あざみ野荘つれづれgooブログ

おもに、サッカー関連のコメントを掲載していきたいです。
’78年のW杯アルゼンチン大会以来のサッカーファンです。

「歌姫」のよさを評価できないようではドラマに未来はない

2007-11-27 00:36:37 | 映画・ドラマ
 ※「歌姫」八話の感想アップしました!

まあ、もう何度も書いているし、言いたいことはタイトルどおりなので、ここからは、ぼやきと言うか批判というか、そういう類のものが苦手な方はご遠慮下さい。
 
 と言うわけで、「歌姫」のレビューのほうはココログのほうに書いてますので、よかったらそちらを参照してみて下さい。

 で、「歌姫」ですが、セット、美術、音楽、すべていいし、キャスティング、各人物のキャラクター設定もいいし、(長渕剛/作・TOKIO/唄)主題歌「青春」の流れるタイトルバックの出来も最高だし、勿論出演者達の演技もいいしで、ひさしぶりに楽しんでます。
 私は、「現代」から始まる1話からす~っと物語に惹きこまれましたが、その1話が「何が言いたいのかわからなかった」などという意見をちらほら目にするにつけ、何であの程度でわからないの?と思う。視聴率至上主義で、若者、お子様、ミーハー主婦向けのレベルの低いドラマばかり量産した結果、よいドラマを受け取れる視聴者が減ってしまったのだろう。マンガ原作で、マネキンのように退屈な美人や、(自分に)ウットリ系の男の子たち、のような若い美男美女ばかりが出てきて、学芸会レベルの演技を披露すれば、高視聴率間違いなしって・・・、安易すぎませんか。ドラマアカデミー賞とやらを受賞した夏の最高視聴率ドラマ(小学生の息子が観ていましたが、)「イケメンパラダイス」の長すぎる最終回の陳腐で退屈だったこと・・・。人気者をキャスティングして、演技力なんか関係なく視聴率が取れさえすればいい、という姿勢を続けて行くと、今はよくても、かつての歌番組がたどったように、視聴者から飽きられる日が来ると思う。
 まあ、マンガ原作の極端なシチュエーションや演技は、演技力の無い俳優を主演させるためには好都合なのかもしれませんが・・、新しさやもの珍しさやあるいは懐かしさなどの雰囲気や気分だけでなく、人生の深みにまで達した物語でなければ、大人の観賞には堪え得ないのだ。
 

「シュレック3」( 少し追記しました )

2007-11-19 00:31:26 | 映画・ドラマ
 「シュレック3」をDVDで観た。3まで来ると、「ちょっと・・・、」と言うものが多いので、あまり期待せずに観ましたが、結構面白かったです。一番面白かったのは、フィオナの(カエルの)父王が亡くなって、王の遺言で次期王にと望まれたシュレックが、自分が王位に就きたくないために迎えに行った、もうひとりの王位継承者、アーサー・ペンドラゴンが、父親に捨てられたトラウマに悩む、ヘタレでいじめられっ子のキャラだったことです。現在は退職している、アーサーの高校のかっての魔術の先生、マーリンが、彼のことを「教科書どおりに病んどる」と評するところなどは、笑わせてもらいました。
 それにしても、2話の悪役チャーミングが、復活と復讐を期して、今回も性懲りも無くメインの悪役として出て来たのには、「またかよっ」と突っ込みたくなりましたが。

 追記:今回のシュレックの特徴のひとつに、チャーミング王子も含めて、ディズニーのプリンセス・ストーリー、「白雪姫」、「シンデレラ」、「眠り姫」などへのおちょくりがあります。そして、チャーミングの軍団がホウキに乗って攻めて来るところが「ハリー・ポッター」風だったり、お城で上演されるチャーミングの劇のテーマ曲が「パイレーツ」風だったりというところもクスッとしますし、挿入曲として、ウイングスやツェッペリンなどの懐かしいロックが使われているところなどは、ある年代以上の方にとっては、お楽しみポイントかなと思います。ただチャーミングが死んだのかどうかや、ドンキーと猫の入れ替わりを元に戻したマーリンが、その後「マズい!」と言っていたところなどは続編に続くのでしょうか。

 私は、字幕版、吹き替え版両方観ましたが、それぞれに一長一短あると思います。吹き替え版は、アーサーの高校のシーンのセリフが今時高校生風になっていて、字幕版より面白かったです。そのあとの、シュレックがラップでアーサーの機嫌を取ろうとするところとか、マーリンが「スピリチュアルワールドへようこそ」とか言うところも日本風アレンジだったし。でも、チャーミングの心理とか、作品のテーマとかの伝えたいこととかは字幕のほうがわかりやすいかなと思いました。

音楽会

2007-11-10 22:26:13 | 教育
 今日は、小5の次男の音楽会でした。(うーん、一年が経つのが速い!)

 で、また印象に残った曲を紹介しておきます。

 5年生の合奏曲は、「ハリー・ポッター」ハイライト(プロローグ、ヘドウィグのテーマ、クィディッチマーチ、ハリーの不思議な世界、ホグワーツを離れる)でした。頑張りました。

 3年生の合奏曲は「ペコリ・ナイト=サタデー・ナイト」(by ベイ・シティ・ローラーズ)

 そして、6年生の合奏曲は「チャイコフスキーの贈り物」と題された、チャイコフスキー「ピアノ協奏曲」より「第1番」から第1楽章と第3楽章のテーマ。そしてアンコールは5年生の時に演奏した「オペラ座の怪人」。

 合奏部は「パイレーツ・オブ・カリビアン呪われた海賊たち」メドレーを合奏しました。

 合唱は、やはり上級生(5・6年生)になるほど良かったです。

 これらのかなり難しい曲をリコーダーやメロディオン、アコーディオン、オルガン、マリンバ、打楽器などのパートに分けて、それなりに仕上げて聞かせてくれる音楽の先生の指導には、毎年感心します。

 

「スパイダーマン3」を観て思ったこと

2007-11-07 22:51:45 | 映画・ドラマ
 「スパイダーマン3」をDVDで遅まきながら観た。ヒーロー物にも関わらず、とても深い内容の映画だと思う。物語に背骨がピッと一本通っている。主人公の心理を衒うことなく、丁寧に描いているし、主人公が誠実なふつうの青年なのもいい。伝えたいことがちゃんとある映画です。主演のトビー・マグワイアは、カッコいいというよりかわいい感じで、この平凡でオタクでどらかと言うとダサい男子学生ピーター・パーカー役に、まさにはまっている。彼の演じる品があって誠実なパーカーは、この映画のテーマを表現するのにピッタリなのだ。日本だと、カッコいいイケメンアイドルなんかがキャスティングされて、スパイダーマンになる前からヒーローっぽく撮られてしまいそうだけど、そういうルックス至上主義ではダメなんですよね。

 さて、日本映画はというと、”共依存関係”のDVを肯定させたい男性のための映画「自虐の詩」、恋に恋する世代ターゲットの安っぽくお手軽な恋愛の映画「恋空」、そして「三丁目の夕日」については、ココログのドラマ「歌姫」についての記事を参考にしてもらいたいけれど、昭和への郷愁以上のものが伝わって来ない。テーマ(があると思うのだが)それを表現しようとする熱意や意志が、ストーリーや俳優の演技から伝わって来ないのだ。で一番の見所がCGだったりするから、物語から受ける感動もCGの夕日のように薄いのだ。この三作は、テーマも作風もまったく違っている映画のようだが、三作とも、伝えたいことがないまま作られているので、物事の現象部分の描写にとどまった、背骨の無い、雰囲気だけの映画になってしまっている。そこには、雰囲気に酔った安直な感動と共感はあるかもしれないが、深い感動や共感は無い。伝えたいことが、きちんと表現されている「たそがれ清兵衛」のような映画は、世界で評価されるが、上記の三作は無理だろう。”伝えたいこと”は、現象の上澄みをすくいとっただけではつかめない。