銀幕日記 ~今宵の肴~

夜更かしの友である映画の寸評というか、何というか、つれづれなるままに(笑 

エクスカリバーⅡ 伝説の聖杯

2011-01-12 23:12:51 | あ行
今宵は2006年制作の「エクスカリバーII 伝説の聖杯」!
前作が聖剣エクスカリバーとアーサー王伝説を魔術師:マーリンを主軸に描いたモノであったのに対し、続編としての本作は、アーサー王がキャメロットを築いてから50年後の世を舞台に、今度は消えた聖杯と弟子のジャック(ジョン・リードン)の成長を軸に描いた作品。

アーサー王が円卓の騎士と共にキャメロット築き、繁栄の一歩を歩み出そうとしていたとき、マーリン(サム・ニール)は暫しの休息のつもりで眠りについたのだが、目覚めると50年の時が流れていて、アーサー王も大半の円卓の騎士も死去していた。そして繁栄を続けているはずのキャメロットが衰退し、あるはずの聖杯が無くなっていることに愕然とし、その原因を探ろうとするのだが・・・という設定。

若き魔術師の成長を描きたかったのだろうが、なんとなくイマイチな出来で、前作ほどの迫力も無く、人物の相関関係の説明も不足がちなので、続編というにはちょっと残念。ま、飽きずに最後までは観られたけど。
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バイオハザードⅢ

2011-01-10 03:28:10 | は行
今宵は2007年制作の「バイオハザードⅢ (DELUXE COLLECTOR'S EDITION)」!
初回限定アウターケース仕様。
人気の同名ゲームを原案に作られたサバイバル・アクションのシリーズ第3弾。前2作同様にミラ・ジョヴォヴィッチが主演を演じ、第1作の研究施設という閉鎖空間、第2作のラクーンシティという街を経て、本作では白昼の砂漠という意外な場所が舞台となったり、宿敵タイラントが登場したりと目が離せない作品。

ラクーンシティの封鎖だけではT-ウィルスの拡大を止める事は出来ず、感染は地球を丸ごと飲み込み、8年が経過していた。アリス(M・ジョヴォヴィッチ)は一人で旅を続け、生存者は一団を組んで小さな町を移動しつつ、ゾンビだらけとなった地上に残された生存者がいないか探し求めていた。一方、元凶であるアンブレラ社は地下の研究施設で抗体の生成に取り組んでいたが・・・という設定。

ゾンビ化したカラスの集団に包囲された町は、ヒッチコックの“鳥” を彷彿させる感じで、ゾンビ=夜、闇の図式を覆す白昼の設定ながら見応え充分の映像になっている。またミラのアクションも素晴らしく、才色兼備の女優と再認識。
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300

2011-01-09 23:55:45 | さ行
今宵の友は2007年制作の「300 (2DISC EDITION)」!
古代ギリシアの歴史家ヘロドトスの記したスパルタとペルシア間の“テルモピュライの戦い” をフランク・ミラーがグラフィック・ノベルとして描いたモノを原作とした歴史大作。スパルタの王レオニダスを軸に屈強なスパルタの兵士や戦術である重装歩兵密集陣等スパルタ側からの見地で作られたもの。

紀元前480年、スパルタ王レオニダス(ジェラルド・バトラー)の元に、ペルシアの大王クセルクセス(ロドリゴ・サントロ)への服従を求めて使節団がやってくる。しかし、属国になることを良しとしないレオニダスは、使者を葬り去ってしまう。そして彼がとった行動は、わずか300人の精鋭を従えて、ペルシアの大軍を迎え撃つというものだったのだが・・・という設定。

実写でもなく、アニメでもなく、CGでもなく、それらを融合した新映像の出来は素晴らしく、色調、質感、光と影、全てにおいて新たな映像を観ることが出来る作品。物語としても充分堪能できる域に達しているのだが、もう少しスパルタの“誇り” を前面に押し出してもよかった気もする。王妃ゴルゴ役のレナ・ヘディの凛とした美しさ、気高さはなかなか存在感がある。
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ムーラン・ルージュ

2011-01-03 15:50:16 | ま行
今宵は2001年制作の「ムーラン・ルージュ (ULTIMATE EDITION)」!
2枚組デジパック、アウターケース仕様。
ムーラン・ルージュとは、2度の大戦下でも営業を続けていたと言うパリに実在するナイト・クラブで、赤い風車がシンボルとなっている。そのナイト・クラブを舞台に花形の踊り子と夢見てパリに出てきた若き作家の甘く切ない愛を描いたミュージカル+コメディ仕立ての作品。

作家志望のクリスチャン(ユアン・マクレガー)は、ボヘミアンの世界に憧れてモンマルトルへ出てくると、ルーラン・ルージュで雇われているトゥールーズ達とひょんなことで知り合いとなる。彼らはクリスチャンを仲間に入れ、クラブの花形スターであるサティーン(ニコール・キッドマン)を介して、オーナーであるジドラーに新作を売り込もうと画策し、スーツを身にまとい意気揚揚と乗り込んでいくのだが・・・という導入。

煌びやかなセットと衣装に圧倒され、ユアンとニコールの生歌に酔いしれ、そして愛の悲喜交々を味わうことの出来る作品。ミュージカルとは言え、ビートルズ、エルトン・ジョン、マドンナといった聞き覚えのある歌も多く、入り込みやすくなっている。やはりニコちゃんは美しいの一言に尽きる。
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