銀幕日記 ~今宵の肴~

夜更かしの友である映画の寸評というか、何というか、つれづれなるままに(笑 

天使と悪魔

2013-02-27 22:48:50 | た行
今宵は2009年製作の「天使と悪魔 COLLECTOR'S EDITION」!
トム・ハンクス主演で大ヒットした「ダ・ヴィンチ・コード」の続編にあたる歴史犯罪ミステリー。前作がダ・ヴィンチなら近作はガリレオが残した痕跡を追うという歴史犯罪ミステリー。前作が薀蓄が多かったのに対し、ロン・ハワード監督が今回は行動的かつ大胆なアクション等を盛り込んで製作している。

ヴァチカンの科学者への弾圧から生まれた秘密結社イルミナティが現代に復活し、宗教への報復に出始めた。その武器は研究施設より盗み出した一都市など軽く壊滅できる威力をもった反物質。教皇の有力候補を4人誘拐し、1時間ごとに一人ずつ処刑し、最後は反部室を爆発させるとの予告に、ヴァチカンは宗教象徴学の権威、ロバート・ラングドン(トム・ハンクス)にイルミナティの行動パターンや4人の人質の行方の捜査を依頼するのだが・・・という設定。

続編と言いつつも内容はまったく別物で、設定のわかり易さ、ストーリー展開やテンポの早さ等からサクサク観られる作品だが、世間の評価はいまいち。T・ハンクスの謎解きも観ていて楽しいが、簡単すぎなところも減点対象になっているらしいが、個人的には結構楽しめた作品。確かに各々の謎が小一時間看破される設定は安易とも思えるが・・・。
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ナイト&デイ

2013-02-23 01:05:59 | な行
今宵は2010年誓作の「ナイト&デイ EXCITING VERSION」!
自動車のレストアだけが生き甲斐の平凡な女性が惹かれたミステリアスな男が実はエージェントだったことから大騒動に巻き込まれていくジェットコースター・スパイアクションにラヴストーリーを混ぜた作品。クールなエージェントをトム・クルーズが、陽気でお茶目な女性をキャメロン・ディアスがはまり役で演じている。

ジューン(C・ディアス)は、空港で偶然ぶつかったロイ(T・クルーズ)に何故か惹かれるものを感じていた。同じ飛行機に乗り帰途に付くのだが、他の乗客もキャビンアテンダントも果てはパイロットまでがロイを狙った敵対組織の輩で、ジューンがトイレに入った隙に狭い機内で格闘が始まり、ロイは全ての敵を倒すことに成功するが、飛行機は墜落の様相を呈する。無事不時着をした後、ロイは今回のことは他言無用、忘れるようにとジューン薬を盛り・・・という導入。

場所移動もほとんど瞬間移動だし、CGもいかにもとバレバレだし、リアリティを気にする人には向かない作品だが、片意地張らず、無駄な突っ込みもせず、おおらかに観ることが出来る人には大嵌まりの作品。相変わらず全力疾走のトムさんはでてくるし、キャメロンの笑顔もふくれっ面もでてくるし、個人的には満足いく作品。ただ2人とも近景だと年取ったなぁと思ってしまう。
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エンジェル ウォーズ

2013-02-09 00:54:21 | あ行
今宵は2011年制作の「エンジェル ウォーズ」!
一人の女性が現実逃避のために作り上げたバーチャル世界を舞台に自由を勝ち取るために4人の仲間とともにアイテム入手の戦いに挑むガールズ・アクション・ファンタジー。全てが空想(妄想)の世界の出来事なので、何でもありの映像とそれを盛り上げる曲の融合で仕上げられた作品。

遺産相続に絡んで継父から精神病院送りにされたベイビードール(エミリー・ブラウニング)は、5日後にはロボトミー手術を施されることになっていた。その現実から逃れるためベイビードールは空想の世界へと逃げ込んだところ、その世界の中でワイズマン(スコット・グレン)から自由を手に入れるためには5つのアイテム(“地図” “火” “ナイフ” “鍵” そして5つめは不明)を集めることが必要だと教えられ・・・という設定。

現実のうえに空想、さらに空想を重ねた三重構造で組み上げられたザック・スナイダー監督が己の趣味満載の映画とでも言うか・・・侍に日本刀、セーラー服、光武のようなロボットと日本テイストが一杯。“300” が男だらけだったので、こちらは女だらけでバイオレンス・アクションを描きたかったとのこと。取りあえず深く考え込まず観るべき作品。
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THE 4TH KIND フォース・カインド

2013-02-03 00:26:40 | は行
今宵は2009年制作の「THE 4TH KIND フォース・カインド」!
不眠症に悩む人々や行方不明者が多発するアラスカ州ノームを舞台に、原因究明に挑む心理学者をミラ・ジョヴォヴィッチが演じる作品で、記録映像と映画を併用することで臨場感を倍増させている。冒頭、ミラが「事実に基づいて云々」とナビゲートすることでリアル感を増幅させているが、実際は疑似ドキュメンタリー・スリラー。

心理学者のタイラー博士(M・ジョヴォヴィッチ)は、自分の目の前で何者かに夫を殺害された心の傷を抱えながらも夫の研究を続けるべくこの町特有の原因不明の不眠に苦しむ住民たちのカウンセリングに当たっていた。患者たちに共通するのは、夢が現実か定かではないが夜な夜な「フクロウ」が現れるという点であった。その中の一人に催眠療法を行ったため・・・という設定。

ファーストが目撃、セカンドが遭遇、サードが接触、そしてフォース・カインドは誘拐(拉致)のこと。話の展開や2種の映像の使い分け等でつい実話かのように引き込まれる。勿論、突っ込み所は幾らでもあるのだが、一気に見られる作品。事実のような終わらせ方だったが、エンドスクロールとかで「これはフィクションでした」と明かしていたら正に大どんでん返しだったのだがなぁ、惜しい。
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