銀幕日記 ~今宵の肴~

夜更かしの友である映画の寸評というか、何というか、つれづれなるままに(笑 

黒いジャガー/アフリカ作戦

2007-11-28 01:16:14 | か行
今宵は1973年制作の「黒いジャガー/アフリカ作戦」
シャフトシリーズ第3作目にして、最後の作品。今回はいつものハーレムを離れ、黒人のルーツであるアフリカとフランスを舞台に黒人奴隷売買組織を壊滅させるといった異色作。今作はシャフト自身の強靭な精神力と身体能力で事件を解決して行くといった前2作とも異なる演出になっている。

パリで暗躍する黒人奴隷売買の一団の存在を知ったNY在住のアフリカ連合の指導者ラミラは、息子を組織に送りこんだが正体がばれて殺害されてしまう。そこで、NYでは名の知れた黒人私立探偵ジョン・シャフト(R・ラウンドツリー)に目を付け、手荒なテストで実力を試したうえで、黒人奴隷売買の事実を打ち明け、協力を要請する。一旦は断わったシャフトだが・・・という展開。

相変わらず、やられちゃうシャフトや女にも弱いところも描かれているうえ、“ジェームス・ボンドじゃないよ、サム・スペードだ” なんて台詞も入り、なかなか探偵モノ好きうけするw 全3作ながら各々異なる作風で面白く観られるシリーズ。あ、そう言えばアレメ(ヴォネッタ・マギー)より、ジャザール(ネダ・アルネリック)の方が、個人的には好みだなぁ(笑
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黒いジャガー/シャフト旋風

2007-11-27 01:32:42 | か行
今宵は1972年制作の「黒いジャガー/シャフト旋風」
NYの黒人私立探偵ジョン・シャフトの活躍を描く「シャフト」シリーズ第2作目。前作より、こんどはアクション重視の探偵に仕上がっている。車にモーターボートにヘリコプターとこれでもかと言うくらいアクションシーンが盛りこんである。

私立探偵シャフト(R・ラウンドツリー)は、夜中に掛って来た旧友アスビーからの電話で目を覚ます。前金で5000ドル振込んだので至急事務所へ来てくれというものだった。ただならぬ気配を感じたシャフトはすぐさま車を飛ばし、事務所前に着くが、同時に爆発が起りアスビーは死んでしまう。すると共同経営者のケリーが我が物顔で仕切りはじめるようになり、残されたアスビーの妹の取り分が危うくなると感じたシャフトは・・・という展開。

NY市警とハーレムのボス、そしてシマを狙うイタリアン・マフィアといった三つ巴の戦いの真っ只中にいるシャフトがクールに立ちまわる(といっても、相変わらずやられちゃう場面あるけどw)といった感じで、観始めるとあっという間に終わっている作品。テンポも良く出来ているので、後にTVシリーズになったのも頷ける。
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黒いジャガー

2007-11-26 01:25:06 | か行
今宵は1971年制作の「黒いジャガー」
犯罪都市ニューヨークを舞台に、市警さえも一目置く黒人の腕利き私立探偵ジョン・シャフトの一本気な活躍を描いたハード・ボイルド風味のアクション映画。60年代末から70年代初頭にかけて作成された黒人による黒人主役映画の中で最もメジャーな作品。

NYの私立探偵シャフト(リチャード・ラウンドツリー)は、黒人にも白人にも顔が効く存在であった。ある時、顔馴染みの警部補のビクからハーレムで事件が起り、何か知らないかと詰め寄られた後、ハーレムのボスであるバンピー(モーゼス・ガン)の手下の殺し屋の訪問を受け、乱闘の末、1人がビルの窓から落ちて死んでしまう。しかしNY市警の思惑もあり、シャフトは探偵免許の停止も受けず部屋に戻ることが出来たのだが・・・という展開。

映像的には写真家が監督をしただけあって、瞬間的には良いカットはあるが、全体として遠回りな作りになっている。時代といえば時代なのだが・・・。ただ、主要な場面での音楽はCOOLで冴えている。特にアイザック・ヘイズによる“シャフトのテーマ” が耳に残る。また、腕力に頼らず、頭で解決まで導く主人公の設定は、なかなかスマートで良い。
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デンジャラス・ビューティー2

2007-11-23 01:55:48 | た行
今宵は2005年制作の「デンジャラス・ビューティー2」
サンドラ・ブロック主演の痛快FBI コメディ・アクションの続編。今回はレジーナ・キングを相棒に縦横無尽(?w)の活躍する姿を描いたバディ・ムービーに仕上がっている。前回にも増して、いろいろなサンドラの表情が見れる。

ミス・アメリカコンテストへの潜入捜査で、一躍有名になったFBI 捜査官グレイシー(S・ブロック)は、広く顔が知られてしまい潜入捜査どころか、通常の捜査さえも侭なら無くなってしまう。そんな彼女へ下された新しい任務は“FBI の顔” として広報活動に従事する事であった。不承不承その任務を承諾した彼女に専属スタイリストの指導のもと、セレブ化計画が始まるのだが・・・という展開。

細かい事は考えず、楽しみながら観られる作品。セレブ化計画によって、よりゴージャスに変身したサンドラを観られるのも楽しみだが、いろいろなブランド品が小物で出てくるので、それを探すのも面白いかも(といっても分かるのは女性だろうなw) しかし、サンドラはどんな役柄もそつ無くこなすなァ、とまたもや再認識。
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ナイトムーブス

2007-11-22 01:22:43 | な行
今宵は1975年制作の「ナイトムーブス」
「俺たちに明日はない」で組んだアーサー・ペン監督とジーン・ハックマンが再び手を組み描いたサスペンス。しがない私立探偵が請け負ったのはただの家出人捜査のはずだったのだが・・・先の読めない展開に思わず引き付けられる。メラニー・グリフィスのデビュー作で、惜しげも無く17歳の綺麗な裸体を見せてくれる。

ハリー(G・ハックマン)は、元アメフトの花形選手であったが、今は細かい仕事ばかりのしがない私立探偵だった。ある日、そんな彼の元へちょっとした儲けのある仕事が転がり込んでくる。仕事内容は元女優だったアーリンの娘デリー(メラニー・グリフィス)が家出をして2週間が経過しているので、行方を捜し出して欲しいというものだった。男関係から辿って行くと意外と簡単に行方は知れたのだが・・・という展開。

昔の探偵映画っぽいルーズな雰囲気の出だしなので好きな人は結構はまるだろうな。話があまりにも簡単に進むので、うーむと思って観ているといつのまにか意外な展開になるので、目が離せない。ただ、謎解き風には作られていないので、犯人探しは難しい。でも序盤で伏線を引いているあたりは流石って感じかな。
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スーパーマン リターンズ

2007-11-20 01:06:56 | さ行
今宵は2006年制作の「スーパーマン リターンズ」
18年の時を経て、帰ってきた永遠のヒーローもの。当然ながらキャストは一新され、クラーク(ブランドン・ラウス)は、故クリストファー・リーブの面影を持つ好男子だし、ロイス(ケイト・ボスワース)は結構美人だし、そして宿敵レックス・ルーサー(ケヴィン・スペイシー)はジーン・ハックマンを彷彿させ雰囲気抜群となっている。

地球最大の危機を救った後、忽然と姿を消していたスーパーマンが5年ぶりに地球に戻ってきた。懐かしさを感じるのも束の間、自分が不在にしていた間に犯罪が増加していたり、愛するロイス・レインが結婚し、幼い子供までいたり、さらには宿敵レックス・ルーサーは自分が証人として出廷しなかった為、仮釈放が認められ出所し、新たに人類滅亡の計画を練っていた…という設定。

数千人から大抜擢された新人B・ラウスは、正義後と使命と愛(私情)の間で揺れ動く役柄を上手く演じている。撮影技術の進歩によるVFX等のアクションシーンはとても完成度が高い。ま、ワイヤーとかが見えちゃった時代のスーパーマンも味はあったけどねw 前作を見ていなくても楽しめるけど、出きれば一作目から見て欲しい作品だな。
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