銀幕日記 ~今宵の肴~

夜更かしの友である映画の寸評というか、何というか、つれづれなるままに(笑 

ドミノ

2011-02-23 16:21:15 | た行
今宵の友は2005年制作の「ドミノ」
初回限定アウターケース仕様。
35歳で謎の死(おそらく、薬物の過剰摂取)をとげた実在の賞金稼ぎドミノ・ハーヴェイがいかにしてバウンティ・ハンターになったかを描いたほぼノン・フィクション。FBI の尋問を受けるドミノの回想録といった形式で描かれ、光と影を巧みに使い分けた映像が斬新でもあり、しつこくもある作品。

父親は名優ローレンス・ハーヴェイ、母親はスーパーモデルというセレブな環境で生まれながらも、満たされない日々を過ごしていたドミノ(キーラ・ナイトレイ)は、大学を放校処分になった後、たまたま一つの新聞広告に目を止める。それは、バウンティ・ハンター(賞金稼ぎ)募集の広告だったが、命を実感するスリルを味わうために応募をするのだが・・・という設定。

ドミノが賞金稼ぎのチームに入り、意図とは異なる陰謀に巻き込まれていくのだが、現実と虚構、現在と過去の映像を前後させるので、単純な筋なのに意外とスッキリしない内容になっている。ま、飽きずには観られるという程度かな。K・ナイトレイはまだ綺麗と言うより、可愛い感じ。母親役は往年の美人女優ジャクリーン・ビセットで、その美しさは健在(皺は増えたけど・・・)という感じ。
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ブラッド・ダイヤモンド

2011-02-21 00:47:00 | は行
今宵は2006年制作の「ブラッド・ダイヤモンド (2DISC EDITION)」特別版!
90年代後半、アフリカのシエラレオネ共和国内での闇ダイヤ(“ブラッド・ダイヤモンド=血塗られたダイヤ”)を巡る内戦を、密売人アーチャー(レオナルド・ディカプリオ)を軸に描いたアクション大作。紛争ダイヤについて言及した内容に対して、米国務省が批判的立場を表明したことでも話題になった作品。

反政府軍組織RUFに拉致され、闇ダイヤの採掘場で強制労働を強いられていたソロモン(ジャイモン・フンスー)は、作業中に大粒のピンクダイヤを発見し、地中に隠すが、直後に政府軍に捕らえられ収監されてしまう。一方、アーチャーもダイヤを密輸しようとして捕まり、同じ刑務所に収監され、そこで、この大粒のピンク・ダイヤの話を耳にして、どうにか手に入れようと手を回して・・・という導入。

思想を貫くためと信じて戦った内戦も実はダイヤを巡る利権争いであったことや、残虐非道な反政府軍組織RUFが実在していたことや、今でも密輸ダイヤが横行していること等、いろいろ考えさせられる作品。R・ディカプリオの演技もなかなか様になっていて見応えがある。ジェニファー・コネリは、角度によって美しかったり、そうでなかったりで、ちょいと惜しい。
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ジャスティス

2011-02-16 13:21:29 | さ行
今宵は2002年制作の「ジャスティス (DULEXE EDITION)」!
初回限定アウターケース仕様。
第二次世界大戦下のナチスドイツ捕虜収容所を舞台にした戦争映画。戦争というより閉鎖空間で繰り広げられる、ドイツ将兵対アメリカ将兵の構図や、白人対黒人の人種差別、そして軍事裁判と脱走計画を描いたサスペンス。

トミー・ハート中尉(コリン・ファレル)はドイツ軍に捕まり、捕虜収容所に収監されるが、拷問に屈し、情報をナチスに提供してしまった事を捕虜のリーダー格であるマクナマラ大佐(ブルース・ウィリス)等、他の将校に見抜かれ、差別を受けることになる。そこへ黒人の士官が収容されてきて、今度は白人将兵の中に人種差別が広まっていく中、一人の人種差別主義者が殺害されたことで・・・という導入。

「第十七捕虜収容所(1953年作)」と「大脱走(1963年作)」を食材に「ア・フュー・グッドメン(1992年作)」で隠し味を付けたような印象を受けた作品。大義と正義を天秤に掛けると・・・という感じだが、どうも観終わってもすっきりしない感が残る。B・ウィリスの抑えた演技もなかなかだし、C・ファレルもそこそこなんだけど、心に染みてこない。
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