酔眼独語 

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図書館蔵書をブックオフ? に転売

2013-06-01 06:05:05 | 外交
 にわかには信じられない出来事である。新潟市の学校図書館司書が、購入した書籍をほぼ右から左へ中古書店(ブックオフ?)に転売していたというのだ。テレビには空になった本棚が映し出されていた。なぜここまでエスカレートさせてしまったのか。

≪新潟市は30日、秋葉区の小須戸中学校で図書館司書をしていた40代女性が、同校の図書約3千冊(約550万円相当)を中古書店に転売して生活費に充てたとして、窃盗の疑いで秋葉署に告訴した。

 市教育委員会によると、この女性は2008年4月から臨時職員として小須戸中の図書館で蔵書管理などを担当。09年9月ごろからことし3月に退職するまで、生徒に貸し出す前の新品図書を転売していた。

 女性は「金銭的に厳しく、食費など生活費に使った。何冊売っていくらになったか分からない」と認め、弁償の意思を示しているという。

 4月に赴任した後任の司書が図書が足りないのに気付き、調べたところ、女性が勤務した5年間で購入した4821冊のうち3134冊が不明になっていた。12年度は508冊購入したが、6冊しか残っていなかった。

 市教委によると、学校側は「図書館の電算化のため、本棚に並べる司書の作業が滞っていると思っていた」と説明しているという≫=新潟日報(WEB)=。

 新刊書をブックオフなどに売るといったいいくらになるのだろう。3000冊(550万円)と額面は大きいが、この女が手にした金はたいしたことはあるまい。「金に困っていて、食費などに充てた」というがどんな暮らしをしていたのかも気になる。

 金銭的というより、精神的に追い詰められていたのではないか。そうでなければこんな破れかぶれの転売はできない。

 ただ、この学校の管理はずさんすぎる。ほかの教師は図書館をのぞかなかったのか。子どもたちは本棚がさみしくなっていくことに気付かなかったのか。「電算化に向けての作業が遅れていると思っていた」などというのは、自己弁護の言い逃れにすぎまい。

 数冊の転売から始まったのだろう。誰も気づかない。どんどんエスカレートする。無責任な学校も共犯者と言っていい。

 
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