銀幕日記 ~今宵の肴~

夜更かしの友である映画の寸評というか、何というか、つれづれなるままに(笑 

エネミー・ライン2 北朝鮮への潜入

2009-01-30 01:00:34 | あ行
今宵は2006年制作の「エネミー・ライン2 北朝鮮への潜入」
初回限定のアウターケース付き仕様
1994年の北朝鮮の一方的な核拡散防止条約脱退による米ビル・クリントン政権の核施設空爆計画と2004年9月に観測され事故と報道された北朝鮮北部のきのこ雲。この2つを軸に作られた戦争アクション。尚、前作との関連は一切無い単独モノ。

米軍事衛星が北朝鮮に核ミサイルの存在を捕える。この大陸間弾道ミサイルはワシントンさえも射程距離に入れている為、米国にとって脅威の存在となる。そこで米政府はミサイル破壊を目的に特殊部隊“SEALs” を送りこむが、韓国との政治的配慮から急遽中止となる。しかし、その中止命令が伝わる寸前に既に特殊部隊は行動を開始していて・・・という展開。

前作が米軍全面協力だったのに比べ、本作はそれが無いので全体的にチープ感一杯。北朝鮮での映像を緑と黒を基調として表現していて、そこはなかなか良いと感じたが、あとはどうもね。展開もご都合主義で突込み所満載! まぁ、このシリーズはこんなもんかw
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乙女座殺人事件

2009-01-29 02:08:06 | あ行
今宵の友は1989年制作の「乙女座殺人事件」
11人の女性が青いリボンで絞殺されるという連続殺人事件を復職した頭脳派の名探偵が解決に導いていくミステリー・サスペンスに、ちょっとしたラヴ・コメディを混ぜて仕上げた作品。原題“THE JANUARY MAN =1月の男” が何故この邦題になったかは終盤で判るが、納得は・・・?w

大晦日のNYで連続絞殺事件11人目の犠牲者が発生する。被害者は市長の娘バーナデット(メアリー・エリザベス・マストラントニオ)の友人だった為、一歩間違っていたらと考えた市長は、市警本部長の弟で腕利きではあるが2年前の収賄事件で退職したニック(ケヴィン・クライン)の復職を命じる。条件付でNY市警に戻ったニックはまず最後の被害者の友人であるバーナデットに近づいて・・・という展開。

意外と言っては失礼だが、ちゃんと謎解きもし、ラヴ・ロマンスも入れ、コメディタッチを散らしてあるなかなかの作品。ま、謎解きは強引と言えば強引だけどw 全体的に片意地張らず、軽いノリで、楽しんで観られる作品なのにマイナーなのは残念。
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ポセイドン

2009-01-26 23:16:36 | は行
今宵は2006年制作の「ポセイドン (2DISC EDITION)」!
パニック映画の先駆けとなった1972年の「ポセイドン・アドベンチャー」をリメイクしたもの。リメイクと言っても“ローグ・ウェーブ” のため豪華客船が転覆するという導入のみが同じで、原作が人間感情描写を主眼に描いたのに対し、本作は昨今多いリアルタイム描写に主眼を置いている。監督は海難映画お得意のウォルフガング・ペーターゼン。

北大西洋上を悠々と航行する豪華客船。その船内は、新年のカウントダウンパーティーで盛り上がっていた。しかし、操舵室では一等航海士が僅かな異変を察知していた。その数分後、突発的な高波が早い速度で側面から押し寄せ、客船は波に飲み込まれ転覆してしまう。天地が逆になり、徐々に沈んでいく客船内はさながら地獄絵図の様相を呈していた・・・という設定。

カート・ラッセル、ジョシュ・ルーカス、エミー・ロッサム等々の実力派俳優が出演していたり、CGや豪華セットも使用しているので映像的には迫力がある。だが心理描写は希薄だし、そんなに息を止められるの?なんて突っ込み所も一杯。100分を切る作品なので飽きずには観られるけど、72年版を観たことのある人には物足りないかも・・・。
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テイキング・ライブス

2009-01-23 23:19:52 | た行
今宵は2004年制作の「テイキング・ライブス (DIRECTOR'CUT EDITION)」!
アンジェリーナ・ジョリーがプロファイリング専門のFBI 捜査官として、連続猟奇殺人事件の謎に挑むスリラー・サスペンス作品。原題“テイキング・ライブス”は“人生を乗っ取ること”という意味があるらしい。

ある日、郊外の工事現場から両手首を切断された変死体が発見される。モントリオール警察はFBI に協力要請をし、心理捜査官のイリアナ(A・ジョリー)が現地入りをして捜査にあたることになる。だが、まだ犯人の目星もついていないうちに、またもや猟奇殺人が発生する。ただ今回はコスタ(イーサン・ホーク)という目撃者の男がいた。彼の証言により、事件解決への道筋がついたのだが・・・という展開。

アンジーがねぇ・・・良い!とっても良い! ちょっとした表情・仕草・視線、どれをとっても見入っちゃう(贔屓しすぎかな?笑)。二転三転する展開にワクワクしながら一気に観られちゃう作品。E・ホークの何となく闇を抱えたような演技も良いけど、キーファー・サザーランドの存在感もポイント高い。個人的にラスト4分半はなかなか良い出来映えだと思う。
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ファイヤーウォール

2009-01-20 03:49:45 | は行
今宵は2006年制作の「ファイヤーウォール」
IT 社会においては、情報流出を防ぐ為に外部からの侵入を阻止するセキュリティ=“ファイヤーウォール” は無くてはならない存在である。その自ら構築したセキュリティに挑む男を描いたサスペンス作品。還暦を越えても頑張るハリソン・フォードが頭脳派(のち、武闘派)の男を演じている。

銀行のセキュリティシステム開発担当者のジャック(H・フォード)は、銀行の合併によるシステム統合を前に合併先のシステム管理者とセキュリティに関して意見が対立するなど、慌しい日々を送っていた。そんなある日、警備責任者のハリーを介して企業家と名乗るビル(ポール・ベタニー)が新会社を設立し、独立をしないかと言う話を持ってきて・・・という展開。

セキュリティを破るなら、確かに!という手段で1億ドル奪取するくだりは、なかなか面白いアイディアだし、本当に盗み出せる手法らしいので観ていてなかなかだったけど、急に頭脳派が武闘派に転じてしまう展開はイマイチだな。まぁ、飽きずに最後まで観られる程度には仕上がってるけど、え?お終い、と言う感じでエンドロールになるのはねェ・・・(苦笑
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ザ・ファントム

2009-01-10 01:26:43 | さ行
今宵は1996年制作の「ザ・ファントム」
海賊に父親を殺された少年が、成長して正義のヒーローとして活躍する物語を描いた人気のアメコミをVFXを駆使して映像化したアクション作品。アメコミのヒーローに共通するコスチュームの下に隠れている筋肉の質感をビリー・ゼインは自らの肉体でみせている。

ベンガラ島の密林の中を進む一台のトラック。金・銀・翡翠3つのツガンダの骸骨を手にした者は、計り知れない超自然パワーを手にするという言い伝えを信じたドラックスの命令で、墓荒しをしようとする悪人達であった。銀の骸骨が悪党どもの手に落ちたとき、颯爽と白馬に跨り、狼を供に現れたのがファントム(B・ゼイン)と呼ばれる不死身の男だった・・・という展開。

ヒーローといっても、己の肉体と2丁拳銃だけが武器。そして全身紫のタイトなスーツに黒い目隠し・・・ちょい怪しい(笑 どちらかというと秘宝を巡る冒険活劇なので、インディ・ジョーンズやハムナプトラ系なんだけど・・・やっぱ怪しい(笑 今では大物女優のキャサリン・ゼタ=ジョーンズ(まだ、そんなに輝いてないが・・・)が敵とも味方とも判らない役ででてるし、全体的に深く考えず楽しんで観られるのでOKということで。
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知らなすぎた男

2009-01-09 01:16:12 | さ行
今宵は1998年制作の「知らなすぎた男」
参加型演劇体験ゲームに参加した男が、本人が気付かないまま本物のスパイと間違われ大騒動を巻き起こすサスペンス・コメディ。まぁ原題が”THE MAN WHO KNEW TOO LITTLE” という段階でヒッチおじさんへのオマージュというか、お遊び心満載って感じの作品。 

米アイオア州のビデオ店に勤めるウォーレス・リッチー(ビル・マーレイ)は自分の誕生日を祝う為、渡英し弟ジェイムズ宅をいきなり訪れる。が、商談真っ最中のジェイムズは兄の相手が出来ず、演劇体験ゲーム「ライブ劇場」に参加させ時間潰しをさせようとする。そして最初に受け取ったメッセージが、女(ジョアンヌ・ウォーリー)を始末しろというものだったので、その家へ向かうが・・・という展開。

原題も邦題も“知りすぎていた男” のパロディっぽいが、内容は全く別物。ただ、“ケ・セレ・セラ(=なるようになるさ)” 的展開でヒッチおじさんをリスペクトしてるんだとは思うけど・・・。大爆笑は無いけど、肩の力を抜いて、楽に観られる作品。あ、本作のビル・マーレイと現在のトム・ハンクスの顔がかぶっている気がするのは私だけじゃないかもw
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セイント

2009-01-04 05:08:29 | さ行
今宵は1997年制作の「セイント」
レスリー・チャータリスの冒険小説を原作とし、1960年代にはTVシリーズにもなったりした作品。ハイテクを駆使し、聖人“セイント” の名を使い、神出鬼没で変装の名人である怪盗の活躍を描いたサスペンス・アクション。本作では、その誕生秘話的導入も描きつつ現代版アレンジが施してある。

香港の孤児院で育ったジョン・ロッシは、神父が名付けた名前に馴染めずにいた。そして自らをサイモンと名乗り、その手先の器用さから孤児院ではヒーローだったが、そのことが災いして、目の前で初恋の少女を失ってしまうというトラウマを持ったまま成長をしていた。そして、今や変装を駆使する怪盗“セイント” (ヴァル・キルマー)として国際的犯罪者となり、ロシアの石油王イワンの金庫に強盗に入いり、見事に盗みを完遂するのだが・・・という展開。

実写を多用し、CGをあまり用いていないので、リアル感のある映像で描かれている。V・キルマーもなかなか良い味をだしている気がするが、ちょっと中弛みが無いわけでもない。でも、一気に観れてしまう面白さはある。ヒロイン役のエリザベス・シューがキュートで良い! あ、今思った、なんかルパン3世っぽいかも(笑
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