あざみ野荘つれづれgooブログ

おもに、サッカー関連のコメントを掲載していきたいです。
’78年のW杯アルゼンチン大会以来のサッカーファンです。

美しいひと、洗練された感性 (追記あり)

2006-02-24 18:16:48 | フィギュアスケート
 本当にきれいなスケーティングでした。観終わるまでは、心配していましたけど、終わってしまえばですが、彼女が金を獲ることは決まっていた気がします。ここ最近の女子フィギュアは、10代の少女選手が、くるくるジャンプを飛んで、金をかっさらっていくことが多かったので、表現力や芸術性の点で物足りなさを感じていましたので、彼女の大人っぽく品のある芸術性溢れる演技が金を取ったことは、女子フィギュアにとって画期的なことだと思います。
 それに、東洋的な滑らかで伸びやかな肢体から醸しだされる優美な雰囲気が、今日のブルーのコスチュームとよく合っていたと思います。美しかったです。
(私は試合のコスチュームも好きでしたが、胸元と背中が大胆に開いたノースリーブのコスチュームで練習する彼女の大人っぽくセクシーな美しさにもびっくりしていました。)
 

 荒川さんへは、これからも多くの方から賛辞が送られると思うので、このあたりにして、私は、高橋大輔君の記事でも書いたように、彼女のプログラムの振り付けをしたニコライ・モロゾフコーチへも忘れずに賛辞を送っておきたいと思う。彼の洗練された感性はやはり凄い!
 ふたりに拍手、拍手です。


追記:フィギュアのエキシビションも終わっての感想を少しだけ付け加えておこうと思う。エキシビションの様子は、夜の録画で少し観ただけで言うのも何なのですが、エキシビションの圧巻はやはり荒川静香だったと思う。新採点方法で高得点を取るために、ジャンプ中心の悪く言えば退屈なプログラムが多かったなかで、彼女の完成されたプログラムが金を獲ったことは何度も言うようですが凄く意味のあることだと思う。プルシェンコファンには申しわけないけれど、今回のプルシェンコの演技は私はあんまり感心しなかった。彼のプログラムは、確かにジャンプは素晴らしかったけれど、それ以外にあまり観るべきものが無いプログラムだったと思う。新採点方法を考慮して、あまりポイントを稼げないジャンプ以外の要素は手を抜いていたような気がした。ステップは速かったけれど動きがロボットみたいだったし、スピンも単調だった。ソルトレークの時は、彼も、もっと情感にあふれた演技をしていたと思うが。男子シングルが今のプルシェンコの方向に行くのだとしたら、ちょっとつまらない気がします。
 
 その後のNHKスペシャル「荒川静香・金メダルへの道」も見ましたが、タラソワコーチ、やはりど迫力でしたね。彼女のレベルアップの基礎の部分はタラソワコーチの影響が(フリー演技の最後の美しいスピンの部分など)大きかったのだと思いました。新採点方法で苦労して、なかなか勝てなかった様子などが放送されて興味深かったです。 

高橋大輔がんばった( 追記:フィンランド戦 )

2006-02-17 18:04:59 | フィギュアスケート
 日本時間で今朝行われた、フィギュアスケートの男子シングルフリー、手に汗握って観てしまいました。高橋大輔選手の結果は、SPの5位から順位を落としての8位入賞という結果でしたけど、プレッシャーのかかる最終グループの最終滑走でよくあそこまで頑張ったなと思いました。観ているこちらも緊張してしまったので、素直に拍手を贈りたいと思います。彼の実力からすると本人的には全然満足していないでしょうけど、もっとプレッシャーのかからない滑走順で滑らせてあげたかったなと思いました。
 先日の、SPで、初めて彼の演技をまじまじと観たのですが、この時も緊張は見られたものの芸術性(表現力)では、世界のトップレヴェルだと感心してしまいました。どちらのプログラムも音楽、衣装、振付けのセンスとも、今回上位になった選手のものよりも洗練されていて感心しました。会場では、彼の得点の低さにブーイングの声も聞かれたし、金メダルのプルシェンコの演技は、ジャンプはさすがでしたが、それ以外の部分であまり魅力を感じなかったし(ステップとスピンの美しさでは高橋のほうが勝っていたと思う)、その他の選手にも、心を動かされるほどの選手はいなかったですね。プルシェンコも「気になるのはダイスケ」と言っていたみたいだし、彼には、すごく可能性を感じるので、この結果に落胆することなくバンクーバーを目指してほしいと思います。彼には「プルシェンコを倒せる可能性」を感じます。
 
 それにしても、彼のプログラムを振付けたニコライ・モロゾフコーチのセンスには脱帽しました。彼は、確かソルトレイク金のヤグディンの「仮面の男」の振り付けもしたのでしたっけ。あの他の誰も考えつかないセンスが好きですねえ!!!
 彼は荒川静香さんのコーチでもあるので、彼女の演技も期待したいと思います。
 (イナバウアーでしたっけ。次男が「こういうのは(と、イナバウアーの振りをしながら)点にならない 」とニュースで聞いたことを覚えていたのにはびっくりしました。)
 
 アイスダンスの好きな私は、ジャンプよりも表現力、そしてプログラムの良さが観られれば満足なので、高橋君のこれからに期待したいです。

 ※ココログのほうに映画「単騎、千里を走る」の感想をアップしていますので、よかったらのぞいてみてください。

※それにしてもフィンランド戦ですが、久保の待望のゴールと小笠原のファインゴールで勝ったようですが、やりがいのあったアメリカ戦に比べて、ふーむ・・・こんなぬるま湯みたいな試合している場合か?と正直思ってしまう。どうして強い相手と試合が組めないのだろう。試合後のマスコミの好意的な意見を見ながら、そんなこと言っていていいのかなと、トリノオリンピック前のマスコミ報道を思い出して、大いに不安になるこの頃です。日本のスポーツ報道のレベルがもう少し上がらないと、日本のスポーツのレベルアップも無いでしょう。まだ終わってないけれど、マスコミは猛省してほしい。

日本VSアメリカ戦

2006-02-11 16:43:52 | サッカー
 ボールがキープできたのは最初の数分間だけで、まったくシュートを打たせてもらえず(加地の一本のみ)、ぼこぼこの火だるま状態で、よく2点ですんだなあと失望しつつ前半を観終えた時はどうなるかと思った。後半なんとか2点取り返したが、FIFAランキング通りの試合結果(2-3)だと思った。(シドニーオリンピックの頃は、日本が格上だったのに・・・。)
 アメリカはバランスの取れたよいチームだと思った。今日、観た限りでは、パスコントロール、スピード、フィジカル、組織力等どれをとっても日本より上だと思った。人目を惹くトリッキーなプレーや派手なプレーがあるわけではないが、オーソドックスなことをきちんと積み上げて強いチームを作り上げてきていると思う。面白みはないが、かなり好感の持てるチームだった。
 それに比べて、わが日本代表は、(それなりに勝負のできていた後半はよいとして)前半は、パスをつなぐという基本的なことができていなかった。ちょっとプレッシャーやフィジカルの強い相手だと、多くの選手が何もできない。特に、小野と久保には失望した。久保はこの一試合で見極めるのは酷だと思うが、今日のように孤立していては何もできないし(つぶれ役の鈴木のような選手が必要だと思った)、数少ないチャンスでも、動きに以前のようなキレや凄みが無くて、今の状態だと、彼を無条件でエース、先発に指名するのは厳しいと思った。小野は、以前からこういう相手には、良さを発揮できずに消えてしまっていたが、マスコミも彼を無条件に持ち上げるのはいい加減に止めてほしいと思う。実戦に必要なのは、リフティングのうまさではないのだ。彼を生かすには、彼のフィジカルの弱さやスピードの無さを補ってくれるような選手が必要だと思う。
 
 まあ、日本はベストメンバーではなかったし、必要以上に悲観的になる必要はないと思うが、前半の結果からは、日本サッカーの弱点が露呈したという点で、修正、反省するべき点は多いと思う。マスコミには、いつものように数少ない良かった点を捜して、スター選手をよいしょするような記事を書くことはやめてほしいと思う。アメリカは親善試合の相手としては、強いし、よい相手だったと思う。

※前にこのブログに紹介記事を書いたイーモウ監督、健さん主演の映画「単騎、千里を走る」の感想をココログブログにアップしましたのでよかったら御覧になってください。

皇室典範改正問題について

2006-02-08 09:12:00 | ニュース
 紀子さまご懐妊のニュースを受けて、またこの問題(のみ)がクローズアップされて大騒ぎであるが、実のところ、自分の生活とはあまりにもかけ離れた問題、存在であるので、ほとんど関心がないというのが正直なところなのだが、私がこの問題に興味があるのは、皇室の女性たちの人権問題という点のみである。皇太子の「人格否定」発言を思い出しても明らかなように、現在の雅子妃の病状の大きな原因となったのが、”お世継ぎ”問題への周囲からのプレッシャーだということは明らかであるし、その間のマスコミや政治家、関係者の発言には、子どもを産む性としての女性の精神や身体への配慮に欠けた無神経なものが多々あったし、それは現在の皇室典範改正の議論での発言にも多々見受けられる。あの皇太子の異例の発言は、自分の配偶者に対する無神経な圧力に対するぎりぎりの抵抗だったように思う。
 現在の一般家庭で、女性が男の子を産まなかったからといって、非難されたり中傷されたり(あるいは離縁されたり)ということは殆ど無くなっている。そういう社会通念に照らせば、この議論の非人間性は明らかだと思う。私には”側室”などという封建時代の遺物のような女性の人権を無視した制度が云々されるということだけでも信じがたいし、秋篠宮家の第3子の誕生は、”男子待望論”として騒ぐのではなく、生まれて来る子どもの性別に関係なく、宮家にとって喜ばしいことであるという普通の感覚で見ることが必要だと思うし、評論家の立花隆氏が「メディア ソシオ・ポリティクス」の「女性・女系天皇容認で議論呼ぶY染色体論とミトコンドリア」と題した文章の中で、

「最近、男系天皇論に与する人の中に、終戦直後臣籍降下された竹田宮家の子孫を名乗る男が、もしかしたら、自分にも天皇になるチャンスがあると思ったのかどうか、最近盛んに神武天皇Y染色体論を主張しはじめ、(Y染色体を持つ)自分も求められれば、天皇家の血統を守るために皇族に復帰してもよいなどと誇らしげに語っているのを見て、冗談もいい加減にしてもらいたいと思った。」

と述べられているように、現在の天皇陛下や美智子さまを敬愛されているであろう多くのひとびとが、もし、ずっと以前に臣籍降下した宮家の子孫などが皇位継承者となった場合に心情的に受け入れることができるだろうか、と大いに疑問に思ってしまう。

 それにしても、最近思うのは「世論が、世論が、」とマスコミは言うけれど、「日本の世論ってマスコミのことですよね」って思う。

 ところで、話はがらって変わるけれど、この間、議員年金制度問題のコメンテーターで「朝ズバッ!」に出演したハマコー先生が、堂々と「私は買収で選挙に勝った」と言っていましたが、あれは放置しておいていいのだろうか?




適当に食べた恵方巻き&「ナウシカ」のこととか

2006-02-04 01:26:42 | 日記
 今日は節分(もう日付が変わってしまったが)ということで、(浪速の商人の商魂に乗せられているなーと思いながら)買って来ました恵方巻き。と言っても正式な奴ではなくて、ミニ恵方巻き寿司という手巻き寿司位の奴と、好き嫌いの多い子どもたちには鉄火の奴を買いました。自分のは短いのでさっさと適当に食べましたが、次男に、こっちがたぶん恵方(南南東)で、食べ終わるまでしゃべってはだめと説明したら「そんな(めんどくさい)食べ方いやじゃー、ふつうに食べたーい」と言うので、「じゃあ好きに食べなさい」と言ったら適当に恵方もへったくれもなく食べておりました。私は、海苔巻きの海苔の匂いと、昔ながらの椎茸やかんぴょうや卵焼きなどの具は結構好きなのですが、食べ方とかご利益とかこうしなけりゃいけないとか言われると何となく懐疑的になってしまう方なので、おいしければそれでいいよと言う感じです。私はスーパーで買いましたが、売れてましたねー。

 さて、今夜の金曜ロードショーで(もう何度目だろう)の「ナウシカ」が放送されていました。子どもたちが観ていましたが、私もちらちらと観ながら、宮崎アニメでは「千と千尋の神隠し」が一番好きだなと思いました。その理由のひとつに、”主人公が普通の少女である”ということがあると思います。ナウシカやその他の宮崎アニメ作品のように(たぶん監督好みの、そして多くの宮崎作品ファンの好みの)美少女ヒーロー(彼女たちは何かヒロインって感じではない)ではなくて、ふつうの女の子、千尋を主人公にしたことによって作品に深みが出ていた気がします。「ハウル」のソフィーはいつもの宮崎テイストでしたけど・・・などと書いたところでもう寝ないと明日に支える時間になってしまったので、今日のところはおやすみなさい。

つれづれ日記(「ナルニア国ものがたり1 ライオンと魔女」よりほかいろいろ)

2006-02-01 12:16:33 | ニュース
 最近、ディズニーの映画化で話題になっているファンタジー、ナルニア国ものがたり1「ライオンと魔女」を読んだ。そのなかで、印象に残っている言葉を紹介します。


  アダムの肉、アダムの骨が
  ケア・パラベルの王座について、
  わるい時世がおわるもの。


 ですから、あの方もきたし、あなたがたもやってきたいま、悪い時代は、もうまもなく消えうせるにちがないんです。
(ナルニア国ものがたり1 「ライオンと魔女」C・S・ルイス作 瀬田貞二訳/ 104頁)



 この言葉は、物語のなかで、


  アスランきたれば、あやまち正され、
  アスラン吼ゆれば、かなしみ消ゆる。
 

 
 と、古い歌に歌われている正義のライオン、ナルニアの王「アスラン」のことをナルニアの住人ビーバーが主人公の子どもたちに紹介するセリフです。このときナルニアは邪悪な「白い魔女」によって支配されていて、魔女の魔法によって永遠に冬が続いていて、彼女は秘密警察を持っていて、自分に逆らうものはすべて石にかえてしまうという恐怖の時代が続いていたからです。

 (これはまるでどこやらの国のようではありませんか・・・)


 さて、最近のいろいろな事件やニュースから、気になった言葉をいくつか紹介しようと思う。
 まず、昨夜(1/31)のNEWS23で、「”BSE”への取り組みイギリスからの警鐘」と題したコーナーで、(メモを取ってないので発言者の名前を控えてないのですが)今回の日本でのアメリカ産牛肉の輸入問題を聞いたイギリスのこの問題の専門家が、驚いて、
 
 「アメリカは、今回うまく逃げたら、またやるでしょう。」

 と、言っていました。
 私は、この問題については、去年の11月のブッシュ大統領との会談で「アメリカ産牛肉は安全です」とにこやかに笑ってのたまっていた小泉総理の責任が一番重いと思っています。(アメリカの頼みなんだから”何があろうと”輸入再開するしかないじゃないかと言わんばかりに)パフォーマンスをなさった方の鶴の一声の延長上に、今回の問題にいたる大臣、各省庁の一連の杜撰な対応があると思うから。

 NEWS23では、娘さんをクロイツフェルトヤコブ病で亡くされた両親の、娘さんの病気が進行していく様子を撮影したビデオが紹介されてあとで、

 「娘が病気にかかる確率は50万分の1でした。99%ではなく、100%安全と証明されなければ(輸入しては)いけない」

 という言葉が紹介されました。
 今回の輸入再開が決まったあとに放送された、吉野家社長の「輸入再開は遅すぎた」というコメントや、「アメリカ産牛肉かどうかは気にならない、吉野家の牛丼を食べたいだけ」という能天気なコメントを流していたマスコミ、アメリカ産牛肉の試食をにこやかに子ども連れ親子に勧める大手スーパーの店員の写真の新聞記事などを腹立たしく、ぞっとして思い出します。

 それにしても、麻生太郎外務大臣の発言にはあきれました。政界随一の血統の良さと言われているにもかかわらず、その顔からも発言からも知性や品があまり感じられないし、彼の発言は、平和主義に基づいて行動されている現天皇家の意向にも反しているものだと思う。
 女性・女系天皇については、反対者たちの発言が現皇太子夫妻、とくに雅子妃をさらに追い詰めているというその議論の非人間性を女性として指摘しておきたい。どこまで苦しめるのかと。

 最近、元学友栗本慎一郎による小泉純一郎評「パンツをはいた純一郎」を読んだり、去年の選挙の党首討論のときの彼の様子や国会答弁での様子を思い出してけだるくなりました。
 
最近の一連の事件の背後で「 得をして眠っている巨悪は誰か 」ということが明らかにならないと、また同じ事が繰り返されるし、「あやまち正され、・・かなしみ消ゆる」と言える日は来ない気がします。

  
 追記:そのためには、みのもんたの単純だけど巧妙で強引な煽りと誘導、岸井某氏の巧妙な現政権擁護発言には用心したほうがいいと思う。

 さらに追記:2月1日の天木氏のメディアを創るは必見です。私たちはなぜ憲法9条改正を阻止しなければならないかについての氏の熱い訴えが述べられています。