おにぎり2個の里みち歩き 農山漁村の今昔物語

おにぎりを2個持って農村・山村・漁村を歩き、撮り、聞き、調べて紹介。身辺事象もとりあげます。写真・文章等の無断転載禁止

下峰名の棚田 米つくりは苦労

2013年11月21日 00時00分00秒 | 農村の水

写真1 デミズ、石垣からしみ出ている。棚田の貴重な水、命の水


写真2 石垣からしみ出る水、デミズ。温めるために溝を回す。


写真3 V字状棚田最上部の溜池。デミズを溜める。秋、水は溜まってない。


写真4 V字状棚田の底にある三面コンクリートの用水路・排水路(写真の右)。水を堰き止めて使う。


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 棚田には手がかかる。
 ここは雲仙市千々石町下峰名(ちぢわちょう しもみねみょう)。
 棚田を歩きながら、米作りを始めて半世紀余のH氏に次の如く教えていただく。
   まず、石垣。
   草が生えぬように年3~4回むしりとる。
   鎌も使う。
   石垣にマムシがいることもある。
   長い棒を用意し、マムシがいたら殺す。
   足を噛まれぬようゴム長靴を履く。

   次に米作りの水。
   デミズを使う。
   石垣からしみ出す水。
   田植え前のシロカキは、溜まれば掻く、溜まれば掻くを繰り返す。
   平坦地では1日あれば済むのに、棚田では3~4日かかる。

   その割に収量は低い。
   1反あたり5~6俵(60kg)、平坦地の6割、良くて。
   平坦地では8~9俵。
   今年は、1反8畝で16袋(30kg)とった。
   “食べるひこあった”(食べるだけとれた)
   水不足の年は、下から水を運んで作る。
   それは、それは高くつく米。

   棚田の最上部には小さな溜池がある。
   その水や、そこから流れ出る水を利用する田もある。

 引用・参考文献等:弊ブログ2013年11月16日18日19日
 執筆・撮影者:有馬洋太郎 撮影日:2013年11月07日 撮影地:長崎県雲仙市千々石町







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