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河川に設えられた取水堰の構造は、時代の流れから仮分けすると3つのタイプがある。
最も新しく機械化・自動化された堰が頭首工(弊ブログ2011年03月26日)。
他方、最も古く、石や木枝などを積み上げる堰がある。これを積上げ堰と呼ぼう。
両者の間にあるのがコンクリート製堤体の堰。このタイプをコンクリート製堤体堰と呼ぼう。
石積上げ堰(写真1)は、筆者が小学生の頃、近くの巾狭い川に石を積み堰き止めて魚を獲って遊んだ、あの堰を想い出させる。
そのような堰が、現在の稲作りに使われている。
写真1は、弊ブログ2011年03月13日に紹介したイタチがいた行川(なめかわ)の石積上げ洗堰。
石を高く積み上げ、川の水を堰き止めている。
この堰で水を独占するのでなく、低く積み、水はその上を常時洗いながら越えて行く(洗堰・あらいせき)。
川の水は有限ゆえ、昔から関係者が話し合い、取水量は制限されている。
石積上げの高さ、河原の導水路や田んぼ周りの水路の巾と深さなどを決めて。
そのような互いの取り決めに基づく水使用の権利を水利権と呼ぶ。
写真1の上方へ、行川右岸へ、堰から1本の溝・導水路が掘られている。
その導水路を通った水の一部は、県道70号の下を通り写真2の水路へ流れ、写真3の狭い水路を流れ田んぼを潤す。
県道70号は、弊ブログ2011年03月23日に紹介した長畑庵への道。
執筆・撮影者:有馬洋太郎 撮影年月日:2011年03月06日 撮影地:栃木県日光市小代(写真1)・鹿沼市板荷(写真2・3)