ブラッドレイン

今宵は2005年制作の「ブラッドレイン」
１８世紀のルーマニアを舞台にハーフ・ヴァンパイア＝“ダムフィア” である娘が己の封印されていた力に覚醒し、父と娘の対決という宿命を背負いつつ、運命に立ち向かっていくホラー・アクション。元々は人気ゲームで、それの映画化版。監督のウーヴェ・ボルってゲームの映画化すきなのかなぁ・・・。

芸人一座で、得意な治癒能力を持つ女として見せ物にされていたレイン（クリスタナ・ローケン）は、ある夜、ヴァンパイアとしての能力が覚醒し、一座から逃亡をする。そして、ヴァンパイアと戦う“業火の会” のウラジミール(マイケル・マドセン)、セバスチャン(マシュー・デイヴィス)、キャタリン(ミシェル・ロドリゲス)は、この一件でレインを追跡し始めるのだが・・・という導入。

豪華な出演陣と最新のＶＦＸを駆使し、なかなかの映像に仕上げてあるが、脚本が若干ご都合主義なのが気になる。でも久々に血飛沫バンバンの映画を見たなぁって感じ。ま、そんな長編じゃないので、あまり気にせずサクサク観る作品かな。ルーマニアの現存する建物を使用して撮影しているので、臨場感溢れる映像になっているところは見所のひとつ。

インベージョン

今宵は2007年制作の「インベージョン」
ジャック・フィニィの傑作古典ＳＦ「盗まれた街」の４度目の映画化となるＳＦサスペンス。過去３作品は原作通りエイリアンが住民に成り代わっていったが、本作では、未知のウイルスが人間の遺伝子を書き換え、精神のみを乗っ取るという新たな視点で描いた作品。

宇宙から帰還したスペースシャトルが事故で爆発し、破片が飛び散ってしまい国中が大騒ぎをしている時、精神科医のキャロル（ニコール・キッドマン）は、離婚後、全く息子オリバーに興味を示さなかった元夫タッカーからの急な息子への面会要求を受け当惑していた。時を同じくして、彼女の周囲で不可思議なことが起こり始めて・・・という導入。

未知のウィルスによる感染（侵略）とそれに抗うＮ・キッドマンの演技はなかなか良いのだが、どうも科学的根拠に乏しく、ウィルスの意図もわからないので、疑問は残るがそれなりに楽しめる作品。おりしも世界的に新型インフルエンザに流行している昨今だと未知のウィルスの怖さが実感出来る気がする。それにしてもニコールは相変わらず綺麗だなぁ。

ロック・ユー！

今宵は2001年制作の「ロック・ユー！　(COLLECTOR'S EDITION）」！
中世ヨーロッパを舞台に、貴族・庶民共有の娯楽だった“ジュースティング（馬上槍試合）”に挑み、平民の出でありながら騎士を夢見て戦うひとりの若者の成長とそれを取り巻く仲間達姿を描いた青春活劇で、全編に渡って耳に覚えのあるロック・ミュージックが流れまくる作品。

平民の若者ウィリアム（ヒース・レジャー）は、騎士エクスター卿の従者をしていたが、ある日、卿が不幸にも命を落としてしまう。急遽、替え玉で出場した試合で優勝をしたことで、幼き日の夢に再び灯が点り、身分をウィルリック卿と偽り、騎士しか参加できない馬上槍試合の大会に仲間達と共に参加を繰り返しているうちに、一人の貴婦人ジョスリン(シャニン・ソサモン)に一目惚れをして・・・という設定。

時代考証とかは一切無視しているので、細かい突っ込みは無しとして楽しみながら観られる作品。「騎士物語」の作者として知られる実在のチョーサーを上手く取り入れながら、面白可笑しく描いてある辺りはアメリカンジョークか？ｗ　Ｓ・ソサモンの笑顔はなかなかキュートで良いが、侍女役のベレニス・ベジョも結構良いかも。

クリープゾーン セイント・ソード

今宵は2002年制作の「クリープゾーン　セイント・ソード」
ホラーマニアに絶賛されるクライヴ・パーカーのプロデュースによる時空を超えて悪魔と聖人が対決するＳＦホラー。米ＳＦ専門ケーブルテレビで放送された一連の作品の中の一つ。悪魔はスクブスと訳字が入るのだが、どうも耳にはサキュバスと聞こえるし、やってることもサキュバスだと思うのだが・・・。

1815年、修道士トマス（グラッグ・セラーノ）は、修行や戒律より好奇心が先行してしまい、ある時修道院の宝物庫に忍び込んでしまう。そこで、彼は封印されていた２人の女悪魔を解放してしまう。そして、その女悪魔達は同じく宝物庫にあった“時の輪” と呼ばれるタイムマシンで21世紀へとワープしてしまう。このままでは世界は混沌の渦に巻き込まれるため、暴走を食い止めるために唯一効果のある聖剣を携えてトマスもタイムワープするのだが…という設定。

うーむ、設定や脚本的には面白いんだけど映像にしちゃうとＢ級ホラーの域を脱していない感じは否めない。 ま、最後まで止めずに観られるくらいの長さだから良しとするか程度の出来映え。過度の期待はせずに観た方が良いかも・・・。