あお!ひー

叫べ!いななけ!そして泣け!雑多なことを書いてみる。

エコール・ド・パリ展(松岡美術館)

2006-07-02 16:43:39 | アート系
ムアの彫刻のほうに強く惹かれてしまった松岡美術館。

でも、そもそもはこっちの展示を目立てに来てたのでした。

エコール・ド・パリ展

玄関のところのポスターには藤田嗣治「二人の子供と鳥籠」が使われてます。やっぱ、藤田嗣治展が大々的にやられてたから、それにのっかろうとしたので
しょうか。でも、このタイトルなら妥当ですよね。

にしても、この子供達、怖いなあ。

さて、エコール・ド・パリ展は2Fの5室、6室で展示されていました。



モイーズ・キスリング「シルヴィー嬢」

このキスリングというひとの作品は女性を描いたものばかり展示されてたのですが、どれも目と髪が印象に残りました。

瞳が大きく描かれた目、シンプルに形だけ揃えた上に最小の線で表現された髪。

なんか、ポスターにいいなあと思いました。

美術なんだけど、広告とかで露出が多いといいなあと。



言わずと知れたシャガールです。「婚約者」という作品。

これは実物はもっと青いのです。ポストカードはちょっと緑が強いかも。

幸せな二人はなんと浮かんじゃってます。

太陽すら、端っこに追いやられてしまって。二人が世界の中心なのです。

よく見てて笑ってしまったのが、画面上のところにお魚が泳いでたり、右上に上下逆のひとが居たりとかなりぶっ飛んだ作品です。

すごく雰囲気のあるいい絵なのに、そんなところもあるのです。

他にもシャガールの絵はありましたが、これが一番よかったです。



第6室に入っていきなり、この絵です。

まっ、まいりました~。

え、なんでかって?

写真ではよく分からないかもしれないので下に拡大したのを載せてみました。



すんごい、色っぽいのです。

キース・ヴァン・ドンゲン「天使の反逆」

こういうタイトルつけちゃうんですよ。反逆というよりも誘惑って感じです。

見て思わず、声が出ちゃいましたから。

でも、実物を見ないとこの感覚は分からないのだと思います。

めちゃめちゃ美人てわけでもないし、鼻の穴とか正面から見えてしまってる。

なのにこれだけ魅力的に見えるのはなんででしょう。

それなのに、この作品のポストカードは販売されていないんです。

もったいないなあ。。。

でも、館内は写真撮影OKだったので助かりました。

写真はあくまで実物を見た時の記憶を引き出すものでしかないのですが、それもないとあるのでは大きく違ってきます。



「帽子をかぶった少女」マリー・ローランサン

このひとの絵ってもう少し細かく描かれたのも一緒に展示されてたのですが、わたしはこっちの絵のほうが好みなのです。

対象をぎりぎりまで自分の感覚で切り取ってシンプライズしてあるところに価値があるのです。

このほうが見てて実際にはどんな感じだったのかなあとか想像する楽しみがあるってもんです。


とまあ、今回は素敵な女性の絵にやられちゃいました。

全部が全部女性の絵だったわけではないんですよね。おかしいなあ。

美しいものには正直ってことで。

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

4-D(初台DOORS)

2006-07-02 09:02:12 | おんがく
4-D MODE1のライブに初台DOORSに行ってきました。

新国立劇場の真ん前で、京王新線の出口からすぐのところ。

時間ぎりぎり、なんとか19:30の開演には間に合いました。

まずは第1部。

DJ:松本浩一、VJ:コバヤシタケルによるパフォーマンス。

これは正直、ビール飲んでだらだらしてるだけの時間になるかと思ってたら、かなりよかったです。

VJがすごい!

何やら、手に青く光るケータイのようなセンサーを持ち、その動きによってスクリーンに線が描かれてく。

しかも、左手では時折、卓をいじってセンサーの筆先を変更。

ただの線から木の枝状になったり、スプレーのペイントになったり。

最初はモノクロに近いくらいシンプルな色でしかなかったものがどんどんと色が増えてきました。

光のイメージがある映像だったので、心地よかったです。

DJもエフェクトを上手く使う感じで、選曲もかなり幅広くてよかったです。

何よりも2人ともリアルでパフォーマンスしてる意義があるなあと思いました。

ただし、後半はちょっと飽きてきた。というのもルーチンに見えてしまうので、時間を詰めるか構成を少し変えればいい出来になると思います。

こういったパフォーマンス。出来れば、美術館とかでもやらないですかね。

美術の好きなひとに見せてみたいなと思ったのです。


そして、ようやく20:30頃から4-Dのライブがスタート。

4-Dは80年代に関西で活躍していたユニットです。

当時、ライブでソノシートを配布するというとんでもないことをやってきた人達。今年になっていきなり当時の音源をまとめたアルバム、「Die Rekonstruction」を発売したのです。
(アルバムの情報 http://bridge-inc.net/egd/4-d.html)

しかも、ここ最近になって復活し、ちゃんとライブもやってるということで是非、これは見なくてはと思ってたところだったのです。

さて、話を戻してライブのはじまり。

第1部から20分ほどして、スクリーンには4-Dのロゴ。

そのロゴを追いかける少年。ロゴ上のスイッチマークを押すと、ムービーがスタート。あとで判明したのですがこの少年は成田さんのご子息とのこと。

ついにお三方、登場です。

小西健司(VOCAL. KEYBOARD. ELECTRONICS.)
成田 忍(VOCAL. GUITAR. KEYBOARD. ELECTRONICS.)
横川理彦(VOCAL. VIOLIN. ELECTRONICS.)

クレジットは現在だとこんな感じかな。

3人ともノートパソコンを置いてます。これでバックのリズムトラックを出してます。

初めて、生で見たのですが、やっぱカッコいい!このパワーバランスはやっぱりバンドですね。

リズムは打ち込みですが、その組み方がいいのです。無駄がない。ヘタなドラムをバックに入れるよりもぜんぜんいいのです。

むかしはテープでリズム出してたようなので、ノートPCから出してるってところだけは進化してますね。

3人ともボーカルをとるし、なによりもバイオリンとギターがタイマン張ってるなんて光景はあまり見ませんもん。

およそ50才のおじさんが3人揃って、ステージでこんな音楽をやっている。

すごいことだよなあと改めて思うのです。

アコースティックだったり、ふつうにドラムのあるバンドならいくらでもありそう。でも、こういった編成でやってるのは他に聞いたことがありません。

面白いのは曲のつなぎのところで、ノートで準備してるところ。

「作業中です」なんてMCで和やかな空気が漂う。

さて、今回の楽曲なんですが、やはりアルバムに入ってないのがほとんどなので、早く音源で出してくれないですかね。

曲名すら分からないのがほとんど。

ラストの曲は「ムーンダンス」と言ってスタートしたので分かったのと、アルバム収録だった「旅の人」くらい。

「旅の人」では3人のボーカルが一緒に聞けてよかったです。

さて、曲もかなり進んだところで、ようやくあのお方が出てくるよう。

いったん、小西さんがそでに引っ込み、成田さん横川さんで演奏は進む。

さて、平沢進のご登場!

ステージ前で小西さんと握手。ううむ、ステージ上4人のうち、成田さん以外の3人はいずれもP-MODELに在籍してたわけです。これもすごいことだなあ。

さて、平沢さんが他のひとのステージにゲストで出るのってかなりレアです。

しかし、意表を突かれました。

ギターでもキーボードでもボーカルでもなく、ノートで参戦するとは。

さすがです。

平沢っぽいコーラスの入ったのがなんとなくそうだと分かりました。

が、それだけで帰ってしまいました。ひとこともしゃべらずに。ええー!みんな、あそこでそう思ったに違いないでしょう。

それでも、アンコールでheaven2000をやってくれたのが聞けてよかったです。まあ、これはお祭りってことで、出来はともかくやったことに意義がある。

まさか、他のひとのギターをバックに歌う平沢さんを目にすることが出来るとはね。

再登場時にスクリーンに「CALL HIRASAWA!」を出したひと、偉すぎです。

何よりもこういった音楽を楽しみにやってくるお客さんがこれだけの数、いるってことが素晴らしい。

4-Dのライブはまた、機会があれば行ってみたいと思います。

早く、完全新作のアルバムが出ないかなあ~。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする