銀幕日記 ~今宵の肴~

夜更かしの友である映画の寸評というか、何というか、つれづれなるままに(笑 

バーン・アフター・リーディング

2013-01-27 23:20:30 | は行
今宵は2008年製作の「バーン・アフター・リーディング」!
ジョエルとイーサンのコーエン兄弟が放つクライム・コメディー。ジョージ・クルーニー、ジョン・マルコヴィッチ、ブラッド・ピッド、ティルダ・スィントン、フランシス・マクドーマンドといった五大豪華キャストを惜しげもなく使った究極のお馬鹿映画。

アルコール依存症でCIAを退職したオズボーン(J・マルコヴィッチ)の元から盗まれた一枚のCD-ROMにはCIAの機密情報らしきものが書き込まれていた。このCD-ROMを元手に一攫千金を狙ったジムインストラクターのチャド(B・ピッド)とリンダ(F・マクドーマンド)、そこにオズボーンの妻ケイティ(T・スィントン)と不倫相手のハリー(J・クルーニー)が絡んできて五者五様の展開が・・・という設定。

コーエン兄弟監督は持ち前の毒と悪趣味を一方的に押し付けてくるので、笑えるか、笑えないか。気に入るか、気に入らないか。一気に観られるか、飽きて観られないか。全て観る側の感性次第の作品。個人的にはこんなお馬鹿な映画も嫌いじゃないので面白かったが、それだけで何も残っていない。まさに「読後焼却」か。
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ホワイトアウト

2013-01-16 13:28:50 | は行
今宵は2009年制作の「ホワイトアウト」!
極寒の南極を舞台に、そこで発生した殺人事件に遭遇した女性捜査官や基地スタッフを描いたサスペンス・アクション。閉鎖された地で殺人犯と対峙する女性捜査官役ををケイト・ベッキンセイルが演じている。同名のグラフィックノベルを映像化したもの。

自ら望んで南極へ2年間赴いたアメリカ連邦捜査官のキャリー・ステッコ(ケイト・ベッキンセイル)の任期もあと3日となった日、誰も立ち入らない場所で死体が発見される。収容して検体したところアイスピッケルで殺害された他殺体であることが判明する。南極初の殺人事件の捜査を開始したステッコは、事件の背景に50年前の出来事が関連していることに気づき・・・という展開。

南極という広大な自然の描写と他から隔離された土地という閉塞感と3日間で捜査を進めなければならない緊迫感で一気に観られる作品。犯人捜しが得意な人には酷評を受けているけど、私のように凡人かつK・ベッキンセイル好きには楽しめる作品。
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アイデンティティー

2013-01-06 22:17:06 | あ行
今宵は2003年制作の「アイデンティティー (COLLECTOR'S EDITIN))」!
豪雨ため道路が冠水し孤立状態になったモーテルに閉じ込められた中年夫婦と男児、落ち目の女優と元警官の運転手、娼婦、新婚カップル、刑事と護送中の囚人と言った訳ありの人々と支配人の11人。そこで繰り広げられる連続猟奇殺人を描いたサイコ・スリラー。

豪雨の中、エド(ジョン・キューザック)は不注意から人を撥ねてしまう。しかし、電話は不通、道路は冠水し救急病院へ運ぶこともできない状況だったので、とりあえず夜明けを待つため近くのモーテルへと怪我人を運び込む。すると同じように豪雨により先へ進めなくなった人々が次々とモーテルに集まってきて一夜の宿とするのだが、女優カロライン(レベッカ・デモーネイ)が最初の犠牲者として殺され・・・という導入。

90分と短い中にスピード感、臨場感を盛り込んだあり、結構ドキドキしながら観られる作品。元警官のJ・キューザックと現役刑事ロード役のレイ・リオッタが対照的な雰囲気を醸し出しながらの演技が作品によい相乗効果をもたらしている。ラストというか、オチに関しては吃驚の一言。ありか、なしかは観た人個々人の判断に委ねよう。
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