銀幕日記 ~今宵の肴~

夜更かしの友である映画の寸評というか、何というか、つれづれなるままに(笑 

レッドクリフ Part II -未来への最終決戦-

2013-07-22 00:12:18 | ら行
今宵は2009年制作の「レッドクリフ Part II -未来への最終決戦-(STANDARD EDITION)」!
初回限定アウターケース仕様。
中国映画過去最高額の投資と言われ、アジア映画としては歴代最高の大ヒットを記録した“レッドクリフ Part I” の続編。“三国志:赤壁の戦い” を主軸に孫権、劉備の連合軍と曹操軍の激突そしてクライマックスへと描かれたモノ。ジョン・ウー監督らしく、相変わらず“鳩” も一役を担っている。

漢の丞相の曹操(チャン・フォンイー)の南下は留まるところを知らず、追い詰められた連合軍は赤壁で対峙することになる。80万の曹操軍に対して連合軍はわずか6万。しかも疫病により兵力を削られていく中、劉備は、関羽、張飛、趙雲を従え、戦線離脱をしてしまう。決戦を目の前に孤立無援となった孫権軍の将軍:周瑜(トニー・レオン)は残留した孔明(金城武)と共に・・・という展開。

前作に増して過激なアクションが多くなり、息もつかせぬ展開で見応え十分の作品。一気に2部を観るより、分けて観た方が中弛みも減り良いかも。孫権の妹:尚香(ヴィッキー・チャオ)ももう一人のヒロインとして十分凛々しく勇ましく可愛い姿を見せてくれる。
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レッドクリフ Part I

2013-07-21 00:02:44 | ら行
今宵は2008年制作の「レッドクリフ Part I (STANDARD EDITION)」!
初回限定アウターケース仕様。
中国の英雄伝“三国志” 前半のクライマックスとなる“赤壁の戦い” を描いた歴史長編大作。ジョン・ウー監督が100億円を投じて作り上げた大作で、当初は一作品とする予定が5時間近くの長編になってしまったため2部構成へと変更されたモノ。

漢の丞相の曹操(チャン・フォンイー)は、絶大なる兵力を誇り、皇帝さえも意のままに操りながら周囲の国を蹂躙し、北部平定後、南部制圧を企てていた。そのような中、残る反抗勢力は劉備と孫権のみとなる。圧倒的な兵力の差から劉備軍は敗走するが軍を立て直すべく、孔明(金城武)を使者にたて孫権との同盟を試みるが・・・という導入。

歴史モノが好きな人には堪らない作品。勿論、内容や映像、俳優の演技の是非等々に突っ込み所はあるが、そんなことを気にする事無く観られる作品。周瑜の妻:小喬(リン・チーリン)は、なかなか儚げで美しく、凛とした佇まいが良い。史実でも姉の大喬と共に江東の二喬と呼ばれるほどの絶世の美女であったとのこと。
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グラン・トリノ

2013-07-18 00:28:39 | か行
今宵の友は2008年制作の「グラン・トリノ」!
朝鮮戦争に従軍後、50年間フォードの自動車工として従事してきた気難しい老人が隣に引っ越してきたアジア系移民一家との関わりの中で、自身の偏見に葛藤し、少しずつ心が開かれる姿を描いた作品で、クリント・イーストウッドが監督・主演を務めたニューマン・ドラマ。“グラン・トリノ” とは、主人公が所有する72年式フォード・グラン・トリノ・スポーツ(2ドアスポーツルーフ)の車種名。

元軍人のウォルト(クリント・イーストウッド)は、50年勤めた自動車工の仕事を引退して以来、単調な生活を送っていたのだが、妻に先立たれたことでその生活により拍車がかかっていた。そして、周囲の家に次々とアジア系移民が引っ越してくることも苦々しく思っていた。そんなある日、愛車グラン・トリノの盗難未遂事件をきっかけに、隣に住むアジア系移民の少年タオ(ビー・ヴァン)やその姉スー(アニー・ハー)と接する機会が多くなって・・・という導入。

C・イーストウッド以外の主要な役には無名の役者を使っていたり、撮影場所もそれほど多彩でなかったり、派手なアクションもない、といったB級テイストたっぷりながら、観ているうちに引き込まれていく作品。偏屈で頑固な爺が、徐々に心を開く様も上手く描かれている。
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ネバーランド

2013-07-13 01:26:35 | な行
今宵の友は2004年制作の「ネバーランド」!
初回限定アウターケース仕様。
劇作家ジェームズ・バリが、“ピーター・パン” のモデルとなった少年と出会ってから物語を完成させるまでを描いた、実話に基づくヒューマン・ドラマ。主演バリをジョニーデップが、主要な脇をケイト・ウィンスレット、ダスティン・ホフマンら演技派スターがかためた作品。

新作が酷評された日、ジェームズ(J・デップ)は公園でデイヴィズ家の未亡人シルヴィアと4人の息子に出会い親しくなる。しかし、三男ピーターだけは父親を失って以来、心を閉ざし夢を持つことをあきらめ、傷つかないため早く大人になりたいと思いつつ心の傷と戦っていた。そんなピーターに、ジェームスは空想で遊ぶことと物語を書くことを教えるのだが・・・という導入。

ピーター・パンは知っていても、その物語の創作過程にこのような実話があったとは知らなかったので、真剣に観てしまった作品。それにしてもJ・デップはコメディ、シリアス、サスペンスそしてリアル系とどのような内容でもそつなくこなす凄い役者だと再認識。
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インセプション

2013-07-01 00:15:59 | あ行
今宵は2010年制作の「インセプション」!
他人の夢の中に入り込み、そこに秘められているアイディアを盗むという特殊技術を持つ産業スパイが、“盗む” のではなく、“インセプション=植え付ける” という超難関に挑む姿を描いた作品。クリストファー・ノーラン監督らしい色気抜きのSFアクション。

人の夢に入り込みアイディアを“盗み取る” 特殊な産業スパイのコブ(レオナルド・ディカプリオ)に目を付けた大企業のトップのサイトー(渡辺謙)は、妻モル殺害容疑をかけられ子供に会えずにいるコブの犯罪歴の抹消を条件仕事を依頼。その内容はライバル会社の解体と、それを社長の息子の手でさせるというアイディアを“植え付ける=インセプション” という難問だったのだが・・・という設定。

人の夢に入るという映画は今までもあったが、それが2階層、3階層と複雑に描かれているという点は流石。観始めると一気に最後まで観られる作品。眉間に皺を寄せたレオくんと渋い謙さん、二人ともなかなか魅せてくれる。ラストシーンの駒・・・いろいろ推測や憶測ができる意味深な場面で終わらせているなぁ。



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