脚と角

関西を中心に国内外のサッカーシーンを観測する蹴球的徒然草。

喜怒哀楽の真髄は蹴球にこそ有り。

大きな1勝 ~県リーグ10節 VSポルベニルカシハラ~

2008年09月07日 | 脚で語る奈良クラブ
奈良県リーグ第10節
12:15キックオフ @葛城市新町グラウンド

○奈良クラブ 1-0 ポルベニルカシハラ●
得点
50分澤畑

<メンバー>
GK31松石
DF11松野智(53分=8吉岡)、4秋本、5杉田、20上林
MF24東、21中村、18和阪、13金城
FW9嶋(HT=15澤畑)、10松野正

 

 奈良県リーグを9試合目を迎えた奈良クラブ(1試合の順延を除く)。ここまでJST、Atleticoという上位陣との戦いはこのポルベニルカシハラが最終ラウンド。昨季奈良県リーグ代表として府県リーグ決勝大会へ進んだ相手を1-0で下し、見事プレーオフ進出が確定。つまり今季の奈良県リーグの4位以内を確定させた。

 

 石田を欠く今日の布陣は、松野智を右SBに、秋本、杉田がCBでコンビを組み、左には上林。中盤は中村と和阪がボランチでコンビを組んだ。しばらく負傷のため戦列を離れていたFW嶋が先発で復帰を果たした。

 
 久々の出場となったFW嶋

 立ち上がりからボールを支配できた奈良クラブは、和阪、東が軸となって攻撃の形を作った。サイド攻撃の矢となった左MFの金城もキープ力を活かして積極的に仕掛けた。しかし、フィニッシュまで持ち込めるがあと一歩のところでゴールが遠い。スピードを活かして嶋、そしてボールキープと展開力に長けた松野正の2トップが果敢にゴールを狙い続けた。

 
 エース松野正 ゴールは無かったが周囲を生かす黒子役で得点に貢献

 0-0で折り返した後半、嶋に代わって澤畑を投入。アイデアで仕掛けるスーパーサブの投入が吉と出た奈良クラブは、50分にこの澤畑が値千金の先制点を決める。守備の固いポルベニルから奪った理想的な時間での先制点にチームは引き締まった。守備面では、GK松石が2度の危険な接触プレーにも怯まず好守を披露。それに呼応するかのようにDF陣も集中したプレーを見せ、長身の上林を基点にハイボールを跳ね返し続けた。松野智が53分に負傷退場でするもその代わりを吉岡が無難に果たした。

 
 2度の接触プレーでGK松石が倒れる

 
 途中出場で見事“ゴール”という結果を残したFW澤畑

 
 松野智の負傷で吉岡がピッチへ チームの前身都南クラブでは主将を務めた

 1-0で試合を締め、これで今季の4位以内及びプレーオフへの進出を手中にした奈良クラブ。ヤマ場の3連戦を及第点で乗り切った。まだ1位の可能性も残っているためあとは順位をどれだけ上げられるか。目標は1位ないし2位でのプレーオフだ。

 
 矢部の不在を感じさせない活躍 司令塔の和阪

 ちなみに奈良クラブは、10月の全国社会人サッカー選手権の初戦を松本山雅FCと戦うことに決定。敵に不足は無し。ハイレベルの北信越リーグの雄、非常に強い相手と対峙することになった(試合開始時刻及び会場は分かり次第改めてアップ予定)。

 また新加入選手としてディアブロッサ高田(関西リーグDiv1)からDF梶村卓が、ドイツの7部でプレー経験を持つFW谷口淳二の加入が決定した。既に2人共チームに帯同している。

 
 経験豊富なDF梶村の加入は心強い(写真は先日の天皇杯奈良県準決勝より)