銀幕日記 ~今宵の肴~

夜更かしの友である映画の寸評というか、何というか、つれづれなるままに(笑 

コーマ

2008-02-26 01:27:32 | か行
今宵の友は1977年制作の「コーマ」
R・クックの原作をM・クライトンが映画化した作品。大病院を舞台に、そこに渦巻く陰謀(現在医学のテーマの一つである臓器移植をモチーフ)を描く異色病院サスペンス。“コーマ” とは昏睡状態を意味する言葉。

ボストン記念病院に勤務する外科医スーザン(ジュヌヴィエーヴ・ビジョルド)の友人が同病院で中絶手術を受けたところコーマに陥ってしまう。医療ミスを疑うスーザンだがどこにもその形跡は残っていなかった。そんな翌日、膝関節の手術を行った男性がまたもやコーマとなったことで、疑問は疑念と変わり、原因究明に乗り出すと過去に多数の昏睡患者がいる事実を発見して・・・という展開。

何となくありそうな話であり、結構ハラハラした設定なので面白く観られる作品。展開は30年も前の作品だけにゆっくりした感じなのだが、いくつか緩急をつけている場面もあるので充分かなw M・ダグラスってやはりサスペンス向きなのかなぁと、ふと思った。
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スティグマータ 聖痕

2008-02-15 01:13:40 | さ行
今宵は1999年製作の「スティグマータ 聖痕 -特別編-」
キリストが受けた5つの傷(手・背中・額・足・脇腹)と同じ場所から出血する聖痕“スティグマータ” 現象が、突然現れた女性を襲うオカルト・スリラー。オカルトと言っても恐怖感を押し付ける作品ではなく、「信仰」と「宗教」を考えさせるように作られている佳作。

ある日、フランキー・ペイジ(パトリシア・アークェット)は突然、両手首から出血する“聖痕” 現象に見舞われる。この件に関して、バチカンから神父アンドリュー(ガブリエル・バーン)が派遣され、彼女に現れた聖痕が真実か否かを調査しはじめるのだが、フランキー自身が無神論者であることから、 聖痕とは無関係と判断する。しかし、彼女に起こる現象はおさまるどころかひどくなり・・・という展開。

神に近づくほど聖痕が現れるというのだが、何故、無神論者にその現象が現れるのか謎も多い作品。長くないのであっと言う間に観られる。まぁ、信仰がいつしか宗教となり、その建物(組織)を崇拝するようになることへの批判めいた一石を投じた作品(・・・かな?)。
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サイバーネット

2008-02-14 01:36:44 | さ行
今宵は1995年制作の「サイバーネット」
ハッカー同士の戦いを描いたハイテク・サスペンス。ハッキング自体が良い事ではないのだから五十歩百歩の戦いなのだが、当時としてはセキュリティシステムを潜り抜けての攻防が斬新だったと思われる。なんとアンジー2作目の作品でもあるのだ。

デイド(ジョニー・リー・ミラー)は、11歳のときにウォール街のコンピューターをハックし大混乱を引き起こし、18歳になるまでネットに繋ぐことが禁止されてしまう。そんな彼が18歳になり、NYの高校に転校して、優秀なハッカー仲間たちと出会い意気投合することになる。最初、彼等は仲間内の会話として、いかにセキュリティの厳しいシステムに侵入するかといった話をしていただけだったのだが・・・という設定。

非現実的過ぎる内容ながら、飽きる事なく観られる作品。若い頃のアンジェリーナ・ジョリーが出演しているが、化粧のせいかイマイチ・・・まぁ、存在感はあるけどw とりあえず、100分ちょいの作品なので、サクッと観て、ふーんという程度かな。結末もなんだか弱いし、印象薄いって感じ ^^;
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