NHK総合で、7月18日(月) 午後10:00から放送された「 上を向いて歩こう~日本人の希望の歌 その真実~ 」を観た。永六輔の詞と中村八大の曲の素晴らしさは言うまでもないが、今回、番組で紹介された坂本九の歌唱の映像を見て、その素晴らしさを改めて感じた。彼の人生とか人格とかの全てがにじみ出た声と歌。(あの独特の歌唱は中村八大の指示だったことも紹介されていた。)番組では、海外プロモーションのため、フランスのテレビ番組に出演した時の映像と歌唱が紹介されていたが、歌だけでなく、本人のかもし出す雰囲気も、フランスに対する礼節をわきまえたコメントともども好ましかった。明るく親しみやすいスター性。その彼が、永六輔の安保闘争の経験による、「涙がこぼれないように上をむいて歩こう」という「悲しみ」が込められた曲を歌う。(永六輔は12歳の少年の姿にインスピレーションを得て、この詞を書いたそうだ。)この曲が、当時の日本人の希望の歌であり、全米でも1位になったのはわかるわかるという、秀逸なドキュメンタリーでした。
※「 コクリコ坂から 」メモ書き程度の感想