酔眼独語 

時事問題を中心に、政治、経済、文化、スポーツ、環境問題など今日的なテーマについて語る。
 

祝 菅首相誕生!!??

2020-09-02 15:10:09 | 政治
安倍晋三首相の突然の辞意表明から4日。少しはごたごたするかと思っていたら、後継は官房長官の菅義偉にほぼ決まりという状況になってきた。勝ち馬に乗る、冷や飯は食わないー自民党の体質がなせる早業だ(w)。

 総裁候補は3人、石破茂、岸田文雄、そして菅。河野太郎や茂木敏充らは手を上げようともしなかった。自身の政治信条を懸け、コロナ禍に立ち向かい、日本の針路を国民の前に示すという政治家としての使命より、わが身と派閥の明日が大切なのだ(総裁選に立候補した3人も明確な政策などないのだが)。

 最近まで安倍後継など「考えてもいません」と述べていた菅が、なぜ総裁・首相を目指すことを決意したのか? 何をしたいとか、これをやらなければなどという決意は感じられない。安倍の7年余を見ていて、これくらいなら俺でもできるーという気持ちが芽生えたのかもしれない。安倍の数々の失敗をうまく尻ぬぐいしてきた経験が、この自信の源だろう。世の中なんて案外ちょろいー菅がそう考えたとしても不思議はない。

 国会議員になった以上、総理総裁を目指すのは当然だ。だが、そのチャンスが巡ってくるのは一握り。菅もあまりの好展開に驚いているに違いない。問題は任期。来年の9月までしかない。コロナ禍、五輪・パラ問題、景気動向(雇用状況)、外交…。この一年に待ち受けるのは極めて解決が難しい難題ばかりだ。渦中の栗を拾うとはこんな状況のことを言うのだろう。

 任期といえば衆院議員の任期が来年10月に迫っている。新政権発足の勢いを駆ってこの秋にも解散総選挙を断行したいのだろうが、コロナ禍が立ちふさがる。かくて来年9月にはまた総裁選、ここで菅が再選されるのか? 多分noだ。河野太郎あたりが担がれるのではないか。

 で、菅は首相在任1年でお役御免!! 時計の針が10年戻る? 権謀術数の策士・菅がそんなみじめな行く末を許すわけがない。そこで浮上するのが無理筋の解散総選挙だ。国民の鼻面にぶら下げるのは消費税5%下げ!! 消費マインドを刺激し景気対策になる。これならコロナの渦中でも国民は解散を容認するだろう。次の総選挙、自民党はどう転んでも大幅に議席を減らすとされている。しかし、減税をてこに、野党の態勢が整わない10月ごろ選挙を打てば、大敗どころか勝利の筋道も見えてくる。

 自民党の総裁選が告示をされる前から先走った与太話を書いてしまったが、意外とこんな展開もあるのでは。菅内閣に期待することは、ないなあ。

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