あざみ野荘つれづれgooブログ

おもに、サッカー関連のコメントを掲載していきたいです。
’78年のW杯アルゼンチン大会以来のサッカーファンです。

高校野球から遠く離れて

2015-09-01 18:04:01 | スポーツ
夏の甲子園の開会式やら、高校野球の特番やらを見て、2,3の記事を書いたので、私が高校野球ファンだと思われた方もいるのではと思うのですが、実は高校野球を観なくなって久しい。

 スポーツですから、勝つことを目指すのは当然のことでしょうが、私が感激した37年前のあの夏の甲子園( 高知商業 )から、高校野球って随分遠くへ来てしまった感が強い。

 プロ野球は見ないが、高校野球は見るという高校野球ファンもいると思う。今でも球児達の一球一打に目を凝らして応援されている方々は少なからずおられるだろうと思う。でも、私のなかでは、あの数十年前の夏の日々のような熱狂は、あれからどんなスーパースターが現れようと、もう蘇ってはこない。私はプロ野球のドラフト候補になるようなスター選手にはあまり興味がないし、レギュラーに地元の子がいない郷土代表チームが、どんなに好成績を残そうがシラケるばかり。。

 そんな私の応援優先順位は、1.公立高校、2.地元の子がレギュラーの私立高校なのだ。だから、地元の公立高校の甲子園出場が絶望的ないま私は高校野球を観ない。こんな高校野球に誰がした。。

 ’78夏の甲子園決勝 高知商 VS PL学園が、高校野球視聴率歴代1位( 50.8% )だそうですよ。しつこいようだけど、この視聴率が物語っていると思う。みんなを惹きつけるのはそういうチーム、そういうプレーなのだと思う。

” ああ栄冠は君に輝く ”

2015-08-23 22:50:00 | スポーツ
 私、サビの部分しか知らなかった高等学校野球選手権大会歌のこの曲を、今回、まじまじと聴いて、その素晴らしさに、ここ数日感動しています。

 何人かの歌手の方がカバーしておられますが、いまひとつです。この曲は、合唱団の方たちや高校生のように、崩したりせずに素直に唄ってくれるのが一番曲の個性にあっています。そして、阿久悠さん作詞とはいえ、選抜の ”今ありて ”や高校サッカー選手権大会歌の ”ふり向くな君は美しい ”よりもこちらが好きなのです。”雲はわき 光あふれて ””純白のたま ”などで白色のイメージがぱっと浮かぶ。3番の”みどり濃き しゅろの葉 ”の緑とともに、夏の甲子園、そして清冽な青春が色で表現されている。
 

’78夏の甲子園決勝 高知商 VS PL学園

2015-08-17 16:39:59 | スポーツ
 NHKで高校野球100年の記念番組とかの亀梨君MCの番組を、ボーっと見ていた時に、私にとっての事件が起こった。’78夏の甲子園決勝 高知商 VS PL学園戦の映像がいきなり始まったのだ。確か、”逆転サヨナラ ”というテーマでの流れだったが、私は、いきなりあの夏の甲子園の思い出が蘇って、思わず、これ、これ、これーっとTVを指さして、それから、あの熱かった夏の思い出に浸る数日間を過ごすことになってしまった。私にとって後にも先にも無いほど熱中してTVの甲子園中継を見続けた、夏の甲子園の思い出が、一瞬で蘇って来た。

 記憶は、いまでは切れ切れなのだが、ピッチャーの森とショートの森田という、初々しいふたりの2年生レギュラー。1番の明神、2番の森田の出塁率の凄さ。そして1、2番が出塁したらバントや走塁、適時打をからめての多彩な攻撃。その後の池田高校に代表されるようなパワーでとにかく打ちまくる野球には無い面白さがあった。溌剌とした内野の守備は、軽快なフットワークで、ファインプレー、ダブルプレー連発でアウトをとっていく。二年生エース森投手が見せる、2年生らしい繊細さを感じさせる表情。勝っていくにつれて、安打製造機、ナインからは明神様と呼ばれ、打席に立てばヒットを打ち続けて出塁し続けていた明神君。ツキを落とさないために洗わず、試合毎に泥だらけになっていくユニフォーム。ピンチになると、控えでキャプテンの二宮君が伝令として送られる。その聡明そうな表情。
 
 決勝戦、高知商業の追加点のチャンスに、ウェイティングサークルで、俯いて、じっと自分の打席を待っている明神君を映すカメラ。( そのチャンスに打席は明神まで回らなかった。 )逆転サヨナラ負け後、高知商業のベンチ前、PLの校歌が流れる中、泣き続ける森投手を映すカメラ。熱かったけど、切ない幕切れだった。けれど、すべてのシーンにドラマがあって、ほんとうにあのチームが、いまでも、私の高校野球マイベストチームなのだ。。熱くて切ない37年たったとは思えない夏の思い出。私の記憶のなかで今でも輝いている球児たち。

最近のTVから~王さんの聡明さ( 甲子園の始球式より )&高校野球マイベストチーム~

2015-08-12 23:40:09 | スポーツ
 先日、観るともなしにボーっと甲子園の開会式を観ていて、( 王さんの始球式を観たかったのだが )、さすがでしたね・・。投球がどうとかではなくて、始球式後の高校野球についての王さんのコメントがです!

 言葉の細かいニュアンスは忘れてしまったけれど、「 高校野球の選手達のほとんどは、卒業して普通の職業に就いている わけです。そこが高校野球の素晴らしさだと思う 」というようなことを言われていて、浮ついたマスコミ関係者達みたいに、ドラフトとかプロ野球に進むスター選手の話ではなくて、高校野球の本質を捉えた発言をされていたのが、私の記憶のなかでは、王さんだけだったので、今さらですが、ほんとうに聡明なひとだなって思いました!

 そこなんですよね。やっぱり。高校野球の良さって。面白いゲームって、プロに行くようなスター選手だけが目立つチームではなくて、チームのひとりひとりの個性が立っていて、なおかつチームとしての全体のバランスが取れているようなチームなんだと思う。

 それで、最近高校野球を振り返るみたいな番組を時々やっていて、そんな私の高校野球のチームのイメージに一番ぴったりくるのが、昭和53年夏の決勝でPL学園に9回裏逆転さよなら負けして準優勝した時の高知商業なのですね。ピッチャーが2年生の森浩二、1番、ラッキーボーイだった明神選手。。他の選手は忘れてしまったけれど、確か、キャプテンの選手がレギュラーではなかったような気がしているけど記憶が確かではない。。私が一番、高校野球に熱狂した大会だった。チームだった。すべての選手の個性が立っていた。高校野球マイベストチームだった。。

あなたが選ぶスポーツ名場面100選

2008-02-29 01:07:57 | スポーツ
 NHKのBSで「あなたが選ぶスポーツ名場面100選」という番組が放送された(2/24)ようだ。(総合では3/25~3/27の深夜に放送予定)私はネットで知ったので、NHKが発表している「総合ランキングベスト100」を訪問してランキングを確認した。
 やはり最近の話題が上位に来ている。1位トリノの荒川静香、2位ハンカチ王子の決勝再試合、3位シドニーの高橋尚子のマラソン、4位長野五輪の団体ジャンプなんてところはメディアでもかなり派手に取りあげられた話題ばかりなので順当だと思うが、みなさん、なんと5位に高橋大輔の去年の世界選手権の銀メダルが6位長嶋の引退試合を抑えて入っています!これはメディアでの取りあげられ方から考えると凄くないですか。あと、やはりまあ野球が多い感じですが、9位に安藤美姫の世界選手権優勝が入ってます。サッカーで一番上位なのはジョホールバルの岡野のゴールの12位、20位にドーハ。21位に高橋大輔の世界ジュニアの優勝が伊藤みどりのアルベールビルのトリプルアクセルを押さえて入ってます!36位に’02W杯ロシア戦の稲本のゴール、そして特筆すべきは同じ’02ベルギー戦の鈴木の同点ゴールが49位に入っています!中田のペルージャ移籍デヴュー戦の2ゴールが59位なので、あのベルギー戦の鈴木のゴールに感動したひとが相当数いたことは間違いないと思います。あと、87位と100位にジーコジャパンのアジアカップ関連(ヨルダン戦のPK、決勝中国戦)が入っていて、その時のFWは玉田、鈴木でしたから、それにも関連しているわけで、彼に対して日本のサッカー界はもっと相応のリスペクトを払うべきだと私は思います。1部の嫉妬のようなバッシングは異常だし、最近の代表試合は全くランクに入ってないことですしね。
 それと、高橋大輔!安藤美姫、浅田真央を抑えていることを考えれば、女子フリーに偏った今のフィギュアの放送は、視聴者のニーズを反映していると言えない。放送する側の趣味が色濃く反映されたものだと言えると思います。

内藤VS亀田戦 & ドラマ 「歌姫」

2007-10-13 01:26:49 | スポーツ
 ネット上などで試合のコメントなどもほぼ出尽くして今更なのですが、ちょっとだけ先日の内藤VS亀田戦について書いておきたい。ボクシングファンというわけでもないし、テレビ局の無駄な盛り上げを見せられるのも嫌で、途中経過をちらちらチェックしながら、最後に結果を聞いて「よかったよかった」とホットした、強いて言えばアンチ亀田一家なのですが、テレビからはあまりよくわからなかったのですが、報道などによると会場は反亀田の異様な雰囲気で、彼らにとってはアウェーの雰囲気だったそうですね。あれだけ対戦相手をバカにした品の無いパフォーマンスをすればそうなるってことはわかっているのに、またそれですかっ、て感じでしたから当然と言えば当然のことですよね。今回、試合前の記者会見や、試合後の会見を見て、チャンピオンの淡々とした受け答えは、本当に大人だったと思います。チャンピオンについての多数の支持や賞賛意見のなかに、少しだけ亀田の反則に怒って反則で1回だけやり返したことを批判しているブログを見かけましたが、試合後の会見で言っていたように、それだけ亀田の反則、それもレフェリーの見えないところでの反則がひどく、しつこかったのだと思います。そのダーティーさを周囲にアピールすることにもなったし、止むに止まれぬ行動だったのだと思うので、そのことのみ取り上げて批判はどうかなと思います。最後は、本人だけでなく、一家そろって反則で勝つことを指示していて、その指示の言葉が臆面も無く中継で全国に流れてしまうなんて最悪ですよね。唯一評価できるとすれば、兄と違って、実力通りにきっちり負けたことでしょうか。今回すっきり決まったのは去年の兄、興毅のランダエタ戦の疑惑の判定への世間の批判の影響もあったと思います。そして今回、敢えてこのようなプレッシャーの多いリスクのある相手との対戦を決意し、きっちり勝った内藤選手にあらためて「ありがとう」って言いたい。亀田一家とTBSが結託して作り上げたブランドのメッキをはがしてくれて。そして未だに自分たちの発言に対する見え透いた言い訳をしている亀田父や兄にはまったくうんざりしている。今回のことをTBSにはきっちり反省してもらいたい。そしてそれに付和雷同して彼らをヨイショしていた芸能人たちにも。(今朝のTBSの番組「知っとこ!」は何故だかこの話題をスルーしてましたね。)

 ところで、昨夜(金曜夜10時)に初回が放送されたTBSのドラマ「歌姫」ですが、これがなかなか良くて、これからの展開に期待大です!東京セレソンデラックスという劇団の舞台のドラマ化ということで、物語のテンポもよく、キャスティングもよく、(長瀬君の太郎はぴったりだし、オリオン座の高田純次、風吹ジュン夫婦の演技も最高、そして敵役で出演している芥川役の秋山竜次ーコメディアンらしいですが―の演技が、得も言われぬいい味でドラマのアクセントになっています。)はやりの昭和30年代レトロものですが、キャスティングがいいせいか、今のところ、「三丁目」や「フラガール」よりおもしろいです。
 物語のキーとなるのは、失われている太郎の記憶(戦争の影)みたいです。


※ココログにドラマ「歌姫」について書きました。

Number669号より&フィギュア全日本選手権のことなど

2006-12-29 22:51:52 | スポーツ
 一年の最後はやはり、サッカーの記事も書いておこうかなと思って、Wカップの日本代表についての関連記事が出ていたので、Number 669号を買ってきてぱらぱらと読んた。(関連記事ー「6月の蹉跌 中田英寿と日本代表の37日間」)おもに中田という選手に焦点を当てながら、あのドイツWカップを振り返っているのだが、あのチームが内部的に最後まで精神的な問題を抱えたチームであったことは、以前から言われていたし、例の国旗へのサイン拒否事件のことも知っていたけれど、この記事で新しくわかったこともあった。なかでも、一番気になったのは、(私も当時から気になっていた)福西がはずされた件だ。記事では、中田の福西をはずせというジーコへの進言(と言うほどはっきりした露骨なものではないが、ジーコはそうとった)は、クロアチア戦よりももっと前の、Wカップ直前の最後のテストマッチのマルタ戦の後半の給水時だった、というのだ。そして、ブラジル戦直前のロッカールームで、福西が、「何で自分がはずれるのか」とジーコに詰め寄っていた、ということを知って、その時の福西の気持ちを思うと、それ以前の、ずっとジーコの福西への信頼を表す発言を聞いてきた私でも、「 それはないだろうジーコ 」、と思うくらいだったから、本人としては到底納得できなかっただろうと、その悔しさを思うと今でも心が痛む。そして、福西の名誉のために付け加えておくと、あのベンゲルは、ボランチ福西を評価していたのだ。特にオーストラリア戦。そして、ブラジル戦も彼が出ていれば、守備がもっと安定していただろうということを言っていた。ここらあたりが中田の視点とは違うところだし、代わりに入った稲本がよかったかというと、クロアチア戦の後半初めの何分間か以外は微妙だったとしか言いようが無いと思うしね。記事では、この中田の発言についてのジーコの言葉、「あれは選手の言うことじゃないだろ」を紹介してはいるが、結果として、ジーコの選手交代が中田の指図によって行われたように見え、それによって選手の士気に大きな影響があったのではないかとしている。ジーコは中田に言われたから代えたとは言わないだろうけど、でも、それ以前の彼の選手選考などを考えると、周囲の意見にその時は反発したり怒ったりするのだが、後から、それらの意見をおもんばかったとしか思えないようなことをしているので、そういう周囲への気配りが自分の首を絞めることになったのではないか、自分の経験と直感を押し通していれば、もっと違ったのでは、とも思ったりもします。まあでも、オーストラリアが強かったということが救いですけどね。勝てない、引き分けれない相手ではなかったと思うけど。

 今頃、あの負け試合のことや、あの代表のことをぐだぐだ言ってもしょうがないことかもしれない。でも、いまだにあの試合のことを語りたがらない関係者や選手たちがいるということは、あの試合について、もっと検証したほうがよいのでは、ということではないのかなと思います。中田のことも含めて、客観的な目で。私は、福西に関しては、フランスがブラジルに勝つことを予想していたベンゲルの目のほうを信じるけどね。

 フィギュアの全日本選手権、実は皆さん注目の女子のフリーはじっくり見る暇がなく、浅田、中野、村主のフリーは観ていないので、男子フリーの高橋大輔のフリーが素晴らしかったことだけ言っておきます。ジャンプも安定してきたし、ステップでの表現力は絶対プルシェンコより上だと断言しておきます!今回の高橋は、織田を寄せ付けないほどの強さでした。それと安藤美姫のステップを観て思ったけれど、やっぱりモロゾフコーチの振り付け(特にステップ)の素晴らしさ、美しさをあらためて痛感しました。
 
 

「勝てば官軍」とはならなかった

2006-08-11 13:43:00 | スポーツ
 先日のスーパーモーニングでの亀田(父)と、やくみつるの対決後、世間(マスコミ)の関心は、疑惑の亀田(兄)のタイトルマッチ判定から、弟の次戦へと移りつつあるようで、あのお父さんの品の無い恫喝のようなしゃべりと、自信の無さを大口で糊塗するような痛々しい本人の傲慢なしゃべりをもう見ないですむと思うと、ほっとしているところですが、(私の感想については、以前に書いた記事を見て下さい。)今回、やく氏にしても、試合後バッシングを始めた多くのマスコミにしても、試合前は、亀田兄弟をアンタッチャブルなアイドルのように報道する大きな流れに飲み込まれて封印していたみんなの本音がやっとここに来て出て来たことに正直ほっとしています。あの試合前の彼らの持ち上げられ方は本当に異常でした。そういう意味では、本人にとっても観客にとっても初めて意味のある面白い試合だったのではないでしょうか。あの判定以外は。
 あの試合に関する痛烈な談志師匠の皮肉をネットで聞きました。
 ボクシングの世界タイトルは”よくがんばったでしょう”ではないですよね。

なんだかなあ・・・亀田兄弟(追記あり)

2006-05-07 17:32:03 | スポーツ
 ここ数日、TVのスポーツニュースは、例の亀田兄弟の話題をこれでもかと報道している。ボクシングという競技で私がイメージするのは、パンチドランカー問題などの残酷な側面とか、漫画「あしたのジョー」とかぐらいで、とても苦手なスポーツなのですが、こうも取り上げられると嫌でも目に入らずにはおれないので、この数日間、なんだかその光景に違和感や怒りさえ覚えていたので、みんながこのニュースについてどんなコメントをするか注目して、そして「ブルータスお前もか!」といった感じで、半ばあきれつつ今日まで来たのですが、今日に来てやっとTVで彼らの(特に兄のあの試合前の記者会見の)パフォーマンスを批判した意見をひとつだけ聞くことができた。江川紹子さん、あんたは偉い!!TBS(サンデーモーニング)でよく言った。それに比べて、大沢、張本コンビには失望した。当然”渇”を入れてくれるものと思ったら”あっぱれ”ですか・・・。
 まず、”記者会見で物を食う”というとても無作法な態度、そしてそれを誰も批判しないというこのマスコミの腐った体質に我慢ができない。記者会見で相手を挑発するような言動は過去の有名なボクサーたちもやっていて、その姿をお手本にしたのだろうが、あまりにも品が無さすぎて、まるで感情移入できない。そして、サッカーで言えば、圧倒的な声援を受けてのホーム(日本)での試合というアドバンテージがある上に、最初から勝つとわかっている対戦相手が選ばれているような感じを受けたし、そんな相手にさらに強気のパフォーマンスをしないといけないというのは、自信の無さや不安感の現われなのかと逆に疑ってしまった。逆に言えば「そこまでしないと勝てないのか」と勘ぐってしまった。前の試合前の会見の時に、相手に例の”ガンのとばしあい”を(主に父親が)強要していたのを見た時からどうかと思っていたが、今度という今度はその品の無さにあきれはてた。何度も言うが、ここは日本であり、そのホームでの”ごっつぁん試合”にあれほど強がるポーズを見せないと勝てないのでは、この先思いやられると思うのだが。そして、弟のほうも弁慶の扮装は見逃すとしても、試合後の唄のパフォーマンスも「それってどーなのよ」と誰かがつっこむべきなのではないだろうか。ご丁寧に、さんまとキムタクプレゼンツの金のマイクスタンドなんて、まったくもってわからない世界だ。彼らの人気にのっかって利用しようとう有象無象ばかりで、「誰かたしなめろよ」と思いつつ過ごした数日間だったので、江川さんのささやかな正論にはほっとしました。彼女は、「あれを見たニカラグアのひとたちが日本人のことをどう思ったでしょうか。」とおっしゃってましたが、まったくそのとおりだと思います。「あしたのジョー」のストイックさなんてどこにも見当たらない平成日本人の傲慢さ、「なんだかなあ・・・」である。
 
 追記:傲慢な勝者よりも、謙虚で潔い敗者のほうに共感を覚える。アテネの井上康生のように。

 人間としての原則も押さえないでどこもかしこも本音ホンネと、本音ばかりがもてはやされる現在の日本の社会(「もうひとつの幸福」清水真砂子著/岩波書店 208頁より)

 

このままでは・・(ボスニア戦とかトリノオリンピック報道とか)※追記あり

2006-03-01 15:31:26 | スポーツ
 このままでは・・、というのは茶番のような最近の政局ではございません。前原党首は民主党に対する最強の刺客としか思えないし、永田議員の幼稚さ、前原党首を始めとする松下政経塾出身議員のだめぶり・・・

 さて、昨夜の代表のボスニア・ヘルツェゴビナ戦について書く前に、今回のトリノオリンピックについて振り返ってみると、日本選手の不振というよりも、日本のスポーツジャーナリズムのだめぶりということが言えるのではないかと思う。女子フィギュア以外の成績もほぼ実力どおりだったのではないだろうか。日本は「加藤と荒川の銅ふたつ」と予想していた海外のスポーツ誌の予想はかなり正確だったと言わざるを得ない。女子フィギュアにしても日本のマスコミが騒いでいたのは、浅田真央選手の不出場と安藤美姫選手の4回転ジャンプとアイドル的取材で、荒川選手は地味な扱いだった。フィギュア関係者がメダルの最有力候補として荒川選手の名前を挙げるひとがダントツだったのと、実際のメディア報道とのこのアンバランスは何なのだろう。日本のマスコミが安藤から荒川にシフトを変えたのはSPが終わってからというのは、あまりに遅すぎる。NHKは半年間彼女を追い続けていた番組を放送したところを見ると、マークしていたのだろうが。(彼女を特集したNHKスペシャルはかなりおもしろかったです。)実力以上に騒がれた選手達のだめっぷりを見ると、無駄な雑音が入らなくてよかったのかもしれないが、日本のスポーツジャーナリズムがこのままでは、日本のスポーツの発展は望めないでしょう。大衆の人気に迎合した取材、報道ではなくて、実力の正当な評価と評論が主流にならなければと思う。荒川選手の金メダルの報道にしても、客観的な海外メディアの報道の方を聞きたいと思ってしまう・・。

 ということで、昨夜の代表のボスニア・ヘルツェゴビナ戦ですけど、2-2のドローに辛くも持ち込んだものの、このままでは・・・。この後を書くのは止めておきましょう。高原が得点したこと、中田のロスタイムでの同点弾等の勝負強さは評価していいと思うけれど、日本の守備の弱点を突かれた後半は押されっぱなしで、このままでは、この試合を見ていた対戦相手の監督に、恰好の日本の弱点を教えたような試合になってしまったのではないだろうか。ヒディング監督やクロアチアが見逃してくれるはずはないのだろうし。今回は久保のリハビリ試合という意味合いがあったのだろうが・・。小野が先発でなかったのは評価できるが、後半の交替が小野と稲本というのはなんだかなあである。日本にもっとしっかりしたサッカージャーナリズムがあれば、代表チームや監督へのよいプレッシャーになるのでしょうが、現状では、危機感のないまま本大会を迎えて予選敗退ということになりかねないと思う。(あーあ、書いてしまった。)昨夜の生ぬるい雰囲気の試合を見て、この感じはフランスの前のときに似ていると思ってしまったけれど杞憂でしょうか。

 というところで荒川さんに戻ると、彼女の今日があるのは、彼女がこれまでスター扱いされてこなかったということもあると思う。マスコミの過大評価や過小評価によってスポイルされなかったということも大きかったのではないだろうか。そんなわけで、ここしばらくは、彼女のフリーの演技を繰り返し見さしてもらう日が続きそうである。

 モロゾフコーチ 「 彼女のイナバウアーは世界一美しい ! 」


追記:女子フィギュアの刈屋アナウンサーの実況はよかったですね。それぞれの選手について本当によく勉強されているのがわかりましたし(民放のサッカー中継のアナウンサーに見習わせたい)、アテネの体操の金メダルに次いで、荒川選手の金メダルのシーンでの(他の人だとたぶん臭くなってしまうような)名ゼリフも、さらっとした口調で嫌味に聞こえず(前もって考えてあったのでしょうけど)、解説の佐藤さんともどもとてもよい実況でした。こういうのを聞くとスポーツの実況は、やはりNHKだなと思います。メダルが期待されていたので、エース級が送られてきたのかもしれませんが、他の(うるさい)アナウンサーでなくて本当によかったです。