東京さまよい記

東京をあちこち彷徨う日々を、読書によるこころの彷徨いとともにつづります

旧軽井沢8月(2014)

2014年09月01日 | 散策

この夏、軽井沢に一泊旅行をした。その小旅行記である。このあたりは電車で通過したことがあるだけではじめてである。

白糸の滝8月(2014) 白糸の滝8月(2014) 白糸の滝8月(2014) 練馬インターから関越道~上信越道を経て碓井軽井沢インターで降りて中軽井沢方面を目指す。途中ちょっと渋滞したが、さほどでなかった。蕎麦屋やジャム屋に寄ってから白糸の滝に向かった。

中軽井沢駅前から国道146線を北上し、山の中に入っていくが、途中右折し、ちょっと走ると、白糸の滝である(現代地図)。

駐車場は、道沿いの路肩であるが、運よく近くに止めることができた。この辺の名所らしく、観光客が多く賑やかで、大型バスが何台もやってきて、かなり交通整理が大変そうである。

一枚目の写真のように上り勾配の道を歩いて3~4分ほどで滝が流れ落ちる池に着く。 二枚目の写真は、池の手前から撮ったもので、池から流れ落ちる滝が見える。三枚目は、その池に幅広く流れ落ちる滝を撮ったもので、ここを白糸の滝と呼んでいる。

浅間山の地下水がこのあたりで地表に涌き出して流れている。幅はあるが落差はさほどない。同名の滝は、各地にあるが、たとえば、朝霧高原の白糸の滝は、ここよりも落差があったような気がする。

池の前のちょっとした広場にはたくさんの人達が集まって、この風景を楽しんでいる。こういった滝や水辺や海辺などでよく感じることであるが、こういう親水的な所には心を穏やかにする効果があるような気がする。

旧軽井沢8月(2014) 旧軽井沢8月(2014) 旧軽井沢8月(2014) 白糸の滝からくねくね曲がった道を下り旧軽井沢方面に向かう。宿舎に車を止めてから旧軽井沢銀座へぶらぶらと散歩に出かける(現代地図)。

一枚目の写真は、その途中で撮ったもので、この通りは旧中山道である。人出が多くかなり賑やかで、東京の知っている高円寺や吉祥寺などの繁華街とさほど変わらない。

しばらくすると、二、三枚目のように、ちょっと降りていた霧がかなり濃くなってきて、別世界のように幻想的な雰囲気となる。やはり高原である。このあたりでも標高が960mもある。

しかし、この程度の霧では驚かない。霧がよく出て、そうなると真っ白くなって、30~50mほどしか見えず、きわめて幻想的になる山あいの盆地で育った。ちょっと大きな工場があったが、子供の時分、それは、戦時中、霧で隠れて敵機(米軍)に発見できないためつくられた、などとまことしやかに聞かされたものである。

旧軽井沢8月(2014) 旧軽井沢8月(2014) 旧軽井沢8月(2014) 旧軽井沢8月(2014) 次の朝、家族は駅前のアウトレットに行くというので、旧軽井沢から近い、旧碓氷峠近くの見晴台まで山歩きに出かけることにする。

旧軽井沢銀座の商店街を通り抜けて、ちょっと歩くと、喧噪から逃れてかなり静かになる。川が流れ、橋がかかっているが、ここを渡り、直進する。3~4分すると、一枚目の写真のように、遊歩道の案内があるので右折し、この道に入る(現代地図)。ここから山の中に入り、自然豊かな森の中という感じになるが、まだ別荘地である。このため、砂利道ではあるが、車の通行可能な道である。

しばらく歩くと、二枚目のように吊り橋がかかっている。吊り橋といってもかなり頑丈である。ここを渡ると、別荘地に別れを告げて、本格的な山道となる。その途中で撮ったのが、三枚目の写真である。雑木林の中によく踏まれた山道ができていて、ようやく登山らしい雰囲気になる。

雑木林の濃い緑が夏の陽を遮って日陰が続き、ときおり吹いてくる風が心地よい。谷底を見ると、沢が細く流れている。

登山道は、直登するような所はなく、ほとんど緩やかな勾配で、非常に歩きやすい。初心者から楽しめるコースとなっている。

朝起きたときから、なんとなく気分がすぐれず、体が重いような感じがあったが、山道を歩いていると、これが解消し、すっきりとした感じになった。樹木から発散する有効成分が山の中に満ちている。その効果だろうか。山に来たのは、4~5年ぶりである。いつもは川沿い散歩程度であるが、それよりもはるかに効果的である。

しばらくすると、四枚目のように、歩道橋につく。このわきに舗装された道が通っており、ここを横断する。 

旧軽井沢8月(2014) 旧軽井沢8月(2014) 旧軽井沢8月(2014) 旧軽井沢8月(2014) 歩道橋を渡れば、ふたたびもとのような山道となる。しばらく歩くと、しだいに道の勾配が緩やかになってくる。その途中で撮ったのが、一枚目の写真である。二枚目の写真も下山のときそのあたりで撮った。ずっと気持ちのよい雑木林が続いている。

やがて、ちょっと広い石畳の道に出るが、そこを右折し、ちょっと歩くと、見晴台で、大きな広場になっている。三枚目の写真は、その広場を撮ったものである。

樹木の葉に遮られて直射日光からずっと保護されてきたが、かなり暑く、ペットボトルの水がおいしい。

舗装された道路が近くまで延びているので、ここには車でも来ることができる。狭いようだが駐車場もある。

広場からの眺望がよく、四枚目はそこから遠景を撮ったものである。案内板によると、遠くに南アルプスや北アルプスも見えるとのことだが、そこまでは見えなくとも、ちょっと霞んでいるものの近めの山々がよく見える。

しばらく休んでから同じ道を下る。

主な行程は次のとおり。
・別荘地入口~見晴台:約1時間
・休憩(見晴台):約30分
・見晴台~橋:約1時間

帰りは、同じコースで練馬インターへ。

参考文献
2014山と高原地図19 浅間山 軽井沢(昭文社)
県別マップル20 長野県道路地図(昭文社)

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