銀幕日記 ~今宵の肴~

夜更かしの友である映画の寸評というか、何というか、つれづれなるままに(笑 

大脱走

2021-10-20 00:07:27 | た行

今宵は1963年制作の「大脱走」!
チュニジア戦線で撃墜された戦闘機から脱出した後、ドイツ軍の捕虜になったポール・ブリックヒルが捕虜収容所で体験した脱走計画を書籍(The Great Escape)化しものをジョン・スタージェス監督が映画化した作品。錚々たる俳優が揃い、話題を呼んだ不朽の名作であり、異色の戦争映画。

第二次世界大戦下、厳しい監視で有名なドイツのルフト第3空軍捕虜収容所には、多数の脱獄の常習犯が集められ、一元管理されていた。米兵のヒルツ(スティーブ・マックイーン)は、監視台と監視台の間の鉄条網に死角があることに気づき、わざとボールを投げ入れる実験をするが、この行動で目を付けられて独房入りとなってしまう。その間にも新しい捕虜で集団脱走のリーダー的存在のバートレット(リチャード・アッテンボロー)が収監されて……という導入。

マックイーンやアッテンボロー以外にもチャールズ・ブロンソン、ジェームズ・コバーン、ジェームズ・ガーナー等々、豪華絢爛、漢臭さ満載の作品。しかも観る者を集団脱走の計画に引きずり込んで一緒に逃げ出す気にさせ、ワクワクしながら観ることができる作品。若かりし頃に観た時は、流石にバイクで鉄条網を跳び越すことは出来なかったが、壁に向かってボールを投げる仕草は真似たもんだ。w

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ダーティーハリー5

2020-10-28 00:07:23 | た行

今宵は1988年制作の「ダーティーハリー5 」!
30周年記念限定コレクターズBOX仕様。
前作より5年、第1作目から17年経過して制作された作品で、舞台をサンフランシスコに戻してのシリーズ第5弾! 有名人の死亡予想賭博“デッドプール” のリストに名前を載せられたハリー・キャラハンが、ゲームを基に展開する殺人事件を追う姿を描いた刑事アクション。なお本作では、ハリー自身が賭けの対象となっていることから、今まで以上に緊迫した場面が展開する。

ハリー(クリント・イーストウッド)は、違法賭博の元締めジェネロを逮捕・有罪に追い込んだことで、一躍有名人となる。しかし、ジェネロの部下による報復を受け、銃撃戦の末、覆面パトカーを破壊してしまい上司に広報課の内勤を命じられるが、マスコミ嫌いのハリーは新しい相棒と共に現場に戻ることとなる。そんな折、映画撮影中だったロック・スターの死亡事件が発生し……という前振り。

C・イーストウッドが41歳の時にスタートしたダーティーハリーも本作時点では58歳。そのせいで、動きは緩慢になっていて、アクションもあまり激しいことは出来なくなっているが、渋みが増して充分視聴に値する仕上がりとなっている。相手役となるパトリシア・クラークソンもなかなか魅惑的。本作でも前作同様に「空撮から入り、空撮で終わる」というイーストウッド流が踏襲されている。

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ダーティーハリー4

2020-10-26 00:07:32 | た行

今宵は1983年制作の「ダーティーハリー4 」!
30周年記念限定コレクターズBOX仕様。
“ダーティーハリー” ことハリー・キャラハン刑事の活躍を描いたシリーズ第4弾で、本作のみクリント・イーストウッド自身が監督を務めた作品。1~3作目までは、サンフランシスコを舞台にしていたが、今回は、北カリフォルニア沿岸の港町サン・パウロ(架空の町)を舞台にして、連続殺人事件が展開する内容で、シリーズ5作品中最大のヒットとなった。

相変わらず強引な捜査をするハリー(クリント・イーストウッド)に対し、上層部は、殺人事件の被害者の捜査のためという名目で、サン・パウロへの出向を命じる。着いて早々、事件に遭遇したハリーは、早速大捕物を演じ、現地の署長に目を付けられてしまう。その後、調べを進めていくうちに、ここでもサンフランシスコの事件と同様の手口の殺人事件が発生して……という導入。

リボルバーからオートマチックに変えても44マグナムは健在!のように、容姿や服装等の見た目の変化はあっても、やはり“ダーティーハリー” はここに在り的な印象で、楽しんで観られる作品。ただ結末は賛否両論ある終わり方なので、ちょっとモヤモヤ。ヒロイン役のソンドラ・ロックの透明感のある美しさは、イーストウッドじゃなくとも惹かれるね。

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ダーティーハリー3

2020-10-24 00:03:19 | た行

今宵は1976年制作の「ダーティーハリー3 」!
30周年記念限定コレクターズBOX仕様。
事件が発生すると現場に駆け付け、周囲の物的被害など微塵も気にせず突っ込み、犯人を射殺して事件の早期解決をするという独自の手法をとるハリー・キャラハン刑事のシリーズ第3弾。本作では、初の女性の相棒と共にテロ組織壊滅に挑むのだが、前半はコメディタッチを盛り込み、後半はシリアスに仕上げた刑事アクション。

相変わらず独自の事件解決方法とるハリー(クリント・イーストウッド)は、上層部から睨まれ、人事課へ転属させられてしまい、市長肝いりの政策である女性刑事登用ための試験官をやらされていた。その間、元相棒のフランクは巡回中にハミルトン兵器工場の武器強奪事件に遭遇し、犯人に刺されて殉職してしまう。殺人課に戻されたハリーは新しい女性の相棒ムーア(タイン・デイリー)と共に捜査にあたり……という展開。

今回も“ダーティー” なヒーローが観られる。40年以上前の作品なので、アクションや爆発の派手さは、今のCG全盛の映像とは比べものにならないが、なかなかどうして良い味を出していると思う。かの有名な監獄島“アルカトラズ” も出てくるが、既に荒廃しているのでイメージが湧かない。ま、3年後、C・イーストウッド主演の「アルカトラズからの脱出」で観られるけどね。

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ダーティーハリー2

2020-10-22 00:04:15 | た行

今宵は1973年制作の「ダーティーハリー2 」!
30周年記念限定コレクターズBOX仕様。
前作が典型的なダーティー・ヒーロー像を確立し、好評を博したことからシリーズ化された第2弾。本作もサンフランシスコを舞台にハリー・キャラハン刑事が活躍。凶悪犯には法の枠を越えた裁きを与えるハリーと法に外れる行いなら罪の軽重関係無しに裁きを与える集団との絡みを描いたクライム・アクション。

誰もが有罪と思っていた、労働組合幹部でギャングのボスでもあるリッカが、証拠不十分で無罪となる。そのリッカが取り巻き共々、白昼堂々と射殺される事件が発生し、ハリー(クリント・イーストウッド)は、即座に駆け付けるが、銃を使わない刑事として将来を嘱望されているブリッグス刑事(ハル・ホルブルック)に追い返されてしまう。その後、組織の大物、薬の密売人等が次々と何者かに殺される事件が連続し……という前振り。

前作のラストでSF市警のバッジを沼に投げ捨てちゃったのに、本作ではまた普通に勤務してるってという突っ込みは大人の事情(元々、単発作品の予定)というやつだね。相変わらず、笑顔の無いニヒルなキャラハン刑事が渋くて良い。ハンバーガーを食べてる最中に事件に遭遇するのもお決まりかw あと“ワイルド7” を連想してしまったのは、年齢的なものだろうかねぇ(苦笑)。

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ダーティーハリー

2020-10-20 00:02:26 | た行

今宵は1971年制作の「ダーティーハリー 」!
30周年記念限定コレクターズBOX仕様。
サンフランシスコを舞台にハリー・キャラハン刑事が偏執狂による連続殺人事件を“法で裁けないなら、銃で裁く” 的な正義感で解決に導く刑事アクションもので、以降のアウトロー的ヒーロー像の元になったと言える作品。当時、「被疑者にも人権がある」と言った世相が盛り上がってきている中、敢えて逆をいくスタイルの作品として誕生。

いつも汚れ仕事を任されることから、“ダーティーハリー” と呼ばれていたハリー・キャラハン刑事(クリント・イーストウッド)の勤務するサンフランシスコ市警管内で、屋上プールで泳ぐ女性が狙撃される事件が発生する。捜査中、ハリーは狙撃地点に残された薬莢とメモを発見する。メモには、スコーピオンの署名で市警に10万ドルの要求と、拒否すれば次は神父か黒人を殺すと書かれていて……という導入。

C・イーストウッドと言えば、“夕陽のガンマン” か“ダーティーハリー” か、と言うくらいイメージを固定化した映画で、両者の共通点は「タフガイ」! 44マグナムを片手に凶悪犯に立ち向かう姿や実写によるカーチェイスは、その後のアクション映画の方向性を定めたと言っても過言ではない気がする。ホットドックを頬張りながら、銀行強盗と銃撃なんて、恰好良すぎる。

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トランスポーター3/アンリミテッド

2020-10-16 00:06:35 | た行

今宵は2008年制作の「トランスポーター3/アンリミテッド」!
リュック・ベッソンが脚本・制作するかー・アクション・シリーズの第3弾! 前作のマイアミでの事件後、“運び屋” 稼業を引退を真剣に考えたフランクが、またしても“運び屋” として、ウクライナ国家と産業廃棄物管理会社との駆け引きに巻き込まれ、フランスから東欧へと車を疾走させることになったアクション作品。

ある晩、フランク(ジェイソン・ステイサム)の家に一台の車が飛び込んでくる。車内には瀕死の状態の運び屋仲間が居たため、救急車を呼び、移送させるが、家から20mほど離れた時点で突然救急車が爆発を起こす。車に戻ったフランクは後部座席に横たわる謎の女を見つけた途端、何者かに殴られ意識を失う。意識を取り戻したフランクの腕にブレスレットが付けられて……という導入。

車から離れると爆発するブレスレットというのは、なかなかのアイディアだけど、実際には、走ったり、自転車程度では、引き離されちゃうだろうな、という突っ込みは置いといて今回もなかなかのカー・アクションや格闘シーン満載で充分楽しめる作品に仕上がっている。しかし、このシリーズのヒロイン役って、私的には残念な方が多いなぁ。

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トランスポーター2

2020-10-14 00:04:27 | た行

今宵は2005年制作の「トランスポーター2」!
依頼人の注文通りにワケありの品を届けるトランスポーター(プロの運び屋)の姿を描いたカー・アクションの続編で、脚本・制作は引き続きリュック・ベッソンが担当。本作では、舞台をマイアミにして、愛車を黒のアウディA8に乗り換え、前作以上のカー・アクションや格闘を繰り広げ、手に汗握る作品。

今後も“運び屋” を続けるかどうかを考える為、マイアミにやってきたフランク(ジェイソン・ステイサム)は、裕福なビリングス家の6歳になる一人息子のジャック(ハンター・クラリー)の送迎運転手をしながら、平穏な日々を過ごしていた。そのジャックを連れて定期診断で病院に出向いた際、何者かによって襲撃されてしまい……という展開。

カー・アクションや戦闘シーンが激しい分、演出のし過ぎとか、悪役との駆け引きとかで、突っ込める場面もあるが、ともあれ何にも考えず最後まで一気に観られる作品。つまり映画はテンポ良いが、悪役の計画がまどろっこしいのが難点ってことかな。あと、本作でもタルコニ警部(フランソワ・ベルレアン)とのやり取りが、軽妙でなかなか面白い。

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トランスポーター

2020-10-12 00:05:45 | た行

今宵は2002年制作の「トランスポーター」!
「契約厳守」「名前は聞かない」「依頼品を開けない」の3つのルールを自分に課し、実践しているプロの運び屋が巻き込まれていくカー・アクション作品。脚本・制作をリュック・ベッソンが担当し、期待を裏切らない“車” を使った映像が繰り広げられる。主演は、元飛込競技の選手であり、ファッションモデルだったジェイソン・ステイサム。

“運び屋” として、自らのルールを守り、愛車である黒のBMW735i(E38)を駆り、高額な報酬を得ているフランク・マーティン(J・ステイサム)は、今日も銀行強盗の逃走に手を貸していた。無事、届け先に引き渡した後、新たな依頼が入る。それは、大きなバッグを運んで欲しいという単純なものだったが、移動途中で車がパンクしたため、トランクを開けると、バッグの中で何かが動いていて……という導入。

元特殊部隊の主人公は、必要とあらば殺人も厭わない冷酷な性格を持ちながらも、弱者を切り捨てない心情を持って描かれており、J・ステイサムが見事に嵌っている感がある。映像もテンポ良くというか、早く進むのであっという間に見終わってしまった。カー・アクションのみならず、格闘シーンも見応えあって楽しめた。

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トランスフォーマー/最後の騎士王

2020-10-08 00:04:42 | た行

今宵の友は、2017年製作の「トランスフォーマー/最後の騎士王」!
新章に突入後の第2作目(通算第5弾!)で、地球存亡の危機とそれに立ち向かう人間とオートボットを描いたSFアクション。また、“何故、金属生命体が地球にやってくるのか” という謎も解明されていく。監督は、降板を口にするマイケル・ベイを繋ぎとめて起用。しかし本作完成後、またもや、もうやらない(やれない)と口にしている。

オプティマスが創造主に会うためにサイバトロン星へと飛び立ってから数年、地球に残ったオートボット達は、ケイド(マーク・ウォールバーグ)と共にスクラップ場で暮らしている者、キューバの保護区や交戦の廃墟跡で暮らす者等が居た。それに対し人類は、対トランスフォーマー部隊“TRF(Transformers Reaction Force)” を組織し、金属生命体の掃討に躍起になって……という導入。

太古の昔から地球にトランスフォーマーが来ていたなら、確かに時代の節目に存在していても不思議では無いが、その唐突すぎる展開や、いきなりの円卓の騎士との絡みとかを戦闘シーンで豪快に捻じ伏せた感のある内容。勿論、飽きずに最後まで観られる作品には仕上がっているが、過去の大作のイメージを色々盛り込んでる気がする。次作は脚本次第らしいが、2022公開を目指しているとか、いないとか。

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トランスフォーマー/ロストエイジ

2020-10-06 00:03:03 | た行

今宵の友は、2014年製作の「トランスフォーマー/ロストエイジ」!
3部作で完結した前作のダークサイド・ムーンから5年後の設定で、キャストを一新して新章となった第4作目。オートボットとディセプティコンの戦いにより、一番被害を被ったのが人間であったことから、オートボットと軍の共闘も無くなり、“シカゴの惨劇” 以降の「エイリアンは敵」の風潮の中で描かれる人間と金属生命体のSFアクション。

日の目を見ない発明家のケイド(マーク・ウォールバーグ)は、転売目的のため安価で壊れたトラックを手に入れ、エンジンを分解しようとして、それがトランスフォーマーであったことに気付く。そして何とか修理しようと試みる。時を同じくして、政府の反トランスフォーマー組織“KSI (Kinetic Solutions Incorporated)”  にオプティマスの所在が探知され、急襲を受けるが、トランスフォームしたオプティマスに助けられ……という導入。

もう何でもあり、といった脚本。見知っているのはオプティマスとバンブルビーだけだし、敵にしても、流体性のトランスフォームにしても、ダイノボットの誕生にしても、突っ込みどころ満載でごちゃ混ぜ感一杯。飽きずに観られるけど、前3作との繋がりを切って観ないとダメかも。戦闘シーンとかは、マイケル・ベイらしく派手で良いんだけどね。

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トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン

2020-10-04 00:06:13 | た行

今宵の友は、2011年製作の「トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン」!
変形する金属生命体の善(オートボット)と悪(ディセプティコン)の対峙に人間との攻防を絡めて描いたシリーズ第3弾! 元々、1作目の興行収益が良ければ3部作にするという構想があったので、本作が一応、完結編となる。前2作が善と悪の戦いを中心に描いたのに対し、本作では、地球侵略に対峙する人類といったバトルが多く観られる。

大学を卒業して3ヵ月、未だに就職活動中のサム・ウィトウィッキー(シャイア・ラブーフ)は、新しい恋人カーリー(ロージー・ハンティントン=ホワイトリー)と同棲しつつ、普通の生活を送っていた。その一方で、かつてのアポロ計画には、40年前に月の裏側(ダークサイド)に墜落したサイバトロン星の宇宙船があり、その調査を行うという隠された計画があったことが判明し……という設定。

まあ、あれだけ攻撃されて主人公が生き延びるって凄いって、突っ込みは置いといて、増々戦闘シーンは過激に描かれていて面白く観られる作品。SFアクションでありながら、所々息抜き用にコメディタッチの描写等があるので、そこら辺も楽しめる。新恋人役のロージー・H・ホワイトリーもなかなか魅惑的な容姿をしている。

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トランスフォーマー/リベンジ

2020-10-02 00:05:27 | た行

今宵の友は、2009年製作の「トランスフォーマー/リベンジ」!
マイケル・ベイとスティーヴン・スピルバーグによるトランスフォーム(変身)する金属生命体と人類が織りなすSFアクション第2弾! 今回はアメリカだけでは無く、世界各地を舞台にして、より壮大なスケールで展開されている。制作開始時のM・ベイの予告「より多くのトランスフォーマーを出す」が実践され、前作の4倍以上が登場している。

オプティマス・プライムを筆頭とする「オートボット」は、地球を新たな故郷にして、未だ地球に潜む「ディセプティコン」殲滅のため、米軍と共に対ディセプティコン特殊部隊N.E.S.T.(ネスト)を結成し活動していた。一方、サム・ウィトウィッキー(シャイア・ラブーフ)は、大学に進学するためミカエラ(ミーガン・フォックス)と遠距離恋愛になり、寂しいながらも大学生活を謳歌しようとするが……という設定。

前作に増して、激しい戦闘シーンが盛り込まれてなかなか楽しめる作品。戦闘に於いてトランスフォームが早いは良いことなのだが、早すぎて変形シーンを充分楽しめない点や、通常武器でもある程度ダメージを与えられるようになった点は、ちょっと。また、ミカエラ役のM・フォックスも前作以上に魅惑的になっていたのに、M・ベイとの確執で次回作からは降板となってしまったのは残念。

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トランスフォーマー

2020-09-30 00:06:04 | た行

今宵の友は、2007年製作の「トランスフォーマー」!
ハリウッドを代表するマイケル・ベイを監督に、スティーヴン・スピルバーグを制作総指揮にして、未知の地球外生命体と人間との攻防・共存を描いたSFアクション。元々1980年代中頃に日米で放映されていた“変型するロボット”をテーマしたアニメを、満を持して実写化した作品。CG技術の躍進もあるが、変身シーンを1カットで描いてるのは圧巻!

サム・ウィトウィッキー(シャイア・ラブーフ)は、車購入資金集めのために、祖先の遺品である眼鏡をネットオークションに出品していたが売れる気配は無かった。それでもどうにか車購入の資金と学校成績を取り、中古のカマロを購入すること成功する。そしてサムは、カマロのおかげもあり、憧れの美少女ミカエラ(ミーガン・フォックス)と急接近する機会を得たのだが、このカマロが真夜中に突然動き出しロボットに変形する様子を見て……という導入。

変形ロボットと言うのは、やはり男の心をくすぐる存在なのは間違いなく、CGを駆使した映像も実写もなかなか素晴らしい仕上がりになっている。ただ、脚本設定が少し甘く、ターゲットの年齢層も絞っていない気がするのが難点。とはいえ、変身シーンや戦闘シーン、それにマイケルお得意の軍の映像等、楽しんで観られた作品。

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ドラゴン・タトゥーの女

2020-09-22 00:06:25 | た行
今宵は2011年制作の「ドラゴン・タトゥーの女」!
スティーグ・ラーソンの推理小説“ミレニアム3部作” のうちの第一部を原作としている。同小説は、S・ラーソンの死後に出版・映画化(2009年にスウェーデンで3部作が映画化)されたが、本作は、デヴィッド・フィンチャーを監督に据えてハリウッドで再映画化されたミステリー・サスペンス。
 
月刊誌「ミレニアム」の記者ミカエル(ダニエル・クレイグ)は、大物実業家の不正行為を記事にしたが、逆に名誉棄損で訴えられ敗訴してしまう。仕事も失ったミカエルの元へさる大財閥の会長から40年前に発生した兄の孫娘失踪事件を再調査して欲しいと依頼が来る。単発の事件ではなく、連続猟奇殺人事件に関連があると睨んだミカエルは、天才ハッカーであるリスベット(ルーニー・マーラ)に協力要請をして……という展開。
 
D・クレイグのシリアスで渋い面が、北欧ミステリーの雰囲気に上手く嵌った感がある作品で、どんどん引き込まれていく。また、リスベットの精神(性格)を描くために過激な描写もあるが、それを含めて面白く観られた。最初は同時並行的に別々に描かれていた2人が、ある時から同じ方向へ絡み合いながら進んでいく展開と2人の演技がこの作品に厚みを持たせた気がする。
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