あざみ野荘つれづれgooブログ

おもに、サッカー関連のコメントを掲載していきたいです。
’78年のW杯アルゼンチン大会以来のサッカーファンです。

日本ーオーストラリア戦を観返してみた

2006-06-30 17:16:54 | サッカー
 思い出すと鬱な気分になるので、ずっと観返してなかった日本ーオーストラリア戦を全部観返してみた。改めて観てみて、「日本なかなかよくやってたじゃないか」と思った。ディフェンス陣は、同点になるまで、特にオーストラリアが後半選手交代してからは、ぎりぎりの状態だったが、よく頑張っていたと思う。そして、やはり、あの試合の分岐点は柳沢から小野への交代だったと思う。(小野にいろいろ思うところはあるけれど、それは封印して)観返してみると、柳沢の前線での動きがかなり効いていて、それによってチームのバランスが保たれていたと思った。それに比べて、高原は、決定的なチャンスでの柳沢への”へたれ”ラストパスをはじめとする攻撃時の思い切りの悪さだけでなく、前でキープして守備陣の助けになるようなチームに貢献するような動きが殆どできてなかった。だから、ジーコが選んだ選手たちの中で、この時点で投入するベターな選択は高原に替えて巻だったのではないかと思うが、そうしなかったのは、ジーコは巻に対して、大事な試合で投入するほどの信頼をまだ持ってなかったのだろうかと思われる。で、やはりこの交代(柳沢→小野)がチームの特に守備のバランスに致命的なダメージを与えてしまったと思う。そしてダメ押しがロスタイムのディフェンスの茂庭から大黒への交代だった。
 ヒディングは初戦の日本戦を「決勝戦のつもりで闘う」と言っていた。彼には、グループFの各チームの実力を冷静に見て、日本戦での勝利しか決勝トーナメントへの道はないということがはっきりわかっていたと思う。だから、あの結果は事前の徹底的な日本分析による日本の弱点を突く、日本のよさを消す戦術を徹底した結果として妥当なものだったと思う。それに比べて日本はどうだっただろう。日本に初戦の重要性がわかってなかったとは言わないが、ジーコ監督の、練習は全て公開、先発メンバーの事前のメディアへの発表などは、他の出場国からしたら奇異なほどの無防備さだったと思うし、選手にしても、事前のドイツとの親善試合の結果などから、オーストラリアには勝てるという自分たちの実力への根拠の無い自信を持って、あまり緊張感なく初戦に望んでしまった選手が多かったのではないだろうか。その楽観論に、前半のラッキーゴールを守って、相手の攻撃をしのいでいたあのラストの魔の時間帯までは、見ている我々も「このまま何とかなりそうだ」と浸っていたと思う。そして、あの同点弾は、ヒディングの川口の特徴分析の結果として必然的に起こってしまったものとして仕方がなかったとも思う。でも、続く2失点は明らかに日本の自滅による相手へのプレゼントだったと思う。

 オーストラリアの選手たちの動きを観ていて、確かにチームとしては戦術的によくまとまったよいチームだったという印象はあるが、ブラジル戦で感じたような絶望感はなかった。(もっともブラジル戦も、やりようによってはもっと善戦できる可能性はあったと思うが、)日本とオーストラリアの選手に、そんなに差はなかったというか、途中までは日本が試合をコントロールしていたと思う。日本の勝ちパターンに持ち込んでいた。あの、交代さえなければ、とここに戻ってくる。私の周囲のサッカーは代表の試合しか観ないような人たちの間では、ジーコのあの選手交代をとやかく言う声は聞こえてこない。ブラジル戦の前には、「もうこうなったら(ブラジルには勝てないのだから)最後に、小野とかも出して」という声を聞いたが、「それはもうないとおもう」と思いながら、ああ、こういう意見が日本での選手の評価の一般的な世論なのだなと思わずにはいられなかった。小野のプレーがオランダで、批判されたことなど誰が知っているだろうか。私には、未だに理解できないあの采配も、スター選手だった自らの経験から、ジーコのこだわった選手の序列(勿論世論にも影響されていたと思う)に過度ににこだわったことによる選手の起用を本番(オーストラリア戦)でやってしまったことが最大の敗因だったと思う。そのことは、不調な中心選手をはずせずにずるずる使い続けてしまったことにも出ている。そしてジーコの選手に対する思いやりが、結果を出せないその選手をさらに追い詰めることになってしまうのであるが。

 最後に、今回の代表チームにはプレーから必死さが感じられなかったとか、中田と他の選手達の間には最後まで壁があった、チームにまとまりが感じられなかったとかは、明らかに中田中心のチーム造りと、偏った選手選考(日韓のチームのほうがバラエティに富んだ選手選考がされていた)、サッカーエリートたちのひ弱さ(泥臭い汗かきプレーをする選手が少なかった)ということが言えると思う。そして、一次予選やアジアカップなどでは、何人かのそういう汗かき屋の選手の活躍によって結果を残していたのだが、中田が本格的にチームに合流したころから、露骨に中田の好みに合わせたチーム造りへとチームがシフトしていって、それがたまたまアジア相手や親善試合で通用してしまったために、そのままWカップの本戦に入って痛い目に合ったと・・・。だからこのチームの限界は(メンタル面も含めて)中田の限界だと思う。そのことを中田本人もまた、日本のサッカー関係者たちにも自覚してほしいと思う。思い出せば、四年前からこの流れは始まっていたと思う。日韓Wカップが終わった時に、あるTV局が、日本のグループリーグ突破において如何に中田の力が大きかったかというコンセプトで番組を作っていて、それは「おいおいそのことまで中田のおかげと言うには無理があるだろう」というような番組だったのだが、今回も、中田周辺の人たちから「最後まで頑張っていた(走っていた)のは中田だけだった」という発言が出ていたりするけれど、(このチームにおける中田の必要性には全く異議はないのであるが)、その中田ジャパンの限界と問題点もきちんと検証しなければ、また同じことが繰り返されると思う。

 あと、ちょっとした感想をいくつか書いてこの項を終わりたいと思う。

 ベンゲルが福西のことを(特にオーストラリア戦)ほめていたのは、嬉しかった。彼が、最後の最後で、先発をはずされたのは納得できない!クロアチア戦の前半を見返したが、何回かのピンチの場面はあったが、次(ブラジル戦)で先発をはずされるほどの失態はしていないと思う。福西はずしを監督に進言したのが中田だったというのも納得できない。ベンゲルもブラジル戦に福西を使えばもっと中盤が安定しただろうと言っていたし、いち選手が選手の起用にまで口を出すというのは、選手間の遺恨も残りそうだし、やってはいけないことだと思う。

 大黒は強豪には通用しなかった。それと、金髪は絶望的に似合わないと思った。


 やはり、最後に、鈴木隆行と久保竜彦のツートップをドイツで観たかったと思う。ジーコも鈴木がいれば、あのアーストラリア戦の後半で、ためらわずに彼を入れたと思う。

 オーストラリア戦は日本サイドから観れば、最低のゲームだったと思うが、第三者の視点から観れば、びっくりするような逆転劇が観られた面白いゲームだったのではないだろうか。出場した選手たちにも日本のサッカー界にとっても貴重な経験となった試合だったと思う。今後、きっちり検証すればだが。
 
 
 

 

トーナメント&「テルーの唄」

2006-06-27 11:41:37 | サッカー
トーナメントが始まりました。個人的には、オランダーポルトガル戦(Wカップ特番でしか観れなかったですがそれでも)が凄かったなと思います。ノーガードの打ち合いのような試合。前にも書きましたが、オランダのサッカーが好きな私としては、もう少しオランダ代表とロッベンを観たかったので残念です。オランダのボールが速くダイナミックに動くサッカーを観ていると、気分が高揚してくるようなカタルシスのようなものを感じます。
 
 あとは、まったく違うけれど、イングランドですね。オランダ、ブラジル、ポルトガル、スペインなんかと比べると面白くはないんですけど、選手ひとりひとりに個性を感じる。そんな彼らが(愚直に見えるくらいに)堅実にプレーしているところに逆に魅力を感じる。
 
 イタリアーオーストラリア戦はオーストラリアを応援していたんだけれど・・、あのPKはオーストラリアにはちょっと可哀想でした。オーストラリアの方が押していただけに、ヒディングがマジックを見せる前に終わってしまったのが残念でした。

 ウクライナのシェフチェンコからは、代表チームの一員としての祖国のために闘うという謙虚な誇り=自尊心を感じる。

 ところで、最近もうすぐ公開される映画「ゲド戦記」の挿入歌「テルーの唄」(宮崎吾郎/作詞 谷山浩子/作曲 手蔦葵/唄)のCDを買って聴いています。映画については、前にちょっと予告編を観た感想(不満)を書いたけれど、この唄の、詞と曲とボーカルの静謐で透明な哀しみの感情はなかなかいいです。

ブラジル戦

2006-06-23 18:19:15 | サッカー
 夕べ、チェコーイタリア戦を観てから寝たので、起きたら後半が半分以上終わっていた。高原も(謎の)退場をした後で、日本はさして見せ場を作ることもなく試合が終わってしまった。後で前半を見返したが、巻、玉田のツートップは柳沢、高原に比べても、そんなに悪くはなかった。ゴール前でのあのふたりに感じた絶望的な感じは少なくともなかった。小笠原、稲本のふたりは、あまり印象には残ってない。ただ攻撃面であまり貢献したとも思えないから、福西はずして稲本というのは、守備力としてはどうなのかとも思った。稲本の決定力もあるとは言えないし、’02の時にアシストしてくれた柳沢はいなかったし、ブラジルのスパークリングパートナー状態となった後半を考えると守備力に問題があったことは明らかだと思う。ブラジル戦、クロアチアは0-1、オーストラリアは0-2だったことからも、日本の守備のザルぶりがわかる。クロアチア戦は守りきったことを考えると、宮本はこのチームである程度機能していたのではと思う。

 私にとって、今回のブラジル戦で受けたショック<オーストラリア戦のショック<代表メンバー発表のショックなので、そんなにこの敗戦はショックではないですが、ブラジル相手によい試合をした去年のコンフェデのことを考えると、あの時のイメージ(メンバー)で試合ができていたら、もっとましな試合ができたのではという気もする。精一杯好意的に解釈して、柳沢と高原は体調的に万全では無かったのでしょう。その辺りのコンディションの見極め、怪我明けだったことなども含めて、選手起用にもっと早めの柔軟な対応が必要だったと思う。
 オーストラリア戦の後半で手を打っていれば・・。その後の2試合の全チームの得失点差を見るにつけ、オーストラリア戦に勝つことしか日本にこのグループ突破の道は無かったと思う。オーストラリアに3失点した時点で終わっていたのだと思う。
 まあ、今日、小野が起用されなかったことには、ほっとしているが、今日の最終戦のメンバーを見るにつけ、この四年間のジーコジャパンの集大成と言うには(代表メンバー発表時と同じように)信頼して使い続けて来た選手(柳沢は仕方ないにしても福西)を最後になってはずしてしまうことには疑問を感じた。

オランダサッカーが好きです

2006-06-21 17:00:00 | サッカー
 ここまで、Wカップを観てきて、どのチームが好きかと聞かれると、やはりオランダ代表かなと思う。南米やラテンのサッカーのように個人のテクニックを見せながら点を取るという感じではなくて、フィールドを広く使ってボールを早くダイナミックに動かしながら点を取るサッカー。見せるための細かなテクニックではなくて、基本的なテクニックがしっかりしていている選手たちの、組織的な動きで点を取るサッカー。セルビア・モンテネグロ戦のロッベンのゴールはそんなサッカーを見せてくれた。若い選手が多いチームが、どこまで行けるかは、第三戦のアルゼンチン戦で見えてくるのではないだろうか。
 まあ、でも選手ひとりひとりの個性がはっきりと記憶に残るようなチームだった’78のオランダと比べると、チーム全体としてのインパクトは、まだ少し弱いような気もします。ニースケンス、レップ、クロル、レンセンブリンク・・・。’78大会決勝、オランダーアルゼンチン。トーナメントではクライフの代わりに期待されていたレンセンブリンクは確かノーゴールでした。でも、それが何か?というようなトータル・フットボール=全員攻撃、全員守備のいまだかって見たことも無いような素晴らしいサッカーでした。
 
 オランダの他には、イングランドが何処まで行けるかも注目してます。攻撃
が注目されてますが、イングランドの堅実な守備、試合運びなどは、日本にとっても参考になると思います。
 
 トルシエの「組織」への反動からジーコの「自由」へと180度振れてしまった日本代表のサッカーですが、その限界が見えてきた今、次はやはりヨーロッパ人監督にして、組織的な攻撃のパターンの基本を教え込んでもらいたいと思う。ヒディングなどを見ていると、それにはオランダ人監督が一番のような気がしますが。

 もう、かなり関心が薄れてしまった代表関連のニュースで、「小野ブラジル戦先発に意欲」という記事を読んで、自己中感にあふれた発言に「やっぱりね」と思ってしまいました。「天才」「ファンタジスタ」って、どこまで傲慢にさせて勘違いさせたら気がすむんだろうマスコミは。「不完全燃焼」って、「だから?」って言いたいよ。

前に紹介した「オシム監督W杯共同インタビュー」(の詳細)よかったら読んでみてください。
 

クロアチア戦

2006-06-19 01:04:03 | サッカー
 疲れたので、簡単に。

 まず、守備は、細かい点で不満はあるけれど、(サントスの寄せの甘さ、ドリブルを簡単にカットされる&パスミスからカウンターをくらってピンチ等)、前後半を通じてチームとしての守備意識は感じられた。(オーストラリアにやられた)ロングスローにもまずまずよく対応していたし、後半から入った稲本も今日はさすがに守備は頑張っていた。
(オーストラリア戦の勉強の成果が出た。)

 ’98の時のシュケルがいたなら、失点していたと思う。今回のクロアチアのシュートの精度が悪くて助けられた。(暑さのせいか)

 暑さのせいか、それともメンタル的なものか、スランプか(実力か?)で出たFW全員の調子がよくない。(ラストパス、キックの精度がいまひとつということもあると思うが。)

 ミドルシュートの精度と威力がもっとあれば・・。

 まあ、首の皮一枚でつながってる状態ですが、がんばったとは思う。返すがえすも、オーストラリア戦の追加失点が残念ですね。オーストラリアとクロアチアに1点しか取れなかった日本がブラジルに2点差で勝つというのはかなり絶望的かと思います。

カイザースラウテルンの○○

2006-06-17 13:07:11 | サッカー
 日本代表関連のニュースによると、先発組に覇気が見られないそうですが、観ていた私たちが鬱になるような試合展開だったので「無理も無いなあ」とは思う。私の周囲では「(突破の)可能性は1%」、「(醜態をさらす前に)日本に帰って来い!」などという意見のほうが多くて、(さすがに一部にはなったが)脳天気な”大本営発表”を続けているマスコミとは好対照を見せている。
 日韓大会のイタリア戦を思い出せば、ジーコには初戦の相手監督が悪かった、運がなかったと言えるかもしれないが、何度も書いているように、オーストラリアチームは、日本が2点も差をつけられて負けるようなチームではなかっただけに、ラストの迷采配と、チームの混乱を立て直して踏ん張れなかったことが余計に悔やまれる。ヒディングの会見も勝てば官軍の部分もあったと思うし、自滅の部分も大きかったと思う。
 豪華な攻撃陣が今のところあまり機能せず批判されているイングランドが2勝してトーナメントに進んだが、そんなチームでもなかなか点が取れないことを思うと、攻撃というのは”水もの”だと思う。そして、私がイングランドの試合で感心したのは、攻撃よりも守備だった。ここぞの勝負どころでのベッカムも含めての彼らの身を挺しての守備はさすがだった。点が入らずいらいらする試合展開では、そういうプレーがチームに渇を入れるし、観客にも感動を与える。(日本の過去の試合では1次予選オマーン戦での田中誠のスーパーセーブのようなプレー。)
 トルシエが外国特派員協会での講演で、「同点になったときに、『引き分けでいい』と言えるような選手、チームを引っ張るリーダーが必要だった」と言っていますが、そういう状況での選手たちの経験不足、あるいは、がんばっている守備陣に更なるハンデとなったような不可解な選手交代などによって、最低引き分けで終わらせられた試合を落としてしまった。キューエルはあまり機能してなかったし、ビドゥカもケネディも押さえていたわけだし、同点に追いつかれた失点は、ヒディングが川口の飛び出しをよく研究していたことによることを考えると仕方がなかったとも思う。しかし後の2失点は明らかに自滅による相手へのプレゼントだった。何度も書くが、私が恐れていた(協会お気に入りの)小野投入がWカップ本番で最悪の結果を招いたことになったと思う。マルタとの親善試合での小野のプレーを観て批判していながら小野を投入するジーコの考えは、本当にわからない。ファンや協会の小野への期待に答えるため?相手が攻撃陣を増やしているのに、福西ひとりに守備を任せて前に出てしまう選手って、失礼ながら「グループリーグですよ!アホですか?」と思ってしまう。ゴール前で棒立ちして相手の追加点のゴールを見送った小野に関しては、せめてアリバイでもいいからスライディングして倒れて見せてくれ、と思った。そしたらこんなにまで腹は立たなかったと思うけれど・・。
 リトバルスキーは、頑張っている福西をフォローしなかったベンチを批判しているし、日本人選手のプレーを「自己中なプレーが見られた」と書いた外国の新聞もあった。日本ーオーストラリア戦の日本の負け方は、同じ負けるにしても、トリニダード・トバゴやパラグアイのような爽やかな感動を皆に与える試合ではなかった。そのことに深い失望感がある。日本の協会やマスコミが、同じように様に史上最強と言われたアテネオリンピックの敗戦をきちんと検証して、今回の教訓にしていれば、あの小野投入はなかったとも思うし、あんな悲惨な結果にはならなかったと思う。ファンや協会の期待をまったく無視できる監督はいないと思うし、そういう考えでの小野の投入だったとすれば・・、やはり「バカヤロー!!」とがんばっていたディフェンス陣の代わりに怒るしかないが・・。

 個人的には、日韓大会のベルギー戦で、先制されてすぐの同点ゴールを決めた鈴木隆行のような”奇跡”を起こせる選手が必要だと思うが、(久保然り、田中誠然り・・)、甘やかされてきたサッカーエリートたちには、そういう力はないと思う。その後のマスコミ、サポーターによる鈴木の貢献の無視と言われ無き鈴木叩きと鈴木はずしが残念でならない。
 
 ヒディング采配の前には、すべては必然の結果だったと言えるのかもしれないが、そう言うことによって、現代表の問題点に目をつぶることは、日本のサッカーの強化にはならないことを、今度こそ協会には再認識してほしいと思う。次はヨーロッパ人監督にしてもらいたいものだと願っていますが。

 なまじドイツに善戦したために、オーストラリアを舐めて、緊張感無く初戦を迎えたこともよくなかったかもしれないので、今ぐらいの緊張感があったほうが逆にいい試合をするかもしれないですし、これで突破したら(勝ったら)素直に拍手を送りますがね。

 
 それにしても、きのうの日テレの中継の(ドイツのユニフォームとアルゼンチンのユニフォームを着てはしゃいでいた)さんまの姿は、なんだかな~感にあふれていて奇異にしか見えませんでした。日韓の時のように、彼がメインキャスターではなくてよかったとは思いましたが。

 タイトルの「カイザースラウテルンの○○」は、もしこのままずるずると負けたら、オーストラリアとのあの1戦は、「ドーハの悲劇」のように名前が付けられるんじゃないかと思ったので。○○には、各自で好きな(?)言葉を入れて読んでください。

 追記:少し日にちが経って考えてみると、オーストラリアとのあの試合は、決勝トーナメントのことを考えると痛いが、日本のサッカー界にとってはよい勉強になった一戦だったと思う。これで、日本のサッカー協会が自分たちの誤りに気づいてくれるといいのだけれど。

なぜ小野は批判されないのか?

2006-06-14 12:00:24 | サッカー
 このタイトルについて掘り下げる気はないんですが、オシム監督が指摘した代表チームに与えるメディアの影響を考える時、小野投入後の日本のディフェンス崩壊についての小野自身の責任について殆ど言及しないマスコミの体質(自分達がサッカー界のスターだと認知した選手の駄目な点はシカトする)がある限り、そして代表監督と言えども、そんなメディア(世間の声)をまったく無視できないことを考えれば、日本のサッカーのレベルは日本のメディア(サポーター)のレベルを現しているのだと皆さん自覚されたほうがいいと思います。(政治も同じだと思いますが。)この23人を史上最強と持ち上げたのは皆さんですから。

 作家の村上龍氏の「日本は負けるべくして負けた」という文章を見ましたが、私はヒディング采配にはうなった部分もあったけれど、オーストラリアチーム自体については、勝てない相手ではなかったと思う。ビドゥカにしてもケネディにしても強豪国のFWと比べると体格以外は凡庸な感じだったし、実際、同点ゴールまでは0点に抑えていた(守備が機能していた)わけだから。代えるならFWをふたりとも代えて、前線でタメをつくって、相手の攻撃を遅らせるような交代にするべきだったのではないかと思う。ラストでワントップの高原も全く走れてなかったし、鈴木がやっていた役割を期待して巻を選んだのであれば、巻を入れてオーストラリアの攻撃をしのぐべきだったのではと思う。しかし、投入されたのが守備をしない小野だったので、いっぱいいっぱいだったディフェンス陣にとっては、ボランチに入った小野が上がって、前線で効果のないパスを出して奪われて、しかも今まで福西と守備をしていた中田まで攻撃に参加して、さらにディフェンス陣の負担が増えることになり、守備が決壊したと・・・。ジーコは以前、小野を入れると守備力が落ちるということを言っていたと思うのに、あの状況で投入とは、血迷っていたとしか思えないです。小野の守備をしないこと、スピードのなさ走れなさ、そして攻撃においても、最近はチームプレーより、個人プレーに走っているように見える無意味な彼のテクニックの披露のようなサーカスプレーは、去年のキリンカップの時からわかっていたのに、その時もマスコミはそんな点の取れない小野のプレーをヨイショして、当時、敗戦の責任を鈴木と坪井に押し付けて、小野の駄目さには目をつぶっていた。

 今回も、追加点が取れなかったことには、暑さと日本のFWの実力を考えるとそんなに責める気にもならない。ただ3失点だけは、取り返しのつかない采配ミスの部分は否めないし、(自分が何をしなければいけないかが致命的にわかっていない)小野自身の責任も重い(まあ、小野では無理なんですが・・)のは間違いない。ニュースで見る練習中の小野の笑顔を見ると駄目だこりゃと思っていますが。
 気になるのは、クロアチア戦の選手交代ですが、同じことを稲本で書くことになるような気がして怖いです。

 最近Wカップ関連の番組が氾濫していますが、この時期だけサッカーファンを名乗るように見える自称サッカー経験者のタレントの解説や評論にうんざりしています。まだ選手のコメントとかは頷けるものがあるのですが。 

 
ヒディング :「日本は予想通り弱かった。」



 

辛口オーストラリア戦評

2006-06-13 00:32:03 | サッカー
 限りなく予選突破は厳しくなったと思いますね。私のWカップは予選で終わっていますので、私にとっては、やっぱりね、という結果でありますが・・。

 結局、小野投入によって流れが変わりましたね。なんで小野入れたのかね~。あれほど駄目(失点する)と言ったのに。
 
 やはり高原、今日は駄目でしたね。
 
 オーストラリア、初めてまじまじと見たけれど、うーん、あれは勝たなくちゃいかん(勝てる)相手でしたねー。このメンバーでもね。ベルギーと比べてもそんなに強さや巧さは感じませんでしたね。
 
 日本は、これまで、散々心配していた点が出てしまいましたね。
なんで小野入れたのかね~。今日は高原ダメダメだったので柳沢アウトで点が入る気がしなかったですね。足も止まってたし、高原アウトで早めに他の誰かを入れるべきだったと思う。

 サントスも相変わらず効果の無いドリブルでチャンスを潰して、おまけに相手にボールを取られてピンチを招いていたし・・・。

 ラッキーな1点だったとしても、予選なんだし、その点を守りきる戦い(’02のロシア戦のような)をするべきだったと思う。サントスアウトで中田浩二だったのでは?同じようなラッキーなゴールを守りきったイングランドとはやはりまだまだ差があると思う。

 結論、今日の試合を見た限りでは、このチームは史上最強ではないなと思いました。

 あまりに、ディフェンスを軽視しているし、オーストラリアのケネディのような(そんなによい選手とも思わなかったが)効果のあるオプションとなる選手がいないと思う。

 最低でも引き分けで終わらなければいけなかったのにね。

 試合前に、散々ビッグマウス叩いていたひとには、これを機会に謙虚になってもらいたいものだと思います。

 マスコミ、サッカー協会には早めに反省を促したい!!

 

ドイツ、イングランド、オランダ

2006-06-12 01:29:51 | サッカー
 ドイツの開幕戦は、ドイツ代表のディフェンスの不安を感じさせる内容で、大味な感じの試合だったと思う。(途中で疲れて寝てしまったが、)面白くないけれど勝ってしまうのが、ドイツなんですが。
 
 イングランドーパラグアイ戦は、1-0でイングランドの勝ち。派手なゲームではなかったけれど、イングランド代表の(ベッカムがいるので派手そうに思われそうだが)堅実なプレー、勝つための試合運びは好感が持てる。ベッカムもここぞでは果敢に守備をしていたし、点は沢山入らなかったけれど、イングランドは安定していたと思う。
 ドイツ、イングランド共、観客の質が高いのが羨ましいです。(日本代表の応援は、私的には、最初から最後まで唄いっぱなしみたいなのは、試合展開に関係なく、応援のめりはりが無いので、なんだかなあ~という感じです。)

 オランダーセルビア・モンテネグロ戦の前半のオランダの攻撃はなかなかよかった。特にロッベンのゴールシーンはキレイだった。後半はセルビアの守備がよくなったのか、暑さのせいなのか膠着状態でしたが、

 守備がいいと試合が締まります。

たぶん愚痴はこれで最後にしようとは思ってますが・・・

2006-06-07 12:50:47 | サッカー
 代表選考に関する恨みと愚痴は、これで最後にしようと思ってますが、(前記事で紹介したオシム監督の言葉が一番私の意見を代弁してくれているかなと思うので、まだの方はぜひ読んでみてください。)現代表は控えも含めてオシム監督の言う”水を運ぶ”選手=”汗かき屋”が少ないことが、私の一番の懸念です。前の選手も攻撃的選手ばかりで、守備が得意な選手があまりいないし、相手(ヒディングやクロアチア)が日本を研究してくるWカップ本戦というのは、親善試合とはまったく違ったものになると思うから、日本が善戦したコンフェデブラジル戦にしても先日のドイツ戦にしても、どちらのチームもまったく日本を警戒せず研究もせずに試合に入ったことは明らかで、あの二試合の善戦で日本行けるというのはまったく甘い考えだと思う。フランス大会のジャマイカ戦をご記憶の方はわかると思うけれど、優れた監督の力というのは、少々の実力差なんか簡単にひっくり返せるものだし。
 もうひとつオシム監督は、上記会見中で、自身がユーゴスラビア代表を率いた90年のWカップの初戦の西ドイツ戦で、「メディアに納得してもらうため」に、攻撃的な選手を並べて敗れたことをあげているが、このことは、私がジーコの代表メンバー発表を見て感じたことだった。代表発表前に”マスコミが強力にプッシュしていた”巻が選ばれたのは、私には”久保の落選のショック”を和らげるための対マスコミ世論対策の部分がかなりあると思う。(選んだなら、もうちょっと彼のフィジカルの強さや粘り強いプレーを生かした起用を考えてほしいと思うが、今のところはそういった使われ方はされてないし、明らかにまだチームにフィットしていないし、現時点では巻が選ばれた意味が私にはわからないが。)
 
 最後に、「わたしが間違っていたことになれば、うれしいことだ」というオシム監督の言葉をもう一度引用して、この項を終わりたいと思いますが、監督同様、オーストラリア戦でほぼ決まると言ってもいいと思うので、こうなったら、オーストラリア選手が舞い上がってミスをすることでも祈っておきます。そうなればなったで余計にラフプレーをしてくると思うけれど、サントスサイドからクロスを上げられて、競った宮本が潰されてゴール!なんてことにならないことを祈ってます。ある意味、ブラジル人監督とオランダ人監督というサッカー強豪国の監督の対決という部分では興味深い一戦になるかもしれないので・・。でも、試合運びでは、明らかにヒディングに部がありそうですが・・、ジーコが優っているのは、選手としてのWカップ経験ですが、監督としての経験値は、明らかにヒディングが上ですものね・・。

追記:今回の代表で私が応援しているのは福西です。
「福西(磐田)1人で水を運べるのか」 by オシム
「(1人では厳しいだろうが)がんばれ福ちゃん!」と言っておきます。
「ジーコ 、いつも稲本、小野のマンネリ効果無し、マスコミ対策の選手交代すんな!!」 と、ヒディング采配との差がつきすぎて恥をかくのではと心配してみる。(全てはニワカマスコミのせいなのか、マスコミを無視できないジーコのせいなのか・・。)

さらに追記:エース高原(今の段階ではまだ皮肉を込めて)のコメントを見て、少なからずムカついた。
 
「オレは守備は最低限やればいい。オレの仕事は、点を取ること。それ以上やらなくてもいい。」 

彼は、ドイツ戦後半の失点に結びついた自分の不用意なファウルについてどう思っているのだろうか。柳沢も守備では役にたってなかったが。