銀幕日記 ~今宵の肴~

夜更かしの友である映画の寸評というか、何というか、つれづれなるままに(笑 

インビジブル

2007-04-30 01:22:05 | あ行
今宵は2000年制作のインビジブル (COLLECTOR'S EDITION)」!
H.G.ウェルズ原作の「透明人間」を元にSFXを駆使して描いたSFホラー。監督は、過激でリアルな残酷描写が好きなポール・ヴァーホーヴェンなので、本作でもその描写が一部表現されている。

国防総省から、人間を透明にし、また元へ戻すというプロジェクトを任されたセバスチャン・ケイン(ケヴィン・ベーコン)達は、動物実験で成功をする。しかしその程度では満足できずに、セバスチャンは自ら人体実験の被験者として透明になる。そして3日後、元に戻る血清を注射するのだが、という展開。

皮膚から徐々に消えていく様子が、生の人体模型をみるようでリアル(驚 最初のうちは、男が透明人間になったらやるであろう覗きとかお触り等の遊び感覚だったのが、徐々に精神を病んでいき、自らを神と思い込んでゆく姿をK・ベーコンが上手く演じている。と言っても見えないがw
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X-MEN/ファイナル ディシジョン

2007-04-29 01:07:31 | あ行
今宵の友は2006年制作の「X-MEN/ファイナル ディシジョン」
DNAの突然変異で超能力を持って生まれたミュータントたちを主人公に、人間との共存か、戦いかの道を探る彼らの姿を描くシリーズの第3作。監督が前2作のブライアン・シンガーから、ブレット・ラトナーへと変更。

人間との共存を願う組織“X-MEN”では、No2のジーンの死、その悲しみで自暴自棄になるスコットと、弱体化していた。そんな時、一人の少年の能力からミュータントの特殊能力を消し去り、人間に変える新薬“キュア”が開発される。ミュータントたちは、差別や偏見と闘いながら生きるか、能力を捨てて多数派の人間のひとりとなるのか、最終選択を迫られることになる、という設定。

監督変更に伴い、前2作とは違い、見た目の面白さを前面に出した仕上げで、心の葛藤とかは隅に追いやられた感じがする作品。ヒュー・ジャックマンやハル・ベリーらのアクションは確かに良いのだがどこか違和感があった。予告で最終決戦と謳ったり、サブタイトルにファイナルとかあるので、完結編かと思いきや TO BE CONTINUED・・・的なシーンがあるしw 続きがあるのなら、本来の路線に戻した方が良い気がする。
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ジュラシック・パークⅢ

2007-04-28 01:09:31 | さ行
今宵は2001年制作の「ジュラシック・パークⅢ (COLLECTOR'S EDITION)」!
限定アウターケース付きトリロジー仕様。
現代に甦った恐竜たちの住む島を舞台したシリーズ第3弾。待望の翼竜を筆頭にまたもや新しい恐竜や1作目(1993)以降発掘された化石からの考証で姿が微妙に変化した恐竜等が多数登場。

パラセーリング中に遭難した少年を助けるため、少年の両親が富豪のふりをし、観光と偽り、発掘調査費を出す代わりにグラント(サム・ニール)に恐竜の島のガイドを依頼する。不本意ながらも同行することになったグラントではあったが再び生きた恐竜を見ると喜々として説明を始める。しかし、一行は耳を貸さずに島へ強行着陸を始める、という展開。

2作目ではマルコムがメインだったが、本作では8年ぶりにグラントが主役に復活w S・ニールの方が灰汁が強くない分観やすいかも。初期設定に無理があり突っ込み所満載だが、それを忘れさせる映像は凄い。アニマロトニクスとCGの恐竜同士の戦いなんて、その違いが分からない(驚
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ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク 

2007-04-27 01:09:01 | ら行
今宵は1997年制作の「ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク
(COLLECTOR'S EDITION)」!
限定アウターケース付きトリロジー仕様。
歴代興行収入の記録を塗り替えた前作の続編。CGI技術、SFXの発達で前作を上回るリアルさとスピード感があり、恐竜の数も増え、より迫力が増した作品。

前作の悲劇から4年。ある日、インジェン社のCOEハモンドに呼び出されたマルコム(ジェフ・ゴールドブラム)は、パークがあったのは「サイトA」で、飼育場となっている「サイトB」という島があり、今尚そこでは恐竜たちが人知れず生き延びて繁殖しているという秘密を明かされる。そして、その島の実態調査を依頼されるのだが、という展開。

人間が自然を制御しようなどと言うことは、愚行と言わんばかりの内容。今作は、檻も塀も無い場所が舞台なうえ、肉食恐竜の描写が多いので、より緊迫感が増した気がする。ただ、T-レックスを都会で暴れさせるのは、似合わないように思えたがw
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ジュラシック・パーク

2007-04-26 01:25:37 | さ行
今宵は1993年制作の「ジュラシック・パーク (COLLECTOR'S EDITION)」!
限定アウターケース付きトリロジー仕様。
バイオ・テクノロジーによって絶滅した恐竜たちを現代に甦らせ、放し飼いにするテーマ・パークを舞台に、設備不備によりパニックに陥る姿を描く作品。

太古の琥珀に閉じ込められていた蚊が吸った血からから恐竜のDNAを抽出し、遺伝子工学によって甦らせた大富豪ジョン・ハモンドは、テーマ・パークを建造。そして、パークの安全性を示そうと古生物学者のグラント博士(サム・ニール)と古代植物学者のサトラー博士(ローラ・ダーン)、数学者のイアン・マルコム博士(ジェフ・ゴールドブラム)を視察に招待し、ツアーを開始するが、という展開。

CGIとアニマロトニクスの恐竜が上手く融合され、なかなかの迫力ある仕上り。以前の恐竜映画の動きは、ぎこちなかったのだが、本作では滑らかな動きで、違和感が無い。また、この手法は以降、広く使われるようになり、今に至る。人間の愚かさも表現してあるところが、スピルバーグ流?w、
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パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト

2007-04-25 01:25:21 | は行
今宵は2006年制作「パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト
(2DISC SPECIAL EDITION)」!
初回限定アウターケース付き仕様。
「呪われた海賊たち」のスタッフ&キャストが再結集した続編で、前作を上回る壮大なスケールで描かれた海洋アクション・アドベンチャー。

かつてジャック・スパロウ(ジョニー・デップ)は、船乗りなら誰しもが恐れる幽霊船“フライング・ダッチマン”の船長ディビィ・ジョーンズ(ビル・ナイ)とブラックパール号の船長として13年間を過ごした後、幽霊船で永遠の労役に服するという契約をしていた。そして約束の年、使者がやってくる…という設定。

今回もジャックの登場シーンから、思わず釘付けw 確かにスケールやストーリーは前作以上なのだろうが、同時撮影していたPart3への完全なつなぎの話になってしまっているので、150分というのは少し間延びしている感がある。とはいえ、飽きさせないようにあちこちにギャグがあり、楽しめる作りではある。が、早くPart3を観たいと気ばかり急いてしまう結末だw
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ニューオーリンズ・トライアル

2007-04-24 01:14:57 | な行
今宵は2003年制作の「ニューオーリンズ・トライアル (PREMIUM EDITION)」!
銃と訴訟、どちらもアメリカを象徴的に物語るふたつを題材に、表の法廷の面と裏で展開する頭脳戦を陪審員制度を軸に描いたサスペンス。

証券会社で銃乱射事件が発生し、16人が死傷、犯人は自殺という事件が発生。この事件で夫を失った女性セレステが原告となり、地元のベテラン弁護士ローア(ダスティン・ホフマン)を雇い、銃の製造メーカー相手に民事訴訟を起こす。被告側も会社の存亡をかけ陪審コンサルタント、フィッチ(ジーン・ハックマン)を雇い、あらゆる手段を駆使し陪審員候補者の選別に取り掛かる。そして決定した陪審員団の中に謎に包まれた男ニック(ジョン・キューザック)がいた、という設定。

この手の内容を得意とするジョン・グリシャムの原作だけあって、面白い。日本ではまだ馴染みの薄い陪審員制度だが、その盲点を突いた感じがする。マーリー役のレイチェル・ワイズは、30越えてからますます美しいぞw
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コードネームはファルコン

2007-04-23 01:21:23 | か行
今宵は1985年制作の「コードネームはファルコン」
1970年代、実際に起こった二人の青年によるスパイ事件を基に、当時の米国とソ連、オーストラリアとの政治的背景にサスペンス色を加味して描いた作品。

1973年、クリス・ボイス(ティモシー・ハットン)は、神学校をやめ、父の紹介で防衛産業会社に入社。そこでの働きぶりやバックーボーンから最高機密を扱う部署配属となるが、目にしたモノはCIAの選挙操作等のダーティな機密だった。正義感の強い理想主義者のクリスは不正を憎むあまり、親友のドールトン・リー(ショーン・ペン)を引き込み情報をソ連に売ろうとするのだが・・・という展開。

題材はスパイの内容だが、銃撃戦とかがあるわけでは無く、淡々と話が進み、ジンワリと怖さを感じる作品。ただ、30余年前の事とは言え、あまりのセキュリティの低さに驚いてしまう。アメリカと言うと、先進技術があるとイメージしてしまうからね(笑
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パニック・ルーム

2007-04-22 01:12:48 | は行
今宵の友は2002年制作の「パニック・ルーム」
初回限定アウターケース付き、デジパック仕様。
“パニック・ルーム”と呼ばれる緊急避難部屋が設置されている屋敷内を舞台に繰り広げられるサスペンス・スリラー。

メグ(ジョディ・フォスター)は、娘サラ(クリステン・スチュワート)を連れ、離婚した夫への当てつけから、4階建ての高級タウンハウスに入居。その夜、かつてここに住んでいた富豪の隠し財産を盗むため3人の賊が侵入。メグとサラは、間一髪でパニック・ルームへ逃げ込んだのだが、賊の目的もその部屋にあったため・・・という展開。

一夜だけ、それも屋敷内での出来事。しかもひとつの部屋を巡る攻防だけで描いているのだが、閉塞感や緊迫感を上手に醸し出していて、なかなか良い。突っ込み所や首を傾げる所もあるが、それなりに面白い出来に仕上がっている。J・フォスターも母親役が似合うようになってきたねw
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オールド・ルーキー

2007-04-21 01:21:52 | あ行
今宵は2002年制作の「オールド・ルーキー (SPECIAL EDITION)」! 
メジャーリーグの史上最年長ルーキーとしてマウンドに立った実在の野球選手、ジム・モリスを描いた感動実話物語。

35歳のジム・モリス(デニス・クエイド)は、一時は野球の頂点を目指すものの、肩を壊して野球を諦め、今は高校教師として妻と子供と共に平穏に暮らしていた。ある時、生徒に勧められ久々に全力投球をすると、球は走るし、肩の痛みもなく、完治したことに気づく。そして、すぐ諦めてしまう野球部員達に夢を持てと諭し、地区優勝したら、自分も再度、夢を追うと約束をしてしまう、という展開。

まず、実話というのに驚いてしまう。“夢は、追い続ければかなう” と言っても、1年間で1勝しかできなかったチームが地区優勝したり、現役時代より球速が増していたりと、出来過ぎのような話。だが、実話は実話、素直に感動。あと、妻や息子の存在無しには語れない物語でもある。
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レディホーク

2007-04-20 01:26:21 | ら行
今宵の友は1985年制作の「レディホーク」
中世ヨーロッパを舞台に、嫉妬に狂った司祭が呪いをかけた事によって、夜は狼の姿になる騎士と昼は鷹の姿になる美女という互いに手を触れることも出来ない恋人同士を描くファンタジー。

アクイラの大聖堂の地下、脱獄不可能とされる牢獄から一人の若者フィリップ(マシュー・ブロデリック)が逃亡に成功。しかし、追っ手によって捕らえられ処刑されようとしていた時、鷹をつれた黒騎士ナヴァール(ルトガー・ハウアー)によって救われる。その夜、フィリップが馬の世話をしている間にナヴァールの姿が消え、どこからか美女イザボー(ミシェル・ファイファー)が現れた、という展開。

人の姿で会えるのは、日の出と日没のほんの一瞬のみという設定が、切なくて、なかなか話を盛り上げている。ファンタジーらしく、結末はハッピーエンドになるのだが、そこへ行き着くまでの展開が面白く、ワクワク感で観られる作品。
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イノセント・ブラッド

2007-04-19 01:20:25 | あ行
今宵は1992年制作の「イノセント・ブラッド」
女吸血鬼と覆面捜査官、そしてマフィアのボスが絡み合って描かれるホラー。+ラヴ・ストーリーの味付けもしてある作品。

美しい吸血鬼マリー(アンヌ・パリロー)は、悪党だけに狙いを絞って血を吸い、不用意に血族を増やさぬよう、必ず血を吸った後は、蘇生する前に殺していた。ある日、マフィアのボスを襲った時、彼がニンニク好きだったため、とどめを差せず、逆に腹に銃弾を食らってしまい・・・という展開。

思慮分別のある吸血鬼で、美しいとくれば、男ならついフラっときてしまうw 内容的にはB級に近いが、テンポが良いので、違和感無しに観られる作品。ホラーでありながら、マリーと刑事ジョーが互いに惹かれていく描写は丁寧で、ラヴ・ストーリーっぽく仕上がっていて、なかなか楽しめる。
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陰謀のセオリー

2007-04-18 01:10:43 | あ行
今宵は1997年制作の「陰謀のセオリー」
巷に流布され、まことしやかに囁かれる陰謀説(コンスピラシー・セオリー)を題材に、タクシー運転手と司法省の女性弁護士が巻きこまれていくサスペンス。

タクシー運転手のジェリー(メル・ギブソン)は、周囲の全ての事象に国家の陰謀が隠されているという、強迫観念に囚われ、独自の解釈を持っていた。ある時、大統領暗殺の危機だと司法省の弁護士アリス(ジュリア・ロバーツ)に忠告するが、取り合ってもらえない。そんな彼を謎の組織が・・・という展開。

役柄とは言え、M・ギブソン喋りまくりw でも、話の進展に伴い、彼の精神が分かり始めると何故、こんなに支離滅裂に喋るのかが分かってくる。噂のうちなら良いが、万が一にも事実が含まれていると恐いと思わせる話。9.11以降、有名なのは、米1$札にテロの予告がされていたという陰謀説かな。
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レッド・コーナー/北京のふたり

2007-04-17 01:22:03 | ら行
今宵は1997年制作の「レッド・コーナー/北京のふたり」
北京を舞台に、殺人の罪を着せられた米国人男性と、古い因習を断ち切るため彼の弁護を引き受ける中国人女性との心の絆を描いた異色法廷サスペンス。

国際企業の法律顧問ジャック(リチャード・ギア)は、米中間初の衛星放送契約の交渉のために北京にやってくる。契約締結を前にラジオ映画テレビ省の大臣の息子からナイトクラブでの接待を受け、その店で知り合った女と一夜を過ごす。翌朝、ジャックは踏み込んできた警官隊に捕えられ、部屋の中では昨夜の女が死体となって転がっていた。殺人犯として拘留されたジャックは、という展開。

ある意味、中国の闇を描いた作品。なかなか良い出来の法廷ドラマなのに話題にならなかったのは、そのせいか?w 法定弁護人ユーリン(バイ・リン)とR・ギアのやりとりや、心を開いて行く様等結構、楽しめる作品。バイ・リン、凛としてて良い。
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イナフ

2007-04-16 01:31:16 | あ行
今宵の友は2002年制作の「イナフ (COLLECTOR'S EDITION)」!
いわゆるDV(ドメスティックバイオレンス)を題材に扱った作品ではあるが、悲惨というより、ある種意外な展開で見せてくれるサスペンス。

ダイナーのウェイトレス、スリム(ジェニファー・ロペス)は、ミッチという親切な男と出会い、結婚をし、娘も生まれ3人で裕福な生活を送っていた。しかし、娘が5歳くらいになった頃、ミッチは突然変貌したかのように、支配欲を剥き出しにし、暴力で従わせようとするようになってきた。暴力と恐怖に耐えかけたスリムは、娘を連れて逃げ出すのだが・・・という展開。

前半は、DVをモチーフにした結構緊迫感のある映像や展開で引き付けられる。が、ある時点から違った映画になったみたいになり、結末は、アメリカらしいといえば、らしけど(笑 結局、“女は弱し、されど母は強し” という事か?w J・ロペスが良い味だしているので、それなりに観られる作品。
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