銀幕日記 ~今宵の肴~

夜更かしの友である映画の寸評というか、何というか、つれづれなるままに(笑 

アナザー プラネット

2014-10-07 00:09:08 | あ行
今宵は2011年制作の「アナザー プラネット」!
17歳でMITに合格をするくらい優秀だった主人公ローダ(ブリット・マーリング)が飲酒運転のうえで引き起こした死亡事故の“贖罪”がテーマとなっているヒューマン・ドラマ。そこにパラレルワールドとしてのもう一つの地球を登場させることで、重くなりがちな内容を、心に染み入るように描いたある種のSF作品。

MITへの飛び級合格が決まったローダ(B・マーリング)は、この世の春と浮かれていたある夜の帰宅途中、夜空に突如現れた青い星に気を取られ、交通事故を起こしてしまう。飲酒運転による死亡事故のため重罪とされ収監。4年後、出所してきたローダにはかつての意気揚々とした精気はみられず、自分の犯した罪に押しつぶされそうになっていた。そんなある日、事故現場で被害者のジョン(ウィリアム・メイポーザー)の姿を見かけたことで、まずは謝罪をと考えたのだが・・・という導入。

罪を犯したら、償いとともに自分自身と向き合うことが必要ということを基軸にして描きつつ、もう一つの地球を伏線として扱い、ラストの描写で観る者に最終的な結末をどうとらえるかを投げているように思えた作品。ラストの捉え方には、観た者の置かれている環境や精神、立場や思考回路の違いにより、いろいろと考えられるので、おそらく正解は無いのだと思える。
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