて科学になったのか? いや、科学は魔法なのか? と思わせるような流れがあったりと充分楽しめる作品。CG全開の映像、特にモップや箒で掃除のシーンは、ファンタジアを見たことがある人なら誰でも納得の出来だと思う。ベッキー役のテリーサ・パーマーは可愛いし、ちょっとしか出ないけどヴェロニカ役のモニカ・ベルッチは美しかったなぁ。
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マシニスト

2020-08-21 00:07:47 | ま行
今宵は2004年制作の「マシニスト」!
初回限定アウターケース仕様。
不眠症に1年間苦しんでいる男が体験する世界を、暗号のような記号を随所に散らしながら描いたサイコ・サスペンス・スリラー。主演のクリスチャン・ベイルが30kgの減量をして臨んだ作品で、彼の鬼気迫る様相が各映画祭で話題となった。公開当時は、“メメント” とよく比較されていた。

機械工のトレバー(C・ベイル)は、ここ1年ほど不眠症に悩まされ、眠れない日々が続いていた。そのため、毎日の体重計測のメモ紙にも異常な減り方が記録されていた。それでも彼は毎日仕事に出かけ、娼婦スティーヴィーの元を訪れ、深夜の空港でウェイトレスのマリアと会話を交わす生活を繰り返していた。ある日、トレバーは自分の不注意から同僚に大怪我を負わせる事故を起こし……という設定。

いつの間にか引き込まれていく感じがする作品。“メメント” とは異なり、それほど時系列を崩していないので、理解しやすい。また、途中でドストエフスキーの「白痴」をアップにするなど、分かりやすい伏線もある。しかし、C・ベイルは、この減量もすごいが、その後4ヵ月でバットマン・ビギンズのオーディションのため元に戻したとか言われており、役者根性に感服。
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マン・オブ・スティール

2020-08-09 00:04:01 | ま行
今宵は2013年制作の「マン・オブ・スティール」!
誰もが耳にしたことのあるスーパーマン。そんな彼の誕生を描いた作品で、「DCエクステンデッド・ユニバース」シリーズ第1作目。スーパーマンの映画は今までに何作も作成されているが、それらのどれとも関連性はなく、物語の最初から描き直したリブート作品としてクリストファー・ノーランが原案、ザック・スナーダーが監督を務めた。

クリプトン星は過度の地下資源採掘により消滅の危機を迎えていた。ゾッド将軍(マイケル・シャノン)は元老院に対しクーデターを起こすが、ジョー=エル(ラッセル・クロウ)は協力を拒否し、自ら星と命運を共にする決断をする一方、で生まれたばかりの息子を地球へ送る。地球に到着した子は、カンザスのケント夫妻(ケヴィン・コスナー、ダイアン・レイン)の元で、クラーク・ケント(ヘンリー・カヴィル)として成長し……という展開。

スーパーマンの出自から描き直してある作品なので、何も知らずに観ても楽しめるし、過去作やDCコミックを知っているなら比較しながら観られる。ただ、比較して観る場合は、今までのスーパーマンのイメージからすると、ちょっとね。CG効果を全面に押し出した映像は迫力があるが、やりすぎ感もある。でも、これは次作への布石になっていることが後で判明する。
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マイティ・ソー

2020-07-16 00:09:58 | ま行
今宵は2011年制作の「マイティ・ソー」!
マーヴェル・コミックを実写化した映画。北欧神話を元に作られているので、登場人物は神々の名を冠している。その神の中でも、トール(THOR:英読みでソー)を主人公に描き、神話と現代を融合させたアクション・ヒーロー作品。MCU(マーヴェル・シネマティック・ユニバース)という、同一世界観で描かれるクロスオーバー作品の一つでもある。

アスガルド最強の戦士とまで言われたソー(クリス・ヘムズワース)が、次の王になる戴冠式の最中に休戦状態であった、フロスト・ジャイアントの襲撃を受ける。怒り心頭のソーは、仲間と共に敵地ヨトゥンヘイムに攻め込むが、苦戦を強いられる。そんな激戦の中、オーディンの介入でどうにかアスガルド戻ったソーであったが、勝手な行動の罰として、神の力を奪われ、ムジョルニア(ハンマー)と共にミッドガルド(地球)へ追放されるのだが……という前振り。

MCUの流れから言うと亜流というか、非科学的な世界を現実の世界と上手く融合させた内容だけど、面白く観られた。ジェーン(ナタリー・ポートマン)に心惹かれるソーが、人間臭くって良い味出してる。アスガルドの冒険家にして、勇敢な男性戦士3人組(ウォーリアーズ・スリー)の一人ホーガンを浅野忠信が演じていて、なかなか渋い。
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ミッション・インポッシブル/フォールアウト

2020-07-04 00:06:43 | ま行
今宵は2018年制作の「ミッション・インポッシブル/フォールアウト」!
トム・クルーズのスパイ・アクション・シリーズの第6作目で、シリーズ初の監督(クリストファー・マッカリー)続行という試みがされた作品。前作のローグ・ネイションの続編とみることも、単体作品としてみることも出来るように作成されている。舞台は、定番のフランス、イギリスとカシミールで展開される。

前作の敵シンジゲートの残党がアポストル(神の使徒)と呼ばれる組織を結成して活動を継続していた。IMFのエージェントのイーサン(T・クルーズ)とベンジー(サイモン・ペグ)、ルーサー(ヴィング・レイムス)は、盗まれた3つのプルトニウムがアポストルの手に落ちる前に回収しようとするのだが、取引現場に突如現れた何者かによって、ルーサーの命が危険にさらされ、彼を救う間にプルトニウムは奪われてしまう。再度の奪回に際して、CIAからウォーカー(ヘンリー・カヴィル)がお目付け役としてが現れて……という設定。

トムのアクション・シーンに何気なく見入ってしまうが、この作品制作時点で50歳後半なんだよね。ほとんどのアクションをスタント無しでやり切ってしまうプロ根性。バイク・チェイスも凄いが、ビルからビルへの全力疾走も滅茶苦茶凄い! スリル・スピードともに揃って見応えのある作品。最後のヘリコプターから断崖絶壁へ……もう高所恐怖症には辛い、辛いw  フォールアウトとは放射性降下物、所謂「死の灰」の意味。
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ミッション・インポッシブル/ローグ・ネイション

2020-07-02 00:07:40 | ま行
今宵は2015年制作の「ミッション・インポッシブル/ローグ・ネイション」!
トム・クルーズが制作・主演を務めるスパイ・アクション・シリーズの第5作目。謎の多国籍犯罪組織“シンジゲート” と英国秘密情報部MI6と米国不可能作戦部隊IMFが三つ巴となって機密情報を巡る戦いをイギリス、オーストリア、フランス、モロッコを舞台に繰り広げるアクション大作。

“シンジゲート” の正体を探るべくロンドン支部に赴いたイーサン(T・クルーズ)だが、そこは既に“シンジゲート” の手に落ちており、罠に嵌められてしまう。意識を取り戻したイーサンの前には、謎の女性と3年前に亡くなったはずのエージェントが居た。正に今、拷問が始まろうとした時、謎の女性イルサ(レベッカ・ファーガソン)が意外な行動に出て……という導入。

初っ端の軍用機の外部ドアに張り付き、時速400キロで高度1500メートルに上昇する機体内へ侵入するという、圧巻のシーンからスタート。前作のドバイもそうだが、これまた高所恐怖症の身には……。こういったシーンをスタントマンを使わず、トム自ら敢行するとは、そのプロ意識に脱帽。ローグ・ネイションとは、「ならずもの国家」を意味し、本作では多国籍犯罪組織として扱っている。
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ミッション・インポッシブル/ゴースト・プロトコル

2020-06-30 00:03:34 | ま行
今宵は2011年制作の「ミッション・インポッシブル/ゴースト・プロトコル」!
トム・クルーズが敏腕スパイ:イーサン・ハントを演じる人気アクション・シリーズの第4作目。クレムリン爆破事件への関与を疑われ、スパイ組織IMFを追われたイーサンたちが、真相を暴くため、ドバイやインドを舞台に黒幕との危険な駆け引きを繰り広げるアクション大作。

ブタペストで秘密ファイルを奪取しようとしていたエージェントのハナウェイが殺害される。急遽、IMFは、モスクワの刑務所に服役中のイーサン(T・クルーズ)を脱獄させ、真相究明のため、クレムリンに潜入させる。しかし、既に目的の資料は何者かに奪われていた上に、真犯人は痕跡隠滅のためにクレムリンを大きく爆破させる。その爆破に巻き込まれ病院で目を覚ましたイーサンは、ロシア諜報員に首謀者と決めつけられ……という設定。

相変わらずアクションは凄いし、テンポも良いし、トムは走りに走る!という毎度のパターンだけど、飽きずに楽しんで観られた。ドバイの高層ビルのシーンは、CG合成なんだろうけど、高所恐怖症の自分は心臓バクバクw ゴースト・プロトコルとは、アメリカ政府が非合法の秘密作戦に対して一切の関与を否定する、つまりIMFが存在しない物(比喩的に幽霊(ゴースト))だとして扱うという「取り決め(プロトコル)」を指す、とのこと。
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マックス・ペイン

2015-04-13 00:20:55 | ま行
今宵は2008年制作の「マックス・ペイン 完全版」
薬物中毒者に妻子を殺害されたNY市警の刑事が復讐のため孤軍奮闘する姿を描いたガン・アクション・ムービー。原作は映画“マトリックス”で使われた特殊エフェクト「バレットタイム」をゲームシステムとして再現し、世界中のゲーマーを興奮させた同名のPC用の3Dアクション・シューティングゲーム。

殺人課の刑事マックス・ペイン(マーク・ウォールバーグ)は、自分の妻子を殺害した犯人3人のうち2名を射殺するが、主犯格には逃げられてしまう。犯人を捜すため殺人課から未解決事件班に異動し、たった一人で捜査を続けていたマックスはあるナイトクラブで手掛かりを知っていそうな薬漬けの美女ナターシャ(オルガ・キュリレンコ)と出会う。が、情報を得ることが出来ぬまま何者にナターシャが惨殺されて・・・という設定。

原作のゲームを知らずに観たのが幸いしたのか、それなりに楽しめた作品。で、観終わった時に浮かんだのは、一応解決はみたものの黒幕まで追わずに終わらせたのは、続編の含みがあるのか?と言う思い。だが7年経過して続編の「ぞ」の字もない・・・。本作で完結にした方が良かったのかも。O・キュリレンコ、端役なのはちょい残念。
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マーキュリー・ライジング

2014-09-06 00:09:36 | ま行
今宵は1998年制作の「マーキュリー・ライジング (COLLECTOR'S EDITION)」!
偶然国家機密のコードを読み解いてしまったことで、国家安全保障局(NSA)に命を狙われることになった自閉症の少年サイモン(ミコ・ヒューズ)と行き掛かり上、彼を守ることになったFBI 捜査官アート(ブルース・ウィリス)の逃亡劇を描いたサスペンス・アクション。

ある日、サイモンは手にしたパズルの本の中に、国家安全保障局(NSA)の技術者が20億ドルもの予算をかけて開発した防衛システム“マーキュリー”の暗号を密かに隠し込んでいたものを見つけ、読み解いてしまう。この事実が漏れると多額の開発費が無駄になるだけではなく、対立国へ潜入している仲間や多くの米国人が危機にさらされると判断したNSAのクドロー(アレック・ボールドウィン)はサイモンを闇に葬ることを画策するのだが・・・という設定。

まず、B・ウィリスは、はみ出し者の捜査官(刑事)役が相変わらず似合っていて、安心して観られる。また、サイモン役のM・ヒューズは、他人と視線を合わせないとか、建物に入るときは必ず右足からの拘りとか、見事に自閉症の少年を演じきっている。ただ、そんな少年に無償の愛を注いでいる両親が殺されてしまい、孤独に落とし込まれた彼の精神を想像すると、劇中とは言え、心が痛い。ラストはちょっとだけ、ホッとするけど。
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モーテル

2013-09-23 00:04:27 | ま行
今宵は2007年制作の「モーテル」!
山間の寂れたモーテルに宿泊することになった夫婦が、殺人ビデオの被写体にされていると知った時の恐怖を描いたサスペンス・スリラー。モーテル支配人(フランク・ホエーリー)の奇妙かつ意味深な言動や不気味な無言電話、無人なのに聞こえるドアを叩く音といった心理描写を積み上げ、緊迫感を増す手法にはヒッチコックへのオマージュが込められている。

もはや夫婦の愛など冷めてしまったデイヴィッド(ルーク・ウィルソン)とエイミー(ケイト・ベッキンセイル)のフォックス夫妻は、ある夜、自動車の故障により携帯電話の電波も届かないような山間部のモーテルに一泊をすることを余儀なくされてしまう。部屋に入った二人は澱んだ雰囲気を紛らわすため備え付けのビデオをつけると、映し出されたのはスナッフフィルムだった。しかも映された部屋が正に自分達のいる部屋に似ていて・・・という導入。

B級テイストたっぷり、突っ込みどころ満載だけどそれなりに楽しめた作品。ただ、ケイトだと“強い女” のイメージがあるので、この状況からもどうにか脱するんだろうな的な感覚で観てしまった。元々はサラ・ジェシカ・パーカーが演じる予定だったらしいけど・・・。とは言え、1時間半を切る作品なので、観ている間はあっと言う間だった。
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ムーラン・ルージュ

2011-01-03 15:50:16 | ま行
今宵は2001年制作の「ムーラン・ルージュ (ULTIMATE EDITION)」!
2枚組デジパック、アウターケース仕様。
ムーラン・ルージュとは、2度の大戦下でも営業を続けていたと言うパリに実在するナイト・クラブで、赤い風車がシンボルとなっている。そのナイト・クラブを舞台に花形の踊り子と夢見てパリに出てきた若き作家の甘く切ない愛を描いたミュージカル+コメディ仕立ての作品。

作家志望のクリスチャン(ユアン・マクレガー)は、ボヘミアンの世界に憧れてモンマルトルへ出てくると、ルーラン・ルージュで雇われているトゥールーズ達とひょんなことで知り合いとなる。彼らはクリスチャンを仲間に入れ、クラブの花形スターであるサティーン(ニコール・キッドマン)を介して、オーナーであるジドラーに新作を売り込もうと画策し、スーツを身にまとい意気揚揚と乗り込んでいくのだが・・・という導入。

煌びやかなセットと衣装に圧倒され、ユアンとニコールの生歌に酔いしれ、そして愛の悲喜交々を味わうことの出来る作品。ミュージカルとは言え、ビートルズ、エルトン・ジョン、マドンナといった聞き覚えのある歌も多く、入り込みやすくなっている。やはりニコちゃんは美しいの一言に尽きる。
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マスター・アンド・コマンダー

2010-11-30 00:27:16 | ま行
今宵は2003年制作の「マスター・アンド・コマンダー (2DISC EDITION)」!
初回限定アウターケース&デジパック仕様
パトリック・オブライアンの海洋冒険小説「オーブリー&マチュリンシリーズ」から数作品のエピソードを挿入して映画化した作品。艦長ジャック・オーブリー(ラッセル・クロウ)率いる英海軍サプライズ号の乗組員たちの戦いと成長を描く海洋エンターテインメント。

1805年、英海軍のサプライズ号は、フランスの私掠船の追跡・拿捕の任を受け、いつ現れるともわからない敵船を前に緊張の航海を続けていた。そんなある夜、一瞬、霧の中に敵船が見えたかに思われたが、迷っているうちに先制攻撃を受けてしまう。敵は装甲も砲門数もスピードもサプライズ号より優れているフランスのアケロン号であった。執拗に追いかけてくる敵を巻くため霧の中へ逃げ込んで・・・という設定。

登場人物は、全て男。年端もいかぬ士官候補生の少年も乗り込んでいるが、彼らも一端の男として描かれた骨太な内容で、帆船時代の海戦や船内生活等をリアルな映像で見せてくれたり、嵐や戦いでうねる海は臨場感に溢れていたりと視覚効果も凄いので、内容・映像とも見応え充分の作品。
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メメント

2010-10-05 13:20:35 | ま行
今宵は2000年制作の「メメント」
前向性健忘(発症以前の記憶はあるが、新しい記憶は覚えられない)という記憶障害を発症した男が、妻を殺した犯人に復讐するため追い詰めるというサイコ・サスペンス。時系列を敢えて狂わせた構成に回想を交えることで、更に時系列を複雑化してみせる目新しい手法の作品。

保険の調査員をしていたレナード(ガイ・ピアース)は、ある夜、自宅に侵入した賊に最愛の妻を殺害されてしまったうえ、その際に殴られた傷が元で前向性健忘症を発症してしまう。10分しか持続できない記憶を留めるため、レナードはポラロイドやメモに記録し、そして特に重要なことは己の身体に刺青として刻み込むことで残しながら、犯人の手掛かりを追っていく…という設定。

敢えて結末をみせてから謎解きに入るタイプの作品だが、その展開の時系列がワザと崩されているため頭がスッキリしている時に観ないとなかなか監督の真意を汲み取れない構成になっていて、結構面白い。DVDだと特典で時系列順に直した映像も収録されているのだが、観れば観るほどに謎が深まっていき、観客を翻弄する仕上げになっていて、これはやはりクリストファー・ノーランの作戦勝ちかも。
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マックQ

2010-10-02 04:43:36 | ま行
今宵は1973年制作の「マックQ」
60年代後半からダイナミックなカーチェイスを扱った作品が多く制作される中、西部劇をメインとしていたジョン・ウェインが初の刑事役に挑んだアクションもので、ウィンチェスターを9mmイングラムに持ち替え、馬をトランザム・ファイアーバートに乗り換えて活躍する作品。

夜明け頃、2人の制服警官を射殺した男が背後から撃たれ病院で息を引き取るという事件が発生する。シアトル市警のマックQ(J・ウェイン)はその背景に麻薬密売組織の元締めサンチャゴが絡んでると推理し、単独で行動に出るが、裏目に出て上層部から圧力が掛かってしまう。そこでマックQは警察を辞職し、元相棒の仇を討つため私立探偵になって・・・という設定。

なんとなく謎めいた出だしが良い感じを醸し出していて、音楽も展開もなかなかの出来映えなので一気に観ることが出来る作品。ちょっと残念なのは、J・ウェインも頑張っているのだが、大男すぎて動きが何故か緩慢に見えてしまう点。とは言え、西部劇のイメージを払拭して現代劇の新境地を開いた一面も垣間見られるので、充分楽しめる。作品としてはオチが弱いような気もしないでもないが・・・。
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マイアミ・バイス

2010-07-22 04:32:10 | ま行
今宵は2006年制作の「マイアミ・バイス」
マイアミ警察の特捜刑事であるソニー・クロケットとリコ(リカルド)・タブスが麻薬組織に潜入して捜査を行うと言う80年代に好評だったTVシリーズを当時総指揮していたマイケル・マンがリメイクして世に送り出したポリス・アクション。

極秘捜査情報が、麻薬密輸組織に漏洩する事態が発生し、まだ顔の割れていないソニー(コリン・ファレル)とリコ(ジェイミー・フォックス)の2名が運び屋として密輸組織に潜入し、情報の漏洩元や組織の実態を解明する任務をFBI から任される事となる。そしてコロンビアを拠点にしているモントーヤ率いる犯罪組織の中へ架空の履歴をつくり、潜り込もうとするのだが・・・という導入。

全編に渡ってのリアルな町並みや人物の映像は、流石マイケル・マンと言った感じだが、そんなにいるの?と言うくらい恋愛描写が入っているのは、ちょいと食傷気味。迫力も今ひとつで、残念な仕上がりだが、飽きることはなく観られた。ちなみにマイアミ・バイスの“バイス” とは特捜課という意味。
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