銀幕日記 ~今宵の肴~

夜更かしの友である映画の寸評というか、何というか、つれづれなるままに(笑 

ラッキーナンバー7

2011-03-26 02:36:32 | ら行
今宵は2006年制作の「ラッキーナンバー7 (COLLECTOR'S EDITION)」!
初回限定アウターケース仕様。
不運続きの青年が友人を頼って訪れたニューヨークで、人間違いの末に街を牛耳る二大ギャング同士の対立に巻き込まれていく様を描いたクライムサスペンスにミステリーを加味したうえに、意外な展開を面白おかしくユーモアを交えて描いた作品。

友人を頼ってニューヨークへ出てきたスレヴン(ジョシュ・ハートネット)は、何故か友人と間違えられ、街の大物ギャングであるボス(モーガン・フリーマン)に拉致されてしまう。そこで借金の代わりに対立するギャングのラビ(ベン・キングズレー)の息子殺害を命令され、不承不承請け負ったスレヴンではあったが、部屋に戻ると今度はラビに拉致されて・・・という設定。

二転三転する展開や意表を付く流れに飽きることなく引きつけられ、一気に観られる作品。ブルース・ウィリス演じるプロの殺し屋もなかなか渋いが、ヒロインがルーシー・リューってところも渋すぎる。原題並びに物語の鍵となる馬の名前は“ラッキー・ナンバー・スレヴン(Lucky Number Slevin)”なのに、邦題では何故か“7(Seven)” となっている・・・まぁ、馬のゼッケンは“7” だったけど。
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戦雲

2011-03-25 23:25:20 | さ行
今宵の友は1959年制作の「戦雲」
第二次大戦下のビルマ(現ミャンマー)を舞台に、米軍大尉が現地人のカチン族率いて組織したゲリラ部隊と日本軍の戦いを描いた戦争映画。原作はトム・T・チャーメルズの同名小説。スティーヴ・マックイーンがスターへと上り始めるきっかけとなった作品。

第二次大戦中、ビルマの北部のジャングルで、迫りくる4万の日本兵を翻弄するゲリラ部隊があった。それは米軍のトム・レイノルズ大尉(フランク・シナトラ)と英軍のダニー大尉(リチャード・ジョンソン)が率いる現地人カチン族の部隊であった。しかし、救援物資がなかなか届かないことと医者がいないことを本部に進言するべく2人はインドへ向かって・・・という設定。

F・シナトラのための映画って感じで、この映画が何を訴えたかった真意が掴めないまま観終えてしまった。S・マックイーンのジープの運転や銃撃にその演技と言うか才能が見えていた気がするし、チャールズ・ブロンソンも脇役ながら味がでていた気がする。これをきっかけに荒野の七人や大脱走につながっていったと思えば、ま、いいか。
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アイアンマン

2011-03-23 16:14:20 | あ行
今宵は2008年制作の「アイアインマン (DELUXE COLLECTOR'S EDITION)」!
初回限定アウターケース仕様。
軍需産業のトップであった男が兵器の実演販売中にテロリスト集団に拉致されるが、自力で脱出後、ハイテクを駆使して開発したスーツを身にまとい悪と戦う姿を描いたマーヴェル社のアメコミが原作のアクション・ヒーローもの。

自社兵器の実演販売で中東を訪れたトニー・スターク(ロバート・ダウニー・Jr)は、テロ集団に拉致され、武器の開発を強要される。しかし、トニーは従ったふりをしつつ、手持ちの材料からパワード・スーツを開発し、逃げ出すことに成功する。米国に戻ったトニーは、自社の製品がテロリストの手に渡っていることを目の当たりにしたため、兵器製造の中止を宣言し、自分はパワード・スーツの開発の着手し始めるが・・・という導入。

小難しいことは考えずに一気に観られる作品。ちょいとクールで、コメディセンスもあり、セレブで女好きという人間味たっぷりのトニーをR・ダウニー・Jrが見事に演じている。勿論、経済のためには戦争をも捏造する自国への自省も暗に秘めているのかな、という気も若干する作品。
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バンコック・デンジャラス

2011-03-02 15:56:40 | は行
今宵は2008年制作の「バンコック・デンジャラス (DELUXE EDITION)」
オキサイド&ダニー・パン兄弟が1999年に制作した聾唖の狙撃手を描いた“レイン” をセルフ・リメイクしたアクション。タイ、特にバンコクでのロケを重視していて、夜の中心部や昼の水上マーケット等、その魅力を映像で存分にみせてくれるて、アジアンテイストのアメリカアクションという感じの作品。

暗殺成功率100%を誇る正確無比な暗殺者ジョー(ニコラス・ケイジ)は、自分の引き際を本能的に感じ取り、最後に大金を手に入れ引退をしようとタイ・バンコクに降り立った。常に孤独な男だったジョーだが、現地で雇った助手コン(チャクリット・ヤムナム)や、耳の不自由な女性フォン(チャーリー・ヤン)と出会うことで、正確さにズレが生じ・・・という展開。

さすがN・ケイジ、演技と目で孤独な暗殺者の心の揺れや心境の変化を上手く表現していて、結構引き込まれる。相変わらず“濡れた子犬の目” をするニコラスが・・・w。ジョーが思いを寄せるフォン役のチャーリー・ヤンも清楚な感じでなかなか好ましい感じ。長くないので衝撃のラストまで肩も凝らずに一気に観られる作品。
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