倉敷行ったら大原美術館は外せないでしょ。でもまあ町の美術館と違って、観光地のど真ん中にある美術館ですから、多少客層に差異を感じましたね。なんて言ったらいいか分からないけれども、いわゆるツアーのコースに組み込まれてしまっていて、本人はそれほど興味があったわけではないし、自分には絵画を、どうにか鑑賞しうるだけの鑑賞眼はないと信じているし、尚かつバスの中で多少ともお酒が入っているしと言うような人たちは残念ながら、団体という多勢に無勢を殊更強調するために、多少大きな声で”こういうのはおいらにゃわかんねえや!!”と場にそぐわないかもしれないというコンプレックスを強引に否定なさるようなことはしなくて良いから、静かにして欲しいのでありますね。
そういうときは500円追加するとしゃべる羊羹みたいなのをかしてくれますから、そいつで絵の説明を聞いていきましょう。結構親切な説明だし、エピソードなんかも紹介してくれますよ。
下世話ついでに絵のお値段なんかも教えてくれたら、みんな借りるんじゃないかなと思ったりしますが、大原美術館自体が奇跡的な産物なのだから、ここに所蔵されてるという事だけで、もう値段の問題では無いのかもしれませんけれどね。
でもまあ、今はもうこういう事をする日本人もいなくなってしまったし、大原孫三郎にしても児島虎次郎にしても明治の日本人じゃなきゃしえなかったことでしょ。だからそういう気概というか、明治の日本人像を具体的に知ってもらうためにも、当時の物価換算で値段を教えてくれたらいいなと思いました。
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