あざみ野荘つれづれgooブログ

おもに、サッカー関連のコメントを掲載していきたいです。
’78年のW杯アルゼンチン大会以来のサッカーファンです。

本人が謝罪しているのに君は悪くないよと言うマスコミ、あるいは朝からみのもんたの憂鬱(加筆、訂正済)

2005-09-29 16:30:17 | 政治・経済
 杉村太蔵議員の謝罪会見については、マスコミ、ブログ等合わせて大盛り上がりの状況に嫌悪感があったので、無視の姿勢で行くつもりだったけれど、この会見を受けてのワイドショー等の司会者、コメンテーター達の発言が目に余ったので少しだけ書くことにした。彼らは何故に積極的に杉村太蔵を持ち上げるのか。「元気があっていいじゃないですか」 「彼は頭いいですよ」 (ふーん・・・) 「今度、小選挙区から出たら当選するでしょう」 (ふーん・・・) 「応援したいですね」 (Why 誰のために?)少なくとも、これまでの彼の発言から彼の頭の良さは私にはうかがい知ることはできなかった。彼らにとっての頭の良さとは、マスコミ受けする発言ができることを意味するのだろうか。今回の選挙はこんな人を当選させてしまったんですよ、ということを広く世に知らしめるということなら報道する意味はあると思うのだが、それと彼を積極的に評価し持ち上げる事は全く次元の違う、これは何かの操作か、と疑ってしまうような姿勢だった。七五三で、わが子の成長を見守る両親のコメントならあれでいいんでしょうけどね。私が見た中で、最もまともな意見を述べていたのはデーブ・スペクター氏だった。「悪いのは彼のような幼稚な人を選んだ党だ」という当たり前の意見を皆に遠慮しながら述べていた。
 
 マスコミは真面目さ(中立)を装う気も無くしてしまったのだろうか。

 杉村氏ほどの注目度ではないが、そのウルトラキッチュなファッションセンスで注目を集めている井脇ノブ子議員がTBSの朝ズバッ!に出演して小泉首相の所信表明演説を採点していた。88点とのこと。その理由を聞かれて、「憲法改正について触れられなかったから」とのこと。朝から大いに気分が悪くなった。
 高市早苗とどっこいどっこいか。

 民主党の前原代表の質問に対する小泉首相の答弁での、民主党の選挙CMのフレーズ 「日本をあきらめない」 を引用しての民主党をおちょくったような部分が、早速ニュース等で 「首相の余裕発言」 として取り上げられていたが、全く勝者の驕りを感じさせる挑発的発言だという気がして、いい気分がしなかった。そういうところが、うさん臭いし、あれをユーモアだと言うのなら勘弁してほしいと思う。


追記:今朝(9/30)も朝から気分が悪くなったので少しだけ紹介しておきます。
 まず、みのもんた氏。そこまであからさまに体制べったりでよく恥ずかしくないなと思います。昨日の参議院での民主党円氏の代表質問とそれに対する首相の答弁を比較して、円氏の平家物語の喩えをけなし、首相の四字熟語「多士済々」を持ち上げる、聞いていて恥ずかしくなるぐらいのゴマすりコメントでした。「おもいっきりテレビ」のファンのお年寄りは、彼の意見を何の疑問も無く信じてしまうんだろうなあ・・・。

 次に、テレ朝の「モーニング」の橋下弁護士。以前から空気の読めないギャグを連発するのと、弁護士にしては危なっかしい人だなと思ってましたが、番組最初から、選挙制度について解説するゲストの大学教授の話をにこりともせずに聞いていたので、これは危ないぞと思ったら、「共産党や社民党の少数意見など無視してさっさと改憲したらいい」と言っていました。さすがに、他の出演者や司会者からそれは暴論だと言われて黙りましたが、本人はむっつり不服そうな顔をして座っていました。「少数意見を無視しろ」なんて言う弁護士がいるとは・・・。彼は国民投票法案のやばさについても何も考えてないんでしょうね。

あまり、素直に色々な意見を信じないようにしましょう。「これが多数意見です」などと断定して、ある方向へ誘導しようとする意見には特に気をつけましょう。そうでないと今回の選挙のような結果になります。
 素直すぎる人は、「ブロードキャスター」も「朝ズバッ!」も見ないようにしましょう。
 太鼓持ちテリー伊藤が出てきたらテレビを消しましょう。毎日新聞の岸井成格、テレ朝の古館伊知郎、フジの和田圭、木村太郎、日経の田勢康弘の諸氏もついでに”テレビを消しましょうリスト”に追加しときます。最悪です。
 
さらに追記:みのもんたさん、最近あなたのせいで朝から悪酔いしそうです。お得意の”恫喝コメント”、”銀座臭いギャグ”はおもいっきりテレビだけにしてください。朝っぱらから辛いです。

今日の格言: 「マンガとインターネットだけで世界が読めると思うな」


※この記事、少しだけ加筆、訂正しました。

 

国民投票法案の狂気

2005-09-25 17:14:41 | 政治・経済
 与党によって、とんでもない法案が特別国会に提出されようとしている。
  国民投票法案特別国会へ

 法案の内容にざっと目を通しましたが、これは、言論弾圧、表現の自由の制限を厚顔無恥にも堂々と謳った明らかに憲法違反の、狂気の沙汰としか思えない法案です。これが、あのばかばかしい選挙の結果現われてきた、与党とそしておそらく民主党の新執行部の本音、一番やりたかったことだろうと思います。こういう法案が政府与党によって堂々と提出されるということはすでに日本が民主主義国家でも法治国家でもないということになります。為政者の恣意によってばんばん拘束、逮捕、拘禁できるという何処やらの独裁国家、警察国家と変わらない社会、はたまた、あのジョージ・オーエルのSF小説「1984」の世界の出現です。世界中があっと驚くでしょうね・・。
 あの選挙によって、右とか左とかにこだわって思考停止した国民が自らの首を絞めてくれと自分から差し出すことによって、私たちの希望、宝のような憲法がずたずたにされようとしている。おそらく憲法なんかちゃんと読んだこともないであろう首相のイエスマンの国会議員たちの投票で。ばかばかしい茶番、悪夢・・。ベタな表現ですみませんが、本当に腹立たしいので、ニヒリズムを気取って格好つけたりする気にはなれません。

 民主党の新執行部のこの法案成立への協力が明確になったら、護憲派はさっさと離党し、考えを同じくする勢力との共闘をはかるべきだと思う。社民、共産党も真の野党は自分達だけとかいう原理主義的態度を改めて、巨大な勢力の暴力に対抗する道を探るべきだと思う。そうでないと彼らに未来は無い。
「現実の政治には必ず妥協が必要」(オーエル)だから。

 ※参考ブログ、ホームページ
 シバレイのblog
 憲法改正国民投票法案に関する意見書/日本弁護士連合会 
 憲法改正国民投票法案についての意見/第二東京弁護士会

「今のマスコミがあかんのや」 後藤田正晴

2005-09-22 01:21:41 | 政治・経済
 歴代の自民党内閣で官房長官や副総理などの要職を歴任した、元自民党の大物議員後藤田正晴氏が19日に肺炎で亡くなられたそうだ。
 
 自民党の中枢部にいた氏の全てを知っているわけではないが、その発言に耳を傾けたいと思わせる数少ない政治家だった。その人の思考、哲学は、声の出し方やしゃべり方にも表れると思うが、その点からも、落ち着いた諭すようなしゃべり方が本人の誠実さ、聡明さを感じさせた。今の日本の政治家は、残念ながら、しゃべればしゃべるほど、胡散臭く、誠実でないと感じる人が多いのは、志、哲学の点で氏に遠く及ばない人ばかりなのであろうという気がする。
 91歳と御高齢であったので仕方の無いことだとは思うが、衆議院での自民党の大勝、民主党の党首に改憲派の前原氏就任という、何か浮ついて一方的な改憲論議の流れの中での、後藤田氏の死去がとても残念でなりません。「小泉君は戦争を知らない。まったく知識がない」と自衛隊のイラク派遣を強行した小泉首相を批判した氏の正論を、自分達は現実主義者だと思っている彼らは全く無視しています。そのことは、氏にとって日本の戦後60年の平和外交の努力を振り出しに戻す動きとして到底容認できない腹立たしいものだったと思います。もし、一対一の討論であれば、今いる改憲論者の誰一人として、彼の言葉に反論できる者はいないと思う。そして、そういう人が自民党の中枢部にいたということがとても意味のあることだったと思う。

 今年の6月8日のTBSのニュース23での後藤田氏の小泉外交批判の発言をまとめたものを、以前、私のBBSの方に掲載したのですが、その文章を下記にコピーして貼り付けておきます。

  6月8日のTBSの「ニュース23」で元自民党の大物議員、後藤田正晴氏が小泉総理の外交を、靖国問題を取り上げて、ばっさり批判していた。氏は、「外交には戦略的判断が必要であるが、今の日本の外交は行き当たりばったりである」とし、先の、靖国参拝問題についての、河野衆議院議員の小泉総理への申し入れについての阿倍氏の批判、(「外交権は行政の長にある云々・・」)は、「阿倍氏の批判は議会制民主主義の観点から見てもおかしい」とし、また、町村外務大臣の同問題に対する発言も、「言葉遣いや言葉が不適格で思慮に欠ける、もっと言動に注意するべき」と苦言を呈していた。そして、「昭和53年にA級戦犯を祀った靖国神社に参拝するのはおかしい」、「私としては分祀をしてもらいたい」、「小泉総理は、総裁選挙時の公約と言う背景があるのだろうが、個人の信条と内閣総理大臣の言動は区別してもらわないと困る」、彼らの言動は「日本は東京裁判を受け入れることでサンフランシスコ平和条約を締結したという歴史を忘れているが、そのことを忘れてはいけない」とし、最近の日本人の傾向として、「情緒的反応ばかりで、何かことが起きる→マスコミが騒ぐ→それに対して付和雷同し、”ちょっと待て”という感じが無くなっている」と述べられていた。こういう「先輩の正論」はきちんと聞くべきだと思うのですがね。

 ご冥福をお祈りします。


追記:それにしても、昨日の国会初日の各テレビ局のニュースはどれもこれも本当に「何ですか?あれは?」というばかばかしいものばかりだった。各局とも相変わらずお決まりのように話題の新人議員を追っかけていて、特に自民党最年少議員の杉村某氏をまるでスターのように延々と取り上げていたのには全く辟易してあきれた。最も、彼が注目されることは自民党にしたら痛し痒しだと思う。かなりの党のイメージダウンにつながりかねないので。まあ、他の新人議員の方々の顔ぶれを見て、国民の改革への民意が反映されたと喜んだ人はさすがにあまりいないだろうから、今回の選挙のばかばかしさが露呈したという意味ではよかったのかもしれないが。

ブサンボマスター?

2005-09-18 14:08:07 | 音楽
 新聞のCD紹介のコーナーで紹介されていたジャケットのイラストが目に付いて、ついつい紹介記事を読んでしまっただけなので、彼らがどんなバンドなのか、そして、どんな曲なのか全くわからずに書いていることはお断りしておきます。メンバー全員お笑い芸人で、有名なバラエティ番組から生まれたバンドであるらしいのですが、その手のバラエティは全く見ないので。
 
 紹介記事中、多分歌詞の紹介だと思うのですが、(新聞を捜したのですが見あたらないので記憶だけで書いてます。間違ってたらごめんなさい。)
 「むかつくんだぜ、顔のいい男がっ」というフレーズにちょっとだけ笑わせてもらいました。
 男の子を持つ母親として、この気持ちはわかる。人気の一極集中というのは、もう幼稚園ぐらいからあると思うので。でも、これは女子に限ったことではなくて男子のほうもそうだと思うけど。
 私は主婦層にも大人気の福山雅治も木村拓哉も全くタイプではないのだが、主婦仲間の集まりなどで、彼らのことをちょっとでも否定しようものなら大ブーイングの集中砲火で火達磨状態になることは保障する。こういう点でも、選挙の結果と同じく、多数派でないと不安でしょうがないという日本人の感覚は、老いも若きも男も女も同じらしい。自分の感性に自信が無くて、無駄に多数派におもねってしまう日本人の感覚を変えていかないと、若い世代の未婚率は益々増えるだろうし、豊かな文化も生まれないだろうと思う。

 ところで、「電車男」のヒットで、あらためて脚光を浴びているオタクだが、我が家のふたりの息子たちにもあのドラマは人気で、私もちらちらと見たりしたのだが、彼らが何故ドラマを見ているかというと、小3の次男は、主人公の部屋のガンダムコレクションを見たいからで、小6の長男は、掲示板の連中の変人ぶりを見るのがおもしろいからだそうで、どちらもラブストーリーに関しては、「オタクとお嬢様というのは現実ではありえんやろう」と現実的に見ている。この話、最終的にはハッピイエンドなのでしょうが、問題は、これから電車男が(小学生と同次元の)自らの幼児性をどう克服していくかだろう。そうでないと、世の中の多くのカップルと同じようにこのカップルも破綻してしまうだろう。余計なお世話だが。
 それにしても原作のエルメスはどうなのか知らないが、伊藤美咲の人形的美しさは、あのドラマの非現実性をさらに強めているだけだと思う。引きこもるよりましと思うが、ドラマはドラマということで、変な勘違いはしないほうがいいと思う。

 正直なところ、私も美男がきらいなわけではないが、空っぽな美男と中身のある醜男とどちらを選ぶかと言うと、中身のある美男と言ってしまいそうだが、そういうもてる男を好きになって、嫉妬に狂うようなしんどいことは嫌だと思う。美男は美男で男同士の嫉妬もあるだろうし、好きでもない人から好かれるのもしんどいことだと思うよ。俳優にでもなるなら別だろうが、そうでもない限り美貌だからと言って幸せだとは思わず、中身を充実させる努力をするのが幸せへの近道なのではないでしょうか。思いっきり普通な結論ですみませんが。
 だからと言って、開き直って、あまりに身だしなみに無頓着なのは良くないと思いますが。

追記:美男でも醜男でもナルシストが一番駄目ですね、私は。いくら、顔がきれいでも、不細工でも。
 
ココログの方で、TVドラマ版「いま、会いにゆきます」についての記事を書きましたので、よかったらのぞいてみてください。

民主代表選&ローリング・ストーンズの新作

2005-09-17 17:47:37 | 政治・経済
 今日、行われた民主党代表選で、前原誠司氏が2票差で菅直人氏に勝って代表に選出されました。
 ・・・・・・・・・・・・・。

 

 閑話休題、ローリング・ストーンズの8年ぶりの新作「ア・ビガー・バン」が発表されたらしい。
 かっては、まあまあのロック少女だった私。今では、すっかり日和って、生活にロックなんて無くても全く何の支障も無く、小学校の音楽会で子どもたちのコーラスの歌声に思わず泣いてしまうという日々。変われば変わるものだと思う。
 ローリング・ストーンズもかなり好きだった時期がある。でも本当に好きだったかどうかは、今思うと怪しいものだと思う。何となく、誰かの、いいよとか、かっこいいよとか言う言葉に影響されていいと思っていただけのような気がする。というわけで、実家で埃をかぶっているレコードをもう一度聴こうとかは全然思わないのだがそれはおいといて、この新譜の中に、ブッシュやネオコンを批判した曲が含まれていて、アメリカで話題になっているらしい。「デンジャラス・ビューティー」というイラクでイラク人の囚人を虐待した米軍の女性兵士をモデルにした曲と、「スウィート・ネオコン」というブッシュやネオコンを批判した曲の二曲。こういうニュースを聞くにつれ、何で日本にはこういうアーティストやマイケル・ムーアのような監督が現われないんだろうかと思う。直接的な表現が無理なら、隠喩を使うとかいくらでも方法はあると思うのだが。それにしても日本のラップって一体何を歌っているのだろうか?雰囲気だけなんでしょうね、全部。
 日本の自称アーティストの方々には、一刻も早く井上陽水の”傘が無い症候群”から脱却してもらいたい。ジェーン・フォンダになれとは言わないが、せめてサイモン&ガーファンクルくらいにはなってほしい。(例えがちょっと古い?)それと、お笑いの人も、年収がある一定のラインより上になったら彼らの芸能活動禁止にしてほしい。それが嫌ならボランティア活動を義務づけるとか。 
 

 ところで、アジア外交での強硬路線で小泉政権を支持している人たちが老若男女を問わず多いようですが、感情論や情緒的反応でしかものごとを見てないように見える彼らにとって、先頃、ニューヨークで行われたブッシュと胡錦濤の両首脳会談で彼らが交わした「握手」などは目の端にでも入っているのだろうか?嫌韓とか嫌中とか経済制裁とか言っている場合じゃないと思うのだが。

ボルトン中田決勝点アシスト

2005-09-16 12:39:43 | サッカー
 この夏プレミアのボルトンに移籍した中田が、UEFA杯一回戦で決勝点をアシストする活躍で、デビュー戦を飾った。(決勝点を決めたのは、日本がコンフェデ一回戦で戦ったメキシコのFWボルゲッティ。)
 
 とにかくよかったです。最初の印象は大事だと思うし、観客の感じもよくて、のびのびと楽しそうにプレーしていたみたいだから。
 
 よかったね。ひさしぶりのグッドニュース。


※映画「チャーリーとチョコレート工場」の原作 「チョコレート工場の秘密」(ロアルド・ダール作/田村隆一訳)について、ココログブログの方にちょこっと紹介記事を書いています。よかったらのぞいてみてください。

 

あいかわらずのマスコミ、評論家、文化人、芸能人コメンテーター(久米宏の顔に現われたこわばり)

2005-09-15 14:31:28 | 政治・経済
 マスコミは今回の選挙結果を反省して、少しは小泉、与党批判が出て来るかと思えばどうもそうではないようで・・。相変わらず「勝てば官軍」、「弱肉強食」、視聴率至上主義、スターシステム等で動いているようで、選挙で国民からのお墨付きが得られたとばかりの、あまりにもあからさまでおめでたい現状肯定的態度が目に付く。「判官びいき」という言葉はこの国ではもう死語なのかと思う。民主党が判官かどうかは別にして。
 例えば、昨日のTBSの「朝ズバッ!」に片山さつき、佐藤ゆかり両氏が出演していたが、司会のみのもんたの政治家へのインタビューとは思えないはしゃぎっぷりなどは見ているこちらが恥ずかしくなって、腹立たしくて途中でチャンネルを替えた。
 (大体、TBSは何でこの時間帯にみのもんたを持って来たのだろう。前の、ラサール石井がやってた頃がずっとよかった。朝からみのさんというのは、朝からお肉みたいな感じでちょっといただけない。)
 同番組、今日は、民主党の党首選の話題だったので、民主党の若手議員が何人か出ていたが、もっと他に誰かいなかったんだろうか?という人選だった。松下政経塾出身の前原誠司氏が若手の推薦で出馬の意向とのことだが、松下政経塾と言えばあの「総理、ほめて」発言の高市早苗が思い浮かんで、それだけでだめなんじゃないのと思ってしまうが・・。
 
 アメリカではブッシュの人気が順調に落ちているみたいで、彼我のマスコミのクオリティの差を思い知らされる。お愛想笑いも親父ギャグもいらないから、せめてもっと真摯であれと思う。(みの氏の真摯は怖い気もするが。)この何日間かの日本のマスコミで一番本音が出てたかなと思ったのは、9月11日のTBSの選挙の特番で開票が進むにつれてこわばっていった久米宏の顔である。あの早口で何か気の利いたことを聞いてやろうというコメントではなく、彼の困惑が現われていた顔に、この選挙期間中でもっとも正直なマスコミ人の表情を見た気がした。久米宏が好きかどうかは別にして。


気をとりなおして

2005-09-13 03:23:57 | 政治・経済
 いつまでも鬱になっていても仕方がないので、気をとりなおして、つれづれと言った感じで書いてみます。

 子どもが生まれてからこの方、私の読書、特に文学に関しては、いわゆる日本の作家の作品は殆ど読まなくなりました。だから、最近の芥川賞や直木賞の発表のニュースを見ても、ふーんと思うだけで、読みたいと思ったことが全く無い。で、何を読んでいるかというと、絵本や児童文学などを片っ端から(やっぱり外国のものが多いですが)読んでいる。あの『ゲド戦記』の翻訳者清水真砂子さんが、その著書『幸福の書き方』の中で、大人の文学を”微分の文学”、子どもの文学を”積分の文学”と表現されています。そして「子どもの本というのは、子どもたちに、どうやったら人生を生きのびられるか、をひとつのいのちとするのかもしれない。」と語られています。私が子どもの本にひかれる理由もその辺にあるのかなと思います。どうやったら生きのびられるかを私自身が知りたくて読んでいる気がします。

 こういう感覚は清水さんのような方はともかく、私のような凡人は子どもを持たないと持つこともなかった感覚だと思います。(絵本の紹介などは、ココログブログの方でしていますので興味のある方はそちらをのぞいてみてください。)で、何が言いたいかと言うと、インターネットに接するまで、私は殆どここ10年くらいの若者文化(固い言い方ですが)に接することも、興味も無く来たのですが、(興味があったとしても心理学的な興味で、文学的な興味ではないんですが)だから、浦島太郎のように今の若者の状況を見ているんですが、きのうの選挙とかとの関連で、前の記事でも紹介した宮台真司さんのブログの記事「民主党がとるべき道とは何か」の中の「新しい歴史教科書をつくる会」「2ちゃん右翼」に象徴される「過剰流動性と生活世界空洞化で不安になって「断固」「決然」の言葉に煽られる「ヘタレ保守」」、「新保守=都市型保守」と呼ばれる方たちについての説明がわかりやすくて、また読み返したりしてるのです。
 宮台氏は彼らを「社会的弱者」であるとはっきり定義しています。
 そして、この文章を、

 ■「都市型保守」のネガティビティに「都市型リベラル」のポジティビティを対置する。「不安」に「幸せ」を、「不信」に「信頼」を対置する。本当にタフでカッコイイのはどちらか。言うまでもありません。

 という言葉で結んでいます。この分析と提言は浦島太郎の私にはとても分かりやすいものでした。
 そして、さらに付け加えれば、そういうポジティビティを得るのはやっぱり積分の文学でしょうと私は思っています。

 ややこしい話はこの辺にして、ニュースを見て思ったことを少しだけ書いて終わりたいと思います。
 
 片山さつきさんの当選時の態度の大きさは、とても官僚的だと思いました。

 佐藤ゆかりさんは美人ですが、美人というものは権力とくっつくものだなあと思います。

 猪口邦子さんは前にTVでインタヴューを見たことがあって割りに好感を持っていただけに、少しがっかりしました。

 まあ、みなさんお手並み拝見といった所ですが。

はーっ・・・

2005-09-12 01:06:08 | 政治・経済
 はーっ、あほくさ・・。こんなんでいいの?みんな?小泉自民党一党独裁政権誕生って感じですね。

 今のTBSの番組で両方とも自民党に入れた主婦がインタビューされていて「自民党支持ではないけれど今回は自民党に入れた」と答えていました。それで今回の結果を聞かれて「怖くなった」と答えていました。ならもっと考えればって感じですよね。「自民党支持ではないけれども小泉さんが好き」と答えていました。申し訳ないけれどこの方は竹中さんのPR会社の郵政民営化をPRするターゲット「ちょっとIQの低い人」そのものだという気がしました。結局その程度なんですよ、みんな、イメージ、雰囲気、ばかばかしいけど”男気”とかいう訳のわからないもので選んでいるんですよ。まさにPR会社の目論見どんぴしゃりですね。

 民主を支持してがっかりした方は、宮台真司氏のインタビュー「民主党がとるべき道とは何か」を読んでみてください。

 あと、ひと言コメント風に少しだけ。辻元清美さん復帰で正直よかったと思います。またあのキレのある代表質問を聞きたいです。
 それと、嫌う人が多いけれど(たぶん生理的に好かないとかいう理由で)田中康夫知事ですが、私は好きです。彼は、作家、文化人としての何の不自由もなかったであろう生活を捨てて、何も政治家になる必要は無かったわけで、そこを敢えてリスクを恐れずに政治の世界に入った点を素直に評価しています。しゃべり方もソフトだけれど、なかなか鋭いと思うし。(この辺の感想はマスコミの動向を見て自分の態度を決めているひとにはピンと来ない意見かもしれないと思いますが。)

今、自民党の当選議員が郵政民営化法案が成立してから他の改革に着手すると言ってましたが、それって、弱者や地方に考慮せず削れるところを削って行くということですよね。税金はがっぽりもらうが、国には何も期待するなってことですよね。自分は弱者、削られる側ではないと思って投票した多くの国民の白紙委任によって。財政投融資などの本当の利権には何のメスも入れられないままに。

最後に、自民党の大勝が決まった後の会見に出て来た小泉総理の顔ですが、巨大な権力を手にした興奮を抑えきれない顔をしていました。

もう間に合わないかもしれませんが参考までに

2005-09-11 16:35:01 | 政治・経済
 もう、行く気のある方は大体投票に行かれたと思いますが、興味深い意見のブログを発見しましたので、これから投票にと思っているかたで、まだ迷っている方は参考までに読まれて出かけられてはどうでしょうか。その意見に賛同するかどうかは別にして一見の価値はあると思います。記事名は「自分の生活が、まだしも悪くならなそうなヒトをちゃんと選ぼう」です。
 
 それにしても、選挙に関するいろいろなブログの記事を読みましたが、うーん、何か評論家的な意見が多いなあというのが正直な感想です。特に若い人に評論家的、傍観者的意見が多いなあと。

 あと、ニュースを見て感じたことをちょっとだけ。マスコミに関しては、アメリカのマスコミは日本のマスコミよりはるかにまともだという印象を受けました。ハリケーンカトリーナ被害への政府の対応のまずさを追求する記者会見での記者の質問や切り返し方を見ていて、日本の記者もこのくらいはやってもらいたいと本当に思いました。日本の場合質問相手からちょっとドスを効かされて「××じゃないですか?」と問い返されると誰も反論しない、できない、皆黙ってしまうのである。「もう終わりかよっ!」と何度失望したことか・・・。