銀幕日記 ~今宵の肴~

夜更かしの友である映画の寸評というか、何というか、つれづれなるままに(笑 

トム・ホーン

2010-05-28 03:38:13 | た行
今宵は1980年制作の「トム・ホーン」
西部開拓時代末期に実在した人物で、ジェロニモを捕虜にしたことで一躍有名になった“トム・ホーン” の晩年を題材にした西部劇。スティーヴ・マックィーンが寡黙で不器用だけど、己を持ったカウボーイを演じている作品。

先住民族との戦いで有名になったトム・ホーン(S・マックィーン)は、時代の流れとともにワイオミングへ流れてきていた。そこで牛泥棒に手を焼いていたジョン・コーブル(リチャード・ファンズワース)に声をかけられ、コーブルの牧場で働きながら、大牧場主共同の組合に雇われる形で牛泥棒を次々と駆逐していったのだが・・・という展開。

既に西部劇という時代でもないのにあえて自ら制作総指揮を執ったというのも、この作品撮影時にマックィーン自身、肺癌に蝕まれ、死期が近いことを悟っていたので、己の原点である西部劇に戻ったのではないかと思えてならない。作品としてはこじんまりと纏まっていて派手さは無いが、銃撃シーンはなかなかリアルに描写されていて、一気に観られる。
コメント

プラダを着た悪魔

2010-05-09 15:38:07 | は行
今宵の友は2006年制作の「プラダを着た悪魔 特別編」
初回限定アウターケース仕様。
ローレン・ワイズバーガーの同名小説の映画化で、世界有数のファッション業界誌の出版社を舞台に冷徹な編集長ミランダ(メリル・ストープ)とジャーナリストを目指すアンディ(アン・ハサウェイ)のやり取りに焦点をあてて描いた作品で、お洒落でユーモラスな作品。

ジャーナリストを目指しNYに出てきたアンディ(A・ハサウェイ)は、自ら否定していた業界最大手のファッション誌ランウェイのやり手編集長ミランダ(M・ストリープ)の第2アシスタントの職に図らずも就くことになる。すると翌日から携帯電話は四六時中鳴るわ、ファッションセンスの無さは痛感するわ、ミランダには厳しく当たられるわ、と大変な状況になって・・・という導入。

全編を通して出てくる、服やバックや小物が錚々たるブランド品なので、女性は話とは別の楽しみ方もできると思われる。ただそんなブランド品に囲まれながらも、つい目が行くのは、メリルであったり、アンであるので、彼女たちの存在感や演技によって成り立っている作品とも言える。しかし、アンは相変わらず可愛い女優さんだ。
コメント