Rain or Shine~メイおばさんの宝箱

雨が降れば虹が出る、晴れた空には光が躍る。
雨でも晴れでも歩きましょう!
世界のどこかから、あなたへ贈るメッセージ

みんなちがって、みんないい

2017-06-01 16:58:54 | 言葉
もう87年も前に
26歳の若さで小さな子供を残して自ら命を絶った詩人
「金子みすゞ」さん。

その短い言葉、簡単な言葉で
淡々と表された彼女の思いと
口に出して読めば胸に響く
優しい言葉の並びに
これまでどんなに慰められてきたでしょう。

たとえばこの文庫本の小詩集を開けば

一番先に目に入るこの詩。
メイおばさん、もちろん空で唱えられます。

長い人生、これまで幾度か自分のディグニティー(存在意義)を
ゆさぶられた時
苦しんだり悲しんだりした後に
この10行を唱えました。

「私と小鳥と鈴と

私が両手をひろげても、
お空はちっとも飛べないが、
飛べる小鳥は私のように、
地面(じべた)を速くは走れない。

私がからだをゆすっても、
きれいな音は出ないけど、
あの鳴る鈴は私のように
たくさんな唄は知らないよ。

鈴と、小鳥と、それから私、
みんなちがって、みんないい。」

ところで今年の3月、日本の新聞で素晴らしい記事に出会いました。

<みすゞの愛情 米にもこだま>


「みんなちがって、みんないい」―――――。
詩人金子みすゞ(1903~30)の作品と生涯を伝える絵本が米国で出版され、広がりつつある。企画した編集者は「違う文化や考え方を排除しようという動きが広がるなか、やさしさと多様性の世界が共感を呼んでいる」と話す。」

出版したのはシアトルのパイクプレースマーケットの中にある出版社。
企画したのは日本の大学に留学し、日本のテレビ局や通信社で記者として働いていたこともあるジェイコブソンさん。

5年前にみすゞの詩と出会い、日本、アメリカ、カナダの4人の仲間たちと共に、2年がかりで英訳を完成させたそう。


「アメリカ・ファーストが叫ばれる国で、やさしく相手を思いやるみすゞの心が人々に届いたのがうれしい。」

この絵本、日本でも購入できるそうですが、メイおばさん、今は我慢。
シアトルに帰ったらすぐに、ジェイコブソンさんのオフィスに買いに行くつもりです。


ついでに

「何かボランティアでお手伝いできることありますか?」

なんて聞いてみようかしら。



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