シネクイントで「モンタレー・ポップ」を見てきました(この映画館での上映は既に終了しています)。
1967年に開催されたモンタレー国際ポップフェスティバルのドキュメンタリーです。傑作でありながら、日本ではこれまで正式に劇場公開されたことがなかったそうです。出演しているのは、音楽史上に残る錚々たるミュージシャン達…ジミ・ヘンドリックス、ジャニス・ジョプリン、オーティス・レディング、サイモン&ガーファンクル、ジェファーソン・エアプレイン、ジ・アニマルズ、ザ・フー、ママス&パパス、ラヴィ・シャンカール…(以下、ネタバレします)。
ジャニス・ジョップリンは全身全霊の凄まじいパフォーマンスで観客を騒然とさせます。まさに魂の叫び…これにはママ・キャスも茫然…。オーティス・レディングは25歳とは思えない貫禄のパフォーマンスで観客を圧倒。ザ・フーのピート・タウンゼントはギターをぶんぶん振り回し破壊、キース・ムーンはドラムを蹴り倒し破壊…。ジミヘンに至っては、あろうことかギターにオイルをかけて火を放ち…伝説のシーンとなりました。もちろんパフォーマンスの方も凄まじいです…例の背面弾きも。この激しいメンツの中にあって、サイモン&ガーファンクルやママス&パパスの音楽に心底、癒されます。大トリはラヴィ・シャンカール。超絶技巧による長尺のパフォーマンスは極上のトリップ感をもたらします…。
綺羅星のようなミュージシャン達のなかでも、とりわけ圧巻のパフォーマンスを見せてくれたジャニス・ジョプリン、ジミヘン(ともに当時24歳)、オーティス・レディング(当時25歳)。しかし、このフェスの半年後にオーティスが、3年後にジャニスとジミヘンが亡くなります…。まさに一期一会、奇跡の集い…こんな夢のような時代があったのですね…。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます