あお!ひー

叫べ!いななけ!そして泣け!雑多なことを書いてみる。

めがね

2007-10-03 18:42:15 | DVDとか映画
かもめ食堂にハマったわたしとしては絶対に行かなくては!

そう思ってて、ようやく行ってこれました「めがぬ」。

最初しばらくはすごく展開がたらたらしてるなあと思ってたんですが、いやこれは必要な展開でした。そのあとすーっと馴染んでく。

主人公である小林聡美=タエコの感じてるその気分を追体験。

最初、ずっと繰り返してた「わたしは結構です」。この言葉が出どんどんと消えてくのが気持ちいい。

あと、ちゃんと映像で魅せてくれるのがいい。

セリフでやたらと説明しちゃうんでなくって、流れと役者さんの表情と映像で物語が動いてく。

もたいまさこはやっぱとんでもないなあ。

あのポジションで代わりを出来るひとっていないと思うのです。

画面に出て来ただけで安心感と笑いを引き起こす。

笑わせるんでなく、見ててじわりじわりと可笑しみが伝わって来て笑ってしまう。

これは天性のものなんでしょうかね。

かと思うと、あずきを煮てる時の儀式を行うかのようなおごそかさの説得力もあったりする。

ラスト近くの展開、すごく好きでした。

びっくりするくらい、さばさばと人が消えてく(いや、戻ってく)。

もたいまさこ演じる、さくらさんのその名が示すように、時がくると消えてしまう。

でも、また翌年にはやってくる。リズム。

同じ季節はまた巡ってくるのだけど、去年とは違うはず。

どうもこうもない。

ただただ、時間は流れてくし止めようもない。

南の島でそこにいる才能と一時、得られたらいいな。

タエコは車からめがねを落としてしまう。

でも、次に来た時にはまた、別のめがねをかけて。

捨てたもの得たもの。そうして時は刻まれてく。

さて、タエコさんは何の先生だっったんでしょうね。すごく気になるのですが、そういう疑問をあえて置き去りにして平然と進んでく潔さ。

そして、後から後からじわりとくる自分も旅から戻ってきたかのような気分。

また、荻上直子さんの監督する作品が見たいですね。


<かもめ食堂関連>
かもめ食堂~居心地のいいカフェみたいな映画~
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コメント (2)
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