銀幕日記 ~今宵の肴~

夜更かしの友である映画の寸評というか、何というか、つれづれなるままに(笑 

容疑者

2010-09-29 00:45:22 | や行
今宵は2002年制作の「容疑者 ((DELUXE EDITIN)」!
ピュリッツァー賞受賞の報道ジャーナリストであるマイク・マッカラリーが取材した実話を基に作られたサスペンス(+ヒューマン)ドラマ。親子三代(ある意味四代)に渡る負の連鎖を描いた奥深い内容をロバート・デ・ニーロとジェームズ・フランコが親子に扮して熱演している。

NY市警の刑事ビンセント・ラマーカ(R・デ・ニーロ)は、川岸に上がった全身刺青の麻薬ディーラーの刺殺事件を追って、ロングアイランドに事件の発端があることを突き止める。そこは昔、自分の父が幼児誘拐殺人犯として処刑された街であり、14年前に妻子を捨てた街でもあったことからあまり気乗りはしていなかったが、容疑者として挙がってきた名前が、幼い頃に別れた息子ジョーイ(J・フランコ)であったため・・・という設定。

魔が差した父が殺人犯、それを払拭するように頑張った自分が警官、幼い頃に離縁した息子が殺人の容疑者と断ち切れない連鎖の中でもがくデ・ニーロの子として、親としての葛藤が重い感じだが、飽くことなく観られる作品。ただ観終わってもすっきりしない感はぬぐえないけど。
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アポロ13

2010-09-27 23:27:24 | あ行
今宵は1995年制作の「アポロ13 (COLLECTOR'S EDITION)」!
1970年、月に向けて打ち上げられたアポロ13号で発生した爆発事故から奇跡の生還までの実話を映画化した作品。孤立無援に陥りながらも帰還を信じて行動するアポロ乗組員や打開策を探そうとするヒューストン管制センターの人々の真摯な姿を描いたモノ。

11,12号と連続で月面着陸に成功した後、14号に乗る予定のジム(トム・ハンクス)達だったが、13号のクルーが病気になったため、急遽ジムとフレッド(ビル・バクストン)とケン(ゲイリー・シニーズ)が搭乗することになる。だが、打ち上げ2日前にケンに風疹の疑いがかかり、苦渋の選択でトムは代替要員のジャック(ケヴィン・ベーコン)を受入れ、無事に宇宙へと飛び出したが・・・という導入。

実話を基にしているので、突拍子もない演出や映像が無い代わりに、ヒシヒシとした緊迫感が前面に出ていてドキドキしながら観られる作品。“12号の次だから13号” 当たり前だけど11号から16号までのアポロで月面着陸が出来ず、帰還も危うくなったのは13号のみとなると、なにか欧米の不吉な数字だったのが、と思わずには居られない。
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ザ・ファーム 法律事務所

2010-09-26 22:26:35 | さ行
今宵は1993年制作の「ザ・ファーム 法律事務所」
ハーバードの法科を優秀な成績で卒業し、多くの法律事務所から嘱望された若者が就職後に直面する事務所ぐるみの陰謀を描いて800万部を売り上げたジョン・グリシャム原作小説をトム・クルーズ主演で映画化したサスペンス。

ミッチ(T・クルーズ)は苦労の末、優秀な成績で法科卒業を迎え、多くの法律事務所から誘われていた。引く手あまたの中からミッチが選んだのは、破格の年俸と賞与、それに家とベンツを提示してきたメンフィスにある税務方面を主として扱う事務所であった。妻のアビー(ジーン・トリプルホーン)と共に新天地に赴き、エイヴァリー(ジーン・ハックマン)の下に付いて意気揚揚と仕事に励むのだが・・・という設定。

ハラハラドキドキしながらも楽しんで観られる作品で、部分的にはご都合主義の場面展開になっている所もあるけど、そこは目をつぶってと。しかし、本作でもトムさん“走る、走る” の姿が描かれ、相変わらずだけど、なかなか格好良いキャラになっている。あと、エド・ハリスって役柄上手く演じ分けてるなぁ。
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ゴーストライダー

2010-09-25 19:23:08 | か行
今宵の友は2007年制作の「ゴーストライダー (DELUXE COLLECTOR'S EDITIN)」!
2枚組初回限定アウターケース仕様。
マーヴェルのアメコミ生まれの人気キャラクターを実写化して描いた娯楽アクション。若かりし頃、悪魔に魂を売り渡す契約を結んだことで、苦悩しながら生きていく男の姿を描いた作品。地獄から地上に出てきた悪魔を狩るという、ダークヒーローの位置付けとなっている。

ジョニー(ニコラス・ケイジ)は、17歳の時に父親の癌を完治するという約束と引き換えに悪魔メフィストフェレス(ピーター・フォンダ)に魂を売ったという秘密を持ったまま成長をする。そして、30歳になった時、かつて愛した女性ロクサーヌ(エヴァ・メンデス)と再会の喜びも束の間、またも悪魔が現われ、反逆者ブラックハートを倒せと言い渡して・・・という導入。

チョッパーに改造したハーレーに跨り、革ジャンを着込んだ燃える骸骨男が主人公とはちょっと不思議(今までのマーヴェルのヒーローと比べて)な感じはするが、気になることもなく一気に楽しんで観られる作品。かつて“イージー・ライダー” でハーレーを駆ったP・フォンダを起用するなど、映画好きには堪らない演出もあって良い。
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ル・ブレ

2010-09-24 22:21:21 | ら行
今宵は2002年制作の「ル・ブレ (Limited Edition)」!
2枚組初回限定アウターケース仕様。
大物ギャングが獄中で購入したロトが1500万ユーロの大当りとなったことから脱獄し、看守長やら、命を付け狙うギャングやら、逮捕にやっきになる刑事やら、が入り乱れるアクション・コメディ。迫力のあるアクションも満載だが、どこか可笑しい作品。

大物ギャングのモルテス(ジェラール・ランヴァン)は、囮捜査で逮捕、投獄され7年の月日が経過していたので、看守長のレジオ(ブノワ・ポールブードル)とも親しい仲になっていた。そんなある日、モルテスがレジオに頼んで購入したロトが大当りをするが、翌日レジオが刑務所を病欠したことで、もしかしたら持ち逃げしたのかもという疑念が渦巻き・・・という導入。

フランス語のコメディというのも、なかなか面白いと思わせてくれる作品。設定とか映像とか有り得ないモノも多いが、片意地張らずゆるく観るのがちょうど良い感じである。寡黙なモルテスとお調子者のレジオの組み合わせによる掛け合いはコミカルで笑える。ただ、レジオの暴走が気になる所ではあるけど。ちなみに、ル・ブレとは“厄介者” という意味。
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アイ・アム・レジェンド

2010-09-23 01:32:34 | あ行
今宵は2007年制作の「アイ・アム・レジェンド(2DISC SPECIAL EDITION)」!
新種ウィルスの汚染拡大により人類がほぼ絶滅した近未来を舞台に、なぜか免疫があり感染発症しなかった軍科学者が、免疫抗体を研究し、自分以外の生存者を探す姿を描いたSFアクション。リチャード・マシスンのSF小説が原作で、“64年:地球最後の男”“71年:地球最後の男オメガマン”そして本作と3回目の映画化。

はしかウィルスを元にガンの治療薬が開発されたが、その副作用なのか投与された半数の人に狂犬病のような症状が出始めた。投与されたウィルスが突然変異によって致死率94%の危険なものなっていたのだ。この状況下で、感染の拡大を阻止するためNYを封鎖したが、空気感染により、瞬く間に世界中に広がってしまう、そして免疫を持つネビル(ウィル・スミス)だけが生き残り・・・という設定。

突っ込み所は多々あるけど、テンポの良さで観ている時はあまり気にならずに一気に観られる作品。誰も居ないNY5番街の映像なんて、なかなかお目にかかれない。一応、続編(といっても過去の物語)構想があるらしいけど、W・スミスが多忙なのでどうなるのかは不明。
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インサイド・マン

2010-09-22 02:51:37 | あ行
今宵は2006年制作の「インサイド・マン」
初回限定アウターケース仕様。
狡猾な男ダルトン・ラッセル(クライブ・オーウェン)率いる4人組の銀行強盗とNY市警の交渉人キース・フレイジャー(デンゼル・ワシントン)の駆け引きに加え、謎の女弁護士マデリーン・ホワイト(ジョディ・フォスター)が絡み、予想を越える展開へと続くクライム・サスペンス。

白昼、マンハッタンの信託銀行に塗装屋を装った4人組が押し入り、50人の人質を取って篭城する事件が発生する。NY市警から交渉役としてフレイジャー(D・ワシントン)が赴くが、発生から7時間経過しても行動を起さない犯人たちに対し、通常の銀行強盗とは何か違うと疑念を抱き始める。銀行内では、犯人たちが人質に自分たちと同じジャンプ・スーツを着せ、マスクを付けさせ、一見、誰が誰だか分からない状況にして・・・という設定。

単純な銀行強盗と交渉人の話かと思っていたら大間違い。なかなか意表を付く内容で面白く一気に観られる作品。ただ、女弁護士(J・フォスター)の役どころがイマイチ分かりづらいのが難点。犯人・交渉人以外に犯行の動機を語らせたかったのかも。劇中、いろいろな所に伏線が張られているが、題名“インサイド・マン” にもしっかり張られている。
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ジョンQ.

2010-09-19 20:33:13 | さ行
今宵は2002年制作「ジョンQ. 最後の決断 (DELUXE EDITION)」!
2枚組初回限定アウターケース仕様。
心臓疾患を発症した息子のための心臓移植を望むが、高額な保証金を要求する病院や当てにしていた保険金が支払われない社会制度に対し、行動を起こした父親ジョン・クインシー(デンゼル・ワシントン)の姿を描いた作品。

ある日、息子のマイクが突然倒れて病院に運び込まれ、診断の結果、心臓病を患っており移植しか生き延びる方法がないと告げられる。移植名簿への登録を望むものの、当てにしていた保険は不況の影響で会社が勝手に書き換えていて高額な手術には適用されていなくなっていた。ジョン(D・ワシントン)は家財道具を売り払い、金策に走り回るが・・・という導入。

題名にもなっている“Jhon Q.(Public)” とは“一般大衆” という意味を持つ言葉で、“あなたにも起こりうることですよ” といった警鐘を含んでいて、医療と保険(お金)の関わりは、どこの国でも起こりうることであり、考えさせられる話である。重いテーマながら、落ち込ませずに観させるD・ワシントンの演技は流石だし、やはり善人のイメージが似合っていると再認識。
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コール

2010-09-17 02:34:30 | か行
今宵は2002年制作の「コール (2DISC EDITION)」!
初回限定版アウターケース仕様。
グレッグ・アイルズの「24時間」を原作とした作品で、将来を嘱望されている麻酔医とその妻と娘の3人が異なる3カ所で誘拐・監禁され身代金を要求されるという意表を付いた設定と誘拐犯3人と被害家族3人の三者三様の対峙・駆け引きを描いたサスペンス。

ウィルが出張した日、自宅に見知らぬ男ジョー(ケヴィン・ベーコン)が侵入し、アビー(ダコタ・ファニング)を誘拐したことをカレン(シャーリーズ・セロン)に告げ、30分毎の連絡を欠かすと娘を殺すと脅し、逆らう意志を削ぎ25万ドルを要求する。しかし、アビーには重度の喘息という持病で、薬を切らしたり、ストレスを感じたりすると死に至る危険性があったため・・・という導入。

今回の誘拐が本番だとすると、過去4回の誘拐は練習にしてはリスクが大きいし、用意周到なわりに下調べが杜撰だったりと脚本上での安易な犯人像設定が気になるが、誘拐犯に立ち向かうジェニングズ一家の立ち回りにハラハラドキドキしながら観られる作品で、K・ベーコンは悪役は嫌だといいつつ、また悪役で良い味出しているし、S・セロンはその美しい肢体を披露してくれている。
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フレイルティー/妄執

2010-09-16 23:32:02 | は行
今宵は2001年制作の「フレイルティー/妄執」
初回限定アウターケース仕様。
“神の手” と謎の文字を現場に残し、全米を震撼させている連続殺人事件を担当しているFBI のドイルと彼の元へ犯人は弟だと名乗り出てきた男の間で回想を交えながら展開していくサスペンス・スリラー。低予算で作成されながらも、口コミで広がり高い評価を得た作品。

ある嵐の夜、“神の手” を名乗る連続殺人犯の捜査に行き詰まっていたドイル(パワーズ・ブース)の元へフェントンと名乗る一人の男(マシュー・マコノヒー)が現われ、犯人は今しがた自殺をした自分の弟だと告げる。当初は疑っていたドイルも男が語りだした兄弟の少年時代まで遡る父親(ビル・パクストン)の恐ろしい物語に耳を傾け始めると・・・という導入。

テンポは若干遅めだが、これからどうなるのかと観る者を引き付けて離さない展開で、一気に面白く観られる作品。神懸っていたり、語りが多かったりと、昨今の派手でスピード感のあるタイプの作品が好きな人には向かないかも。エロ・グロシーンも無く一本調子なのに妙な緊迫感があるので、一見の価値はあるかも。
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デジャヴ

2010-09-15 00:11:33 | た行
今宵の友は2006年制作の「デジャヴ」
初回限定アウターケース仕様。
デジャヴ(=既視感=初めて体験する事象だが身に覚えがある感覚)をモチーフに、テロ行為を未然に防ごうと活躍する男を描いたサスペンスアクション。デジャヴとタイムスリップを掛け合わせたようなSFチックな設定ながら、先の読めないスリリングな展開をデンゼル・ワシントンが好演。

乗員・乗客合わせて543名が死亡するフェリー爆発事故が発生し、捜査に当たったダグ・カーリン(D・ワシントン)は数少ない物証から卑劣なテロ行為との結論を導き出す。その後、事故現場の上流で、しかも爆発事故より前に死亡したと思われる女性の焼死体が発見される。違和感を覚えたダグは、死体を検証しに行き、その女性の顔がどこか見覚えのあると思えてならなず・・・という導入。

実際にはあり得ないような設定下で展開される物語につい引き込まれてしまうし、デジャブや記憶と事実のギャップ等々奇妙な感覚に襲われる姿をD・ワシントンが流石という感じで演じていて、なかなか面白い作品。話が進めば進むほど、“おや?この言動は?” と観客にデジャヴを感じさせながら展開するような、この手の作品を科学的理解して観ようとするのは愚の骨頂、単純に楽しむべし。
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オーシャンズ13

2010-09-14 01:28:47 | あ行
今宵は2007年制作の「オーシャンズ13 (2DISC EDITION)」!
名うての詐欺師ダニー・オーシャンズ(ジョージ・クルーニー)を筆頭に、彼の右腕となるラスティー(ブラッド・ピッド)や使い走り役のライナス(マッド・デイモン)ら11人のプロフェッショナルが集まった犯罪チームが、仲間を嵌めた相手を嵌め返すという痛快+コメディタッチの作品で、シリーズ第3弾。

世界を股にかけるホテル王バンク(アル・パチーノ)に嵌められたルーベンはそのショックで心筋梗塞を患い生死の境を彷徨っていた。その報せにダニー(J・クルーニー)以下、オーシャンズの仲間達はラスベガスへ駆けつけ、バンクへの報復を誓う。ダニーはバンクにホテルの権利をルーベンに返すように最後通告を言い渡すが、バンクは平然と突っぱねたことで復讐の歯車が動き出し・・・という展開。

確かに楽しいし、面白いのだが“嵌める”仕掛けが11>12>13と徐々に大雑把になってきた感じがする。相手がハイテク機器なので此方もそれ相応の機器を使用してという展開になってしまい、あまり己の身を使ってという場面が少なくなって単純化された点はイマイチだが、豪華キャストや豪華なカジノのセットは観る者を圧倒し、楽しませてくれるので、一気に観られる作品。
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守護神

2010-09-10 04:34:14 | さ行
今宵は2006年制作の「守護神」
アメリカ沿岸警備隊の全面協力の下、伝説の救難士ベン(ケビン・コスナー)と若い訓練生ジェイク(アシュトン・カッチャー)を軸に心の葛藤や絆を描いたヒューマン・ドラマ的海洋アクション。リアルなストーリー性と迫力満点の海難救助シーンがなかなかの大作。

海難救助中に救助要請者どころか仲間さえも失ってしまったベン(K・コスナー)は、しばらく現役を離れてレスキュー・スイマー養成のための訓練所の教官を務めることとなる。そこに入校してきた若者たちは一癖も二癖もあるような連中だったが、日々の過酷な訓練で徐々に人数が減っていく中、ベンは一人の訓練生ジェイク(A・カッチャー)に興味を抱き・・・という設定。

真面目に沿岸警備隊の人命救助に命をかけた名も無き英雄達を扱っていて、テンポ良く観られるし、迫力も十分描かれている作品で、K・コスナーの演技がなかなか渋くて好印象。ストーリー展開的には「愛と青春の旅だち+トップガン+海猿/3」のような印象を持つ人がいることは何となく理解できてしまう出来だけど、男ってこういうの好きだから、まぁいいか。
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ショウタイム

2010-09-07 01:25:48 | さ行
今宵は2002年制作の「ショウタイム」
ロス市警の現職の刑事ミッチ(ロバート・デ・ニーロ)と巡査トレイ(エディ・マーフィ)がTVの警察密着取材番組へ出演することで起こるコメディタッチのポリス・ストーリー。堅物刑事役のデ・ニーロとお調子者巡査役のE・マーフィの即席バディが活躍するアクションもの。

ミッチ(R・デ・ニーロ)が囮捜査で麻薬の密売人と接触を図っている時、パトロール中のトレイ(E・マーフィ)が勘違いをして、応援を要請してしまう。その無線を傍受したTV取材班が取引現場に現われたため密売人は銃を乱射し逃走をする。その密売人を追跡しようとするミッチの行く手を取材カメラが邪魔をしたことで、怒ったミッチはTVカメラを撃ち壊してしまい・・・という導入。

肩が凝らずに観られる作品だが、コメディという域までは達していない感じの作品。主演の2人は各々の特徴を生かした役作りになっているんだけど、どうもデ・ニーロは乗り切れてないし、マーフィは空回りしているという印象が残る作品。ま、表現(報道)の自由の名の下、何でもありのマスコミへの警鐘というか、おちょくりとも取れるかな。
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ヒットマン

2010-09-06 02:22:29 | は行
今宵の友は2007年制作の「ヒットマン」
全米で人気を誇るシューティング・ゲームを実写化した作品で、暗殺者養成の謎の組織によって作り出された殺人マシーン“エージェント47”(ティモシー・オリファント)が、ニカ(オルガ・キュリレンコ)に出会ったことで、冷徹で正確無比な男の中に人間らしい感情というものの種が芽生えてというスタイリッシュ・アクションムービー。

暗殺者“47”(T・オリファント)は、ロシアに潜伏し、ターゲットである大統領ベリコフを大衆の前で見事に狙撃し、証拠も隠滅してホテルに戻っていた。そこへ組織から暗殺が失敗であり、目撃者(O・キュリレンコ)が存在するのでその始末をするようにと連絡が入る。任務の失敗に疑問を抱きながらも目撃者を始末に出向くのだが・・・という設定。

スキンヘッドに黒いスーツ・赤いネクタイで決めたスタイルがクールで格好いいし、中弛みもせずに進む展開はなかなか良いので、サクッと観られる作品。インターポールやFSB(ロシア連邦保安庁)が束になってかかっても適わないダーク・ヒーローって感じで、2丁拳銃が様になっている。O・キュリレンコは確かに美しいんだろうけど、役柄だろうけどパンダメイクがなぁ・・・って感じ。
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