銀幕日記 ~今宵の肴~

夜更かしの友である映画の寸評というか、何というか、つれづれなるままに(笑 

ミッション・インポッシブル/ゴースト・プロトコル

2020-06-30 00:03:34 | ま行
今宵は2011年制作の「ミッション・インポッシブル/ゴースト・プロトコル」!
トム・クルーズが敏腕スパイ:イーサン・ハントを演じる人気アクション・シリーズの第4作目。クレムリン爆破事件への関与を疑われ、スパイ組織IMFを追われたイーサンたちが、真相を暴くため、ドバイやインドを舞台に黒幕との危険な駆け引きを繰り広げるアクション大作。

ブタペストで秘密ファイルを奪取しようとしていたエージェントのハナウェイが殺害される。急遽、IMFは、モスクワの刑務所に服役中のイーサン(T・クルーズ)を脱獄させ、真相究明のため、クレムリンに潜入させる。しかし、既に目的の資料は何者かに奪われていた上に、真犯人は痕跡隠滅のためにクレムリンを大きく爆破させる。その爆破に巻き込まれ病院で目を覚ましたイーサンは、ロシア諜報員に首謀者と決めつけられ……という設定。

相変わらずアクションは凄いし、テンポも良いし、トムは走りに走る!という毎度のパターンだけど、飽きずに楽しんで観られた。ドバイの高層ビルのシーンは、CG合成なんだろうけど、高所恐怖症の自分は心臓バクバクw ゴースト・プロトコルとは、アメリカ政府が非合法の秘密作戦に対して一切の関与を否定する、つまりIMFが存在しない物(比喩的に幽霊(ゴースト))だとして扱うという「取り決め(プロトコル)」を指す、とのこと。
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ダークナイト ライジング

2020-06-28 00:02:01 | た行
今宵は2012年制作の「ダークナイト ライジング」!
アメコミのDCコミックス『バットマン』を原作とした実写映画の累計第7作目で、ダークナイト・トリロジー構想で作成されたバットマンビギンズ・タークナイトに続く第3作品目にして最終章となる作品。前作のジョーカーとの死闘後、平和が訪れたゴッサム・シティの8年後を舞台に繰り広げられるアクション大作。従来の白(善)と黒(悪)の対比ではなく、黒と黒の対峙を軸に描かれている。

地方検事ハービー・デントの死から8年、デント法によりゴッサム・シティでの犯罪はほぼ皆無になっていた。一方、ブルース・ウェイン(クリスチャン・ベイル)は、デント殺しの罪を自ら被り、バットマンとしての活動から引退し、傷ついた身体からウェイン産業の職務からも身を引いていた。そんなウェインの自宅にメイドとして潜入していたセリーナ・カイル(アン・ハサウェイ)が、ウェインの指紋を盗みに入り……という前振り。

兄弟弟子とも言えるバットマンとベインの対決、キャットウーマンの登場、過去2作で散らしていた伏線の回収、予想外の展開、なんとロビンが等々、これでもかと詰め込んでいるが、十分面白く観られる作品。まぁ、ハリウッド的なご都合主義で突っ込みどころもあるけどね。何といっても、タイトなレザースーツでアクション決めまくるA・ハサウェイが、綺麗で眼福、眼福
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ウォーターワールド

2020-06-25 00:05:46 | あ行
今宵は1995年制作の「ウォーターワールド」! 
俳優のケヴィン・コスナーと映画監督ケヴィン・レイノルズが共同出資で製作した、近未来SF海洋アクション。興行収入は若干黒字程度で終わったが、USJやUSH(ハリウッド)、USS(シンガポール)でアトラクションとして導入され知名度は高い作品。冒頭では、ユニバーサル・ピクチャーズのシンボルである「ユニグローブ」の北極・南極の氷が溶けて、陸地が海面に覆われていく様子が描かれて物語のプロローグとなっている。

温暖化の進行により北極・南極の氷やシベリアの凍土が溶けて海面が上昇した結果、海だけが広がる海洋惑星となった地球で人類は、海上に「環礁」と呼ばれる浮遊島を建造して生き残っていた。そして彼らの間には、地球のどこかに存在すると伝えられる「ドライランド」という伝説が広まっていた。ある日、一人で海を旅する男マリナー(ケヴィン・コスナー)は、貴重品となっていた土を環礁に持ち込み、水や食料と交換をするのだが……という導入。

映像、音楽(アカデミー音響賞受賞)の出来映えは良く、アクションシーンもなかなかなので、飽きずに見ることが出来る。ただ、全体的印象はマッドマックスの海上版で、突っ込みどころは色々あるB級要素満載の作品。ゴールデンラズベリー賞では最低助演男優賞をデニス・ホッパーが受賞し、最低作品賞、最低男優賞、最低監督賞にもノミネートされたことからも推して知るべし。深く考えずに観るには問題無しと思う。
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シン・シティ 復讐の女神

2020-06-23 00:09:12 | さ行
今宵は2014年制作の「シン・シティ 復讐の女神」! 
フランク・ミラー原作のコミック映画化第2弾。“罪の街=シン・シティ” を舞台に3人の男の愛を守ろうとする姿を描いていた前作から4年後の設定で描かれたクライム・アクション。キャスト・スタッフは、ほぼ前作を引き継いだが、主なキャストの中では、ドワイト役がジョシュ・ブローリンに、ミホ役がジェイミー・チャンに変更になっている。

ギャンブラーのジョニー(ジョセフ・ゴードン=レヴィット)は、シン・シティの大物である上院議員のロアーク(パワーズ・ブース)に大勝負を挑み……。私立探偵のドワイト(ジョシュ・ブローリン)の前にかつての恋人エヴァ・ロード(エヴァ・グリーン)が億万長者の夫から逃れてきて……。ハーティガン(ブルース・ウィリス)が自ら命を絶った日以降、身を持ち崩していく日々を送りながらも復讐の機会を伺っていたナンシー(ジェシカ・アルバ)に復讐の機会が訪れて……。という複数の話が絡み合いながら進む設定。

前作同様にモノクロトーンの中にカラースプラッシュを用いてメリハリを付けている。また、大量に飛び散る血飛沫が、ホワイトで強調され印象深い感じが増している。9年経過しているので、J・アルバもそれなりに成長した感があり、ダンサー役でも貫禄が付いていた。しかし、それ以上に存在感を示したのが、E・グリーン! どう存在感があったかは、是非、自身の目で確認すべし。あと、レディー・ガガが、ちょい役で出演しているのも見逃さないようにw
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スノーホワイト/氷の王国

2020-06-21 00:06:03 | さ行
今宵は2016年制作の「スノーホワイト/氷の王国」!
白雪姫スノーホワイトと邪悪な女王ラヴェンナとの争いを描いた前作の続編というかスピンオフというか、過去とその後を描いた作品。邦題ではスノーホワイトを冠しているが、本作ではスノーホワイトは出て来ず、女王ラヴェンナと妹フレイヤ、それに前作でラヴェンナと戦ったエリックを中心として描いている。原題は“ハンツマン”。

邪悪な女王ラヴェンナ(シャーリーズ・セロン)の妹フレイヤ(エミリー・ブラント)は、子供を失うという出来事を切っ掛けに氷の魔力が覚醒するも、愛に不信を持ち、深く心を閉ざしてしまう。そして姉の元を離れ、北の地に新たな氷の王国を築く。そこでフレイヤは、侵略した土地から集めてきた子供に対し、訓練を行い、最強の軍隊を作り上げていった。そこで育った戦士のエリック(クリス・ヘムズワース)とサラ(ジェシカ・チャステイン)は、互いに惹かれ合ったのだが……という導入。

相変わらずC・セロンは存在感があり、美しいのだが、妹フレイヤを演じるE・ブラントもなかなかの光を放っていたと思う。また衣装も素晴らしく、特にゴールドのラヴェンナとシルバーのフレイヤの対比は感嘆の域。原題からするとエリックとサラが主人公なのだろうが、フレイヤの物語といった思いを強く感じたのは、私だけでは無いと思うのだが……。
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アンダーワールド 覚醒

2020-06-17 00:12:46 | あ行
今宵は2012年制作の「アンダーワールド 覚醒」!
ゴシック・アクション“アンダーワールド” シリーズの4作目で、シリーズ2作目のエボリューションのラストから12年後を舞台に人間とヴァンパイアとライカンの三つ巴の様相を描いた作品。勿論、主人公セリーンを演じるのはケイト・ベッキンセール! 3つの種族を描いた割には、なんとなくこじんまりまとめられた感じのする仕上がりになっている。

人類が、ヴァンパイアやライカンの存在を認識し、異種族狩り専用武器で、次々と非人類種を粛清するようになった現代において、バイオ企業の施設の中で冷凍状態のまま監禁されていたセリーン(K・ベッキンセール)。監禁から12年後、何者かが施設を襲い、被検体2として実験台になっていたセリーンを解放する。冷凍状態から覚醒したセリーンは、何かの拍子に視覚が共有される被検体1をマイケルかと思い、施設から脱走して探す。その途中で、ライカンに襲われている少女イヴを救うことになるのだが……という設定。

過去3作が異世界ファンタジーっぽい作風だったのに対し、本作はかなり近未来的要素が入り、何となくバイオハザードの影がチラつく感じ。ただ、テンポは速いし、巨大化したライカンとの闘いも面白いので、一気に見られる作品。イヴの登場で、今後の展開に期待が持てる(かも)。タイトなレザースーツに2丁拳銃、もう、カッコいいねケイト!
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