Rain or Shine~メイおばさんの宝箱

雨が降れば虹が出る、晴れた空には光が躍る。
雨でも晴れでも歩きましょう!
世界のどこかから、あなたへ贈るメッセージ

ごめんなさい、ショパン様

2015-12-22 11:30:22 | 絵、音楽

先日、ある若手ピアニストのリサイタルに行きました。
木のぬくもりに包まれた落ち着いた空間は
天井にも壁にも長野から運ばれたカラマツが使われて
この学園の長い歴史を留めながらも
今年、新たに生まれ変わったものです。

収容定員は約1500人というホールの座席はほぼ埋め尽くされ
「オール・ショパン・プログラム」という名そのままに
まずは「別れの曲」で始まって
聞き馴染んできた旋律の3つのノクターン、2つのバラードが続き
第一部が終わりました。

20分の休憩時間のロビーでは
暖かいお茶なども配られて、ピアノの余韻と人々の談笑が
たまたま同じ時間、同じ場所に居合わせただけの
見ず知らずの人々の間にすら
どこか優しい空気を漂わせます。

空気に化学変化を起こさせるのは往々にして
自分自身の心だということがわかってはいても
やはり
だからこそ
そうした優しい空気は居心地良いもの。

たとえ同じセッティングでも
心がトゲトゲしていたら、決してやさしい空間にはなりません。

後半は「雨だれ」「告別」「英雄」
そして、やはり聞き馴染みのあるバラードが2曲。

喝采の中で深々と頭を下げたピアニストは
いったん袖に引っこんだ後でまた登場し
今度はプログラムにない曲、ショパンではない曲を
ジャズのテイストで情感たっぷりにプレゼントしてくれました。

「星に願いを」(When You Wish Upon a Star)
この時期にぴったりの素敵な曲です。

ショパンは不思議です。
ほかの作曲家の曲のように背筋を張らず、構えずに聞けるからでしょうか。

ただ単に素人の聞き手だからなのかもしれませんが
ゆったりと、つい、「思い出」をたどったりしながら聞いてしまうのです。

不思議なことに、その都度どんな場面が浮かんでくるかは
メイおばさん、全く予想もつきません(笑)。

この日もまた、ピアノの音色に陶酔しながら
何十年も考えたこともなかったことを思い出していました。

いったい何だと思います?

大学を卒業して最初に入った会社で割り当てられた部署での
机の配置と人でした(笑)。

大きなフロアは扱う物によって6つの班に分かれていました。
班の間には衝立も何もありませんでしたから
私たちのような新米から、係長、課長補佐、課長、部長までが
ワイワイと仕事をしていました。

その机の並びと人の並びを
向こうの端からあちらの端まで順々に思い出していたのです。

ショパン様、申し訳ありません。
けれどもたぶん、あなただからこそ
こんな思い出をまるで蜃気楼のように
連れてくることができるのです。

などと、ショパンの不思議な力について
あらためて考えている今朝のメイおばさんです。

外は明るい日差しに溢れていますけれど
空気の冷たさは身をすくめるほど。
暖かくなさってくださいね。

あんまりお日様がキラキラしているものですから
メイおばさん、プーさんを優しく洗って干しました。

きれいになったプーさんの行く先はもちろん(笑)。

今日も読んでくださってありがとうございました。
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