ここのところ
日本の友人たちからのメールは、まずはいかに暑いかで始まります。
こちらも36度に上がる日もあって、暑いことには暑いのですが
日本のように汗をかくということがありません。
とはいえ、日差しが強いので
日傘もささずに外を歩き回るのには勇気がいります。
でも往々にして、「いいや、焼けたって。」と
書を捨てて町へ出たくなります。
昨日、素晴らしい行先を見つけました。
そろそろスミソニアンにでも行こうかと思い
どのミュージアムにしようかな、などと贅沢な選択をしていた時のこと
「National Air & Space Museum」(国立航空宇宙博物館)で
何とも興味深い小さな展示イベントをやっているのを見つけたのです。
それが「Hawaii by Air」
ハワイを飛行機の歴史から眺めたものでした。
ハワイも大好き、飛行機も大好き
どうしてじっとしていられましょう。
飛んでいきましたよ。
いえ、本当に飛んでいったのではなく、歩きとメトロとまた歩きでね(笑)。
小さな展示とは言え、驚くほどたくさん学びました。
自分でも読めないような字で(笑)
立ちんぼで何ページもメモをとるぐらい。
それらについても書きたくてたまらないのですが
あまり欲張らずに今日はこれ一本に絞ります。
これです。何だと思います?
1947年、ハワイを発って南へと向かったパンアメリカンの南太平洋線が
乗客全員に発行した「赤道通過証明書」です。
B5サイズのカラフルな紙の一番上には
天空の神ジュピター(ゼウス)が両手を広げています。
その下には
搭乗者: ロザリン・シャーロット・ウルフ
搭乗日: 1947年1月27日
登場路線: サンフランシスコ~オークランド
(もちろんハワイ経由です。給油のためにも必要ですからね。)
そして機長のハントさんの署名が流れるような書体で書かれています。
こういう時代だったんです。
パンアメリカンが一世を風靡する憧れのエアラインで
「赤道を越える」ことが貴重な経験で
「赤道を越える」などという二つの地点を線で結ぶような発想が健在で、、、、、
戻りたく立ってもう戻れやしません。
実はこのワタクシも「赤道通過証明書」をいただいたことがあります。
パンナムではなくカンタス航空でしたが1969年のことでした。
羽田空港を発ってマニラ経由、南半球のニューギニアに飛んだ時です。
機長のサイン付きの証明書にやたら感激したことを覚えています。
もしも窓から覗いたら
まるで「スケートを履いた馬」に出てくるように
ぐるりと地球に引かれた赤い一本の線が見えるのではないかと思うほど(笑)。
ところで、10を超すスミソニアンの博物館群が並ぶモール(国会議事堂と記念塔とを結ぶ場所)でも、この国立航空宇宙博物館だけはすぐにわかります。
いつだって入り口の前に観光バスがずらりと並んでいるからです。
アポロが持ち帰った月の石などもまじかに見られるとあって
大人にも子供にも大人気です。
ちなみに太っ腹のワシントンDCでは
すべてのスミソニアン博物館・美術館が無料です。
読んでくださってありがとうございました。
今日も良い一日でありますように。
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