銀幕日記 ~今宵の肴~

夜更かしの友である映画の寸評というか、何というか、つれづれなるままに(笑 

タイタンの戦い

2015-08-26 00:05:55 | た行
今宵は2010年制作の「タイタンの戦い」!
ギリシャ神話を基に全能の神ゼウスと人間の子として生まれた育った半神ペルセウスが活躍する冒険活劇。1981年のダイナメーションの巨匠レイ・ハリーハウゼン最後の劇場用作品のリメイク版で、1シーンだけ81年版に出たフクロウの“ブーボ” が登場する。また神々の鎧が輝いているのは、ルイ・レテリエ監督自身が“聖闘士星矢” の影響と語っている。

ゼウスの子、ペルセウス(サム・ワーシントン)はその出自を知らずに漁師の息子として成長していた。ある日、漁に出ているとアルゴス兵士達がゼウス像を破壊しているところに遭遇してしまう。この冒涜に怒った神々は、フリアエを解き放ち、兵士達を襲い、その余波で漁船も破壊され、ペルセウスだけが生き残ることとなってしまう。兵士達に連れられ、アルゴスの城に着いたペルセウスの前にハデスが現れ……という導入。

オリジナル作に登場したほとんどのクリーチャーを登場さながら、ストーリーとキャラクター設定はまったく別ものとして、神より人間に重きを置いて描いた作品で、結構楽しんで観られた。メデゥーサ役のナタリア・ヴォディアノヴァ! 短時間しか映らないけどその美しさは光っていたなぁ。
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ダークナイト

2015-08-24 00:15:14 | た行
今宵は2008年制作の「ダークナイト (2DISC EDITION)」!
初回限定アウターケース(ジョーカー落書きversion)仕様。
バットマンの宿敵であるジョーカー(ヒース・レジャー)により混乱に陥ったゴッサム・シティを舞台に、光の騎士ハービー・デント地方検事(アーロン・エッカート)と闇の騎士バットマン(クリスチャン・ベイル)との三つ巴的な様相を描いた娯楽大作。監督は前作バットマン・ビギンズを担当したクリストファー・ノーランが続投。

ゴッサム・シティは、バットマンとジム警部補(ゲイリー・オールドマン)により効果をあげていた犯罪撲滅に、新たにデント判事が加わったことでより成果を上げていた。だが、ジョーカーと名乗る謎の犯罪者の台頭により、街は再び狂気と混乱の渦に巻き込まれ始めていた。そしてジョーカーは、バットマンに素顔を公衆の面前に晒すことを要求して……という導入。

本作はバットマンの勧善懲悪というより、陰のバットマンと陽のデント、そしてその間に軋轢さえも生じさせるジョーカーと言った三者三様の姿を描き、なかなか面白く観られた作品だが、全体的に重苦しい雰囲気が何とも言えない。ハイテク装備がいろいろと出てくる中、バットマンの呼び出し方法が、サーチライトで夜空に投影した蝙蝠の姿っていうのが、昔ながらだなぁ。
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007/カジノ・ロワイヤル

2015-08-22 00:24:23 | か行

今宵は2006年制作の「カジノ・ロワイヤル (COLLECTOR'S EDITION)」!
初回限定アウターケース仕様。
おそらく世界中で一番有名なスパイであるジェームス・ボンドが殺しのライセンス“007” を名乗った最初の作品。イアン・フレミングの原作でも第一作目だが、版権の関係で映画化が後回しなったもので映画では21作目となり、6代目ボンドをダニエル・クレイグが演じている。67年に同名作品があるが、そちらはパロディ大作。

英国諜報部M16で、“00” ナンバーを持つランクに昇格したジェームズ・ボンド(D・クレイグ)の最初の任務は、国際テロ組織のネットワークを絶つものであった。そのテロ組織の資金源であるル・シッフル(マッツ・ミケルセン)と接触を命じられたボンドは、モンテネグロのカジノでル・シッフルと高額の掛け金のポーカーに参加することになるのだが……という導入。

やはり第一作なので、恒例のボンドガールではなく、真剣な恋の相手役ヴェスパーリンド(エヴァ・グルーン)が登場。スパイ映画でありながら、二人の恋模様やポーカーというテーブルゲームでの戦いが軸になっているのが、目新しいけど楽しんで観られた作品。歴代ボンドの中でも、D・グレイグの身体能力は秀でていて、なかなかのアクションも披露してくれる。

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バック・トゥ・ザ・フューチャー PART3

2015-08-20 00:13:03 | は行
今宵は1990年制作の「バック・トゥ・ザ・フューチャー PART3」!
映画には無かったのに、ビデオソフト化する際に第1作のエンディングに洒落で入れた“TO BE CONTINUED...” のテロップがまさか3部作の大作なるとは誰も思わなかったSFアドベンチャーの第3弾完結編。ほぼ1年の間にパート2と3を同時進行させ、2を編集しつつ、3を撮影するという慌ただしさの中で仕上がった作品。

デロリアンは落雷に打たれ、ドク(C・ロイド)は100年過去に飛ばされてしまう。1955年に取り残されたマーティ(M・J・フォックス)は、ドクが後世に残した手紙を受け取り、その指示に従い55年のドクと再会し、85年に戻るべく過去のドクが鉱山に隠したデロリアンを掘り起こすことに成功する。しかし、鉱山付近の墓地で“エメット・ブラウン” の名が彫られた墓石を発見し、過去のドクが殺されることを知ったマーティは……という展開。

パート1,2とはうって変わって、本作の舞台は開拓時代の西部なので、楽しんで観られた作品。1がマーティの父親の話で、2がマーティ自身に関わる話、そしてこの3はドクに焦点を当てた話になっている。過去に飛んだマーティが自らをクリント・イーストウッドと名乗ったうえで、“荒野の用心棒” や“ダーティー・ハリー” のパロディというかオマージュがあり、なかなk楽しませてくれる仕上がりになっている。個人的には、1>3>2の出来かな。
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バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2

2015-08-18 00:12:13 | は行
今宵は1989年制作の「バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2」!
監督のロバート・ゼメキスと制作総指揮のスティーヴン・スピルバーグが再び手を組み、極力前作のスタッフ・キャストを集めて作成したSFアドベンチャー第2弾。今作では、より進化したデロリアンで30年後の未来と30年前の過去を行き来する内容だが、前作以上に各年代の笑いのツボを狙ったり、M・J・フォックスが同時3役をこなしたりと、芸が細かい。

無事に現在に戻ってこれたマーティ(M・J・フォックス)の前にドク(クリストファー・ロイド)が血相を変えてデロリアンで乗り付けてくる。30年後の未来で、マーティとジェニファーの子供達に危機が訪れているので、それを回避するため2015年へとタイム・ワープをすると言い、強引に2人をデロリアンに乗せ出発する。そして、着いたところは30年後のヒル・ヴァレー、そこに降り立ったマーティは……という前提。

1985年の30年後って、今(2015)なんですよね。まぁ映画のようにガジェットとかは進化していないけど、なんか不思議な感覚。ゼメキスもスピルバーグも30年後は想像するしかなかったから仕方ないけどw 内容的には、未来-現在-過去と盛りだくさんに詰め込んじゃっていて、面白いんだけど前作ほどのめり込めない。5年経過してるのにM・J・フォックスは若い!
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バック・トゥ・ザ・フューチャー

2015-08-16 00:41:31 | は行
今宵は1985年制作の「バック・トゥ・ザ・フューチャー」!
公開と同時に好評を博し、全米で“フューチャー現象” と呼ばれる大ブームを引き起こしたSFアドベンチャー。自動車型タイム・マシンで現在から過去へ、そして過去から現在へとタイムトラベルをする高校生マーティ(マイケル・J・フォックス)を軸に描いた作品。元々は単発作品だったのだが、その盛り上がりぶりに結果として続編・続々編の3部作となった。

1985年。科学者ブラウン博士:通称ドク(クリストファー・ロイド)は、長年の構想を基に愛車デロリアンを改造しタイム・マシンを作り上げていた。友人のマーティ(M・J・フォックス)と共に試運転をしようとしたとき、ドクに恨みを持つ過激派が襲ってくる。過激派の凶弾にドクは倒れ、マーティも間一髪のところで、デロリアンに逃げ込み逃走を図る。そして時速140kmに達したときタイム・ワープが発生し……という導入。

言わずもがなの超娯楽作品。タイム・トラベル自体のアイディアは目新しくもないが、デロリアンのデザインとか、30年前に飛び、自分と同世代の時の両親に会う展開とかが、斬新で面白い設定。M・J・フォックスは当時、24歳なのになんて高校生役が似合うんだw もし、彼がパーキンソン氏病を発病していなければ、どんな役者になっていたのかなぁ、と思わずにはいられない。
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