写真1 こぬか雨のなか、竹棒で採ったタラノメを右手でつまむ男性。網袋はタラノメでいっぱい
写真2 竹棒を突き上げ、タラノメを切り採る男性。移動中の女性
写真3 タラノメを採る女性、道具を使ってない。左手にタラノメが入るビニール買い物袋
写真4 伐った孟宗竹でテラスフィールド(棚畑)を造り、そこにタラノキとコナラを植えてある。
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1.タラノメ採り
ここは、埼玉県比企郡小川町下里の「カタクリとニリンソウの里」。
そぼ降るこぬか雨。訪ねる人は少ない。
里山の上で人声がする。
見ると、二人が何やら作業中。
運よく、雨合羽の地元の人生ベテラン男性が通る。
聞く、あれ、なに、なさってんですか。
あれかー、タラノメ
<タラノメ?>
タラノメ採ってんだよ。県のカネ使って竹伐って、
タラノキ250本とコナラを植えたんだよ、守る会の人たちが。
それは次のようである。
2.住民による里山再生
里山は人が入らないと荒れる。
ここ半世紀の間に暮らしと農業は大きく変化。
燃料は薪炭から石油やガスへ、
肥料は牛糞や人糞尿から化学肥料多投へ。
その結果、里山の価値は低下。
伐採と植林はなされず、林床の落葉浚いや下草刈りは行われず、
山で子供たちは遊ばず、孟宗竹や笹が増えた。
他方、里山は住宅地やゴルフ場など非農林業用地に皆伐され切り崩された。
いわゆる開発業者から狙われた、狙われている。
このような里山変化、生活環境変化は当地でも起こった。
そのため住民は立ち上がる。
「下里カタクリとニリンソウを守る会」を組織。
林床などを整備して「カタクリとニリンソウの里」を造る。
3月下旬から4月上旬、カタクリとニリンソウが開花。
訪れ愛でる人は多い。
また、「彩の国みどりの基金」を使い
孟宗竹を伐り、笹などを刈り払った。
伐った竹でテラスフィールドを拵え、そこにタラノキやコナラを植えた。
里山は再生しつつある。
学名:Aralia elata ウコギ科
引用・参考文献等:当ブログ2013年04月01日・2012年06月25日
執筆・撮影者:有馬洋太郎 撮影年月日:2013年03月30日 撮影地:埼玉県比企郡小川町