前半のアディショナルタイムにウェズレイのFKが直接ゴールネットを揺さぶる。力強く蹴られたボールは、東京VのGK土肥をあざ笑うかのようにゴール左上ギリギリの位置に吸い寄せられた。59分には東京V服部のパスミスを金崎がかっさらい、オーバーラップしてきた上本のミドルシュートをアシスト。強烈なシュートで東京Vの戦意を削ぐ。“完勝”と言うに相応しい大分の勝利は完全なバランスを保った堅実な勝利だった。
25試合でわずか16失点。1試合平均失点が0.64。ここ5試合連続無失点と突出したそのガードの堅さは群を抜く圧巻の数字に現れている。総得点数は27と少し物足りないながらもそれをカバーする鉄壁。リーグ16戦負け知らず。現時点で、今季のリーグ戴冠を狙うチームとしては十分ふさわしい戦績だ。
中盤から人数をかけたプレス、最終ラインはマーキングをずらさない集中力を見せる大分の守備意識。決して裏を取られることがなかった東京V戦の90分からはチームの充実ぶりと漲る自信を実感できた。49分に東京VのDF那須がセットプレー時に森重を突き飛ばし、ピッチは一時双方共に熱くなった。不用意な退場で狼狽する那須の姿と対照的に決して“熱くなりすぎない”大分イレブンの心の余裕はこの試合の勝利を確信させたと言っても過言ではない。
攻撃陣も良い突破を再三見せ、3点、4点と奪ってもおかしくない展開だった。前半から鈴木、金崎、森島らが連動、小気味良いワンツーからの崩しを見せる。21分にホベルトのロングフィードに右から走り込んだ高橋のシュートは惜しくもポストに嫌われた。先制点がなかなか生まれないという中でも焦りは見られなかった。
今夜、名古屋がつまづくことがあれば、一気に首位に勝ち点で追い付く。鹿島、浦和の状況によっても大分の今後は更に明るくなりそうだ。決して勢いだけでなく、ピッチで体現するサッカーとそれをこなす選手たちの心身のバランスが現在の大分の最高の原動力かもしれない。
“負ける気がしない”この言葉が今の大分にはよく似合う。
25試合でわずか16失点。1試合平均失点が0.64。ここ5試合連続無失点と突出したそのガードの堅さは群を抜く圧巻の数字に現れている。総得点数は27と少し物足りないながらもそれをカバーする鉄壁。リーグ16戦負け知らず。現時点で、今季のリーグ戴冠を狙うチームとしては十分ふさわしい戦績だ。
中盤から人数をかけたプレス、最終ラインはマーキングをずらさない集中力を見せる大分の守備意識。決して裏を取られることがなかった東京V戦の90分からはチームの充実ぶりと漲る自信を実感できた。49分に東京VのDF那須がセットプレー時に森重を突き飛ばし、ピッチは一時双方共に熱くなった。不用意な退場で狼狽する那須の姿と対照的に決して“熱くなりすぎない”大分イレブンの心の余裕はこの試合の勝利を確信させたと言っても過言ではない。
攻撃陣も良い突破を再三見せ、3点、4点と奪ってもおかしくない展開だった。前半から鈴木、金崎、森島らが連動、小気味良いワンツーからの崩しを見せる。21分にホベルトのロングフィードに右から走り込んだ高橋のシュートは惜しくもポストに嫌われた。先制点がなかなか生まれないという中でも焦りは見られなかった。
今夜、名古屋がつまづくことがあれば、一気に首位に勝ち点で追い付く。鹿島、浦和の状況によっても大分の今後は更に明るくなりそうだ。決して勢いだけでなく、ピッチで体現するサッカーとそれをこなす選手たちの心身のバランスが現在の大分の最高の原動力かもしれない。
“負ける気がしない”この言葉が今の大分にはよく似合う。