春夏秋冬

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愛犬の足の具合

2022年06月30日 | ごまちゃん

柴犬オス14歳8ヶ月。

いままでどこも悪いところがなくて性格もよくて文句なしにいい子だったごまちゃん。

まだ15歳にならないというのに、ここへ来て後ろ足の左側の関節がよくないらしく、ふつうのフローリング程度でも後ろの両足がずるずると開いていって八の字になってしまい、その態勢になるとよけいに股関節に負担がかかって悲鳴を上げる。

ここのところ猛暑なのでふだんは外飼の犬を家の中に入れてエアコンをかけているわけですが、せめて横になって静かにしていてくれればいいものを、立ち上がって移動しようとして開脚してしまうものだから絶叫を上げるんです。

しかたなく抱き上げて膝にかかえているとそのままじっとしていて動かない。

ふだんは抱こうとすると嫌がって跳ね出してしまうのに。

もう夕方の散歩は無理ですね。

時々裏庭でウンをしているので、外へ連れ出さなくても用は足りるんですが。

問題はこのままよけいに具合が悪くなって手がかかった場合、7月下旬の高野山へ私が行けるかどうか。

手がかかるのは仕方ないとして、この暑さ。

世話をする家族が大変です。

前の犬は最後の1年、ボケ老人になっていました。

ごまちゃんはまったくぼけておらず、三日前まで道路で全力疾走していたくらいまともでした。

なんとか元気を取り戻して、安心して高野山へ送り出してもらいたい。

講座が2つで5日間、前の日に指導教官と面談あり。

まるまる6日間留守にします。

もっと元気な子だったら動物病院へ預けたいところですが、ちょっと手がかかりすぎて無理でしょう。

最悪の場合、家からSOSが入って呼び戻されるかも。

最近ろくなことがありません。

ANAの優待券を例年港区の某金券ショップに送って買い取ってもらっていましたが、今年は入金される気配がなく、メールで問い合わせをしてもさっぱり返事なし。電話もつながらない。

送料がだいぶかかった上に入金がないのではどうしようもないけど、これに懲りてもう得体のしれない業者に個人情報を知らせる危険性(時既に遅しか)もあるので次からはやめようと思う。

そのほかにも些細なことですが運が悪かったと思うことがいくつかあり、こういうときはおとなしく行動を控えているほうがいいのでしょうか。

 

 

 

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行蘊

2022年06月25日 | ZOOM

「五蘊論」

五位七十五法

慚・・・自我、法に対して非難されるべきこと

愧・・・世間に対して非難されるべきこと

無痴・・・痴の対治(対極)であるものすなわちありのままに理解すること

慢・・・「劣っている者よりも私は優れている」あるいは「同等の者と私は同等であると思う」心の高ぶり

この「慢」には段階があって、これが1番目。

2番目は

過慢・・・同等の者よりも私は優れている、あるいは優れている者と同等である、という心の高ぶり

3番目は

慢化慢・・・優れている者よりも私は優れている、と思う心の高ぶり

その他の慢は

我慢・・・五取蘊を我我所として観察する心の高ぶり

増上慢・・・未だ獲得していない極めて優れた理解に対して、私は既に獲得した、と思う心の高ぶり

卑慢・・・遥かに優れている者よりも私はわずかに劣っている(レベル差を認識できない)と思う心の高ぶり

邪慢・・・德がないのに「私は有徳である」と思う心の高ぶり

以上、「慢」にはこんなたくさんの使い分けがされていました。

増上慢は枕草子、法華経、維摩経などに出てきている(座を起つ五千人)。

自分を基準にしてそれ以下を蔑む、絶対にお近づきになりたくないタイプの慢はどれですかね。

いるんですよ、ちまたにはそういう俗っぽい人が。

東大仏青の先生方は若干を除いてほとんどすべて人格が優れていて、生徒の能力にかかわらず真剣に向き合っています。

頭脳優秀なだけでなく、人に耳を傾ける能力、ご自身の謙虚さを持ち合わせていて尊敬できます。

高野山大学でサンスクリットを教えてくれないものだから、やむを得ず東大仏青を見つけて入会してみたのですが、コロナのために入会と同時にZOOMに切り替わり、おかげさまでたくさんの授業を受けることができました。

今年あたり対面授業が復活しつつあるので、ぜひオンラインでも参加させてください、と希望を出してねばっているところです。

 

「中級サンスクリット」

アンケートに、「知なる富」はとてもいい詩なのでまた教えてほしい、と書いたところ、早速今日の授業で一番に取り上げていただきました。

本当にいい先生です。

 

「大乗起信論」

とにかく今日は暑い。

初めて場所を2階に移してエアコンを入れて環境を整え・・・ところがリラックスしすぎて最後のほうで意識が遠のき、もしかして指名されたのに出なかった可能性が!

退出に気づいてミュート解除したのがおそらく最後から2番めくらい、もしかして最後だったかも。

やっぱり授業は緊張感をもって臨まなければいけないと猛省中。

 

「軸装」

物価が高騰しています。

政府は燃料費と食費のことしかまるで影響していないかのように選挙演説していますが、実態はそうではありません。

何を作るにも光熱費がかかり、出来上がった製品は輸送するわけで、生活全般に高騰の波が押し寄せています。

現在、美濃紙(A3程度)3枚に書いた梵文般若経とそのローマナイズ、訳文、デーヴァナーガリー文字般若心経を軸装に依頼してあるのですが、見積もりが出て、予想をはるかに越えて2倍以上になっています。

すでに種子曼荼羅を金剛界2,胎蔵曼荼羅1完成しているのですが、もし今年あたりこれをやっていたら仕上げに莫大な費用がかかっていたでしょう。

さっさと描いておいてよかった。

いつぞや老後に2千万円必要とか話題になっていましたが、もはや3千万円にレベルアップしているかも。

実家の父が残してくれた切手収集帳、古いのは7円とか10円とか、昔はそれで郵便物が送られていたはずなのに、今では84円、これもすぐに100円くらいになりますね。

貯金は目減りし、年金は減らされ、働き口はなし。

健康寿命があとどれほど残っているか。

ヴィディヤーダナン サルバダナ プラダーナン(知なる富は一切の富のなかでもっとも優れた富である)

せめて「知」だけでも貯えておかなければ。

 

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サンスクリット初級とチベット仏教

2022年06月18日 | ZOOM

我が家の蓮池(鉢)にもやっとつぼみが顔をだしました。

今年はブラッドオレンジとデコポンが両方とも不作でほぼ全滅。

花は咲いたのに実がつかない。

かわりに植えてまもない夏みかんが一つだけ育っている。

この夏みかんはわざわざ原種に近い酸っぱい種類を選んで取り寄せました。

マーマレードや果実酒などに加工するにはそういうのがいいと聞いたので。

 

「サンスクリット初級」

オンライン授業はこれで2年くらい続けていますが、土壇場での休講とは初めての経験で恐れ入りました。

時間になっても授業が開かれず、自分のところだけ音声画像が届いてこないのかと心配になるし、それも数分程度だったら誤差の範囲なんですが、あれこれ手探りで原因を探しているうちにチャットのところに事務局が「しばらくお待ち下さい」というような表示を出しているのに気づきました。

結局、10分程度経過した段階で「急な事情で休講」というお知らせを見て、メンバーの中にルームを退出する人が出てきたので、これは非常事態なのだと解釈して私も退出しました。

その後メールなど入ってはいませんが、これはよほどの事情なんだと思います。

ふつうは前日までには連絡があります。

私はオンラインなので全然かまいませんが、教室まで出かけた人はたとえ都内からの通学でもそれなりに負担がかかるわけでお気の毒です。

8年くらい前の1月、NHKのオープンスクール(国立)で梵字を習いに行った冬、東京へ前泊していて授業の当日(月曜日)大雪が降り、朝になって家から「今日は休講、という連絡があった」と電話がありました。

当日言われても東京まで来ちゃっているのに・・・

大雪で、私は歩道で滑って転び、思わずみっともない姿を誰かに見られなかったかと周囲を見回したり。

でもじきに雪は止んだんですけどね。

新幹線で帰るとき、途中で熱海におり、梅園で梅見をしていきました。

そのあとは在来線で帰ったのですが、三島で乗り換えるより楽だった。

「チベット仏教」

チベットの仏教を学ぶ大学みたいな寺院では、聞(ペティ=講義)思(ランジョン=自習)修(ツゥーパ=問答)という形で勉強をするのですが、その問答というのは、

1 先行研究~他者の否定 2 自説の設定 3 議論の断滅

という進め方だそうです。

これではまるで修士論文の段取りみたい。

 

 

 

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高齢者講習(運転免許)

2022年06月17日 | 日記

免許証更新のため認知症検査を受けてきました。

会場の自動車学校には1室に20人の受験者、私はまだかろうじて75歳にはなっていないのでいちばん若手かと思われます。

この日のテストのハイライトは16枚の絵を見せて、つぎに数字を消すテストをして時間をおき、そのあとで先ほどの16枚の絵の名前を書く、というもの。

正面のホワイトボードにパソコンから画像を照射して見せるような形。

最後列にいたので見えるかどうか心配だったけど、なにしろ全部前もって記憶してあります。

記憶力はまるで苦手ですが、一夜漬けは大得意。

さすがに一夜では無理なので、3日前ごろから記憶作業を開始したけど。

問題はネット上で公開されているため、プリントアウトしておいて覚えます。

ABCDと4種類あり、今日はCが出ました。

16✕4=64枚あるので、列を混同するのがいちばん心配だったけど、Cの頭の「機関銃」が出たとたん、つぎつぎわかりました。

機関銃、琴、親指、電子レンジ、セミ、牛、とうもろこし、鍋、ハサミ、トラック、ドレス、メロン、孔雀、チューリップ、ドライバー、イスの順。

まずは白紙のところへ見たものを全部順不同でいいので名前を書き込みます。

いったんそれを閉じて説明を聞いたあと、今度は果物、家具、大工道具など項目がヒントとして書かれている紙にもう一度それらを書き込みます。

あとは年月日、時間(時計を見ないで現在時間を想像する)を解答するのと、知能テストのような指定された数字を斜めに消していくのがありました。

1ヶ月くらい前に受験した人の話では、検査結果の点数を紙に書いたものをもらってきたというのに、今回はみなさん合格したかどうかだけを口頭で告げられたのですが、私の場合、試験官が耳元で「満点でしたよ」と教えてくれました。

やったね!

私の記憶力もまだ馬鹿にしたものではない。

帰り道、信号のところで年配の男性が、話しかけてきたので、ネットに問題が公開されているからダウンロードして暗記するといいですよ、と教えてあげたら、いいことを聞いたと満面の笑顔で感謝されました。

私だってうちを修繕に来てくれた大工さんにそういうことを聞いてあったから準備ができたわけで、お互い様です。

 

 

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梅干し作り

2022年06月16日 | 日記

(ひょうたんの花)

「梅干し作り」

火曜日に小田原から梅(今年は「十郎」ではなく「杉田」という種類)が5kg届き、その日は雨だったので、作業をするかどうか迷っていたところへ生産者農家から電話が入りました。

配送が遅くなったことのお詫びらしいですが、関東地方に雹の被害のニュースがあったので届いただけでもありがたい。

ついでに梅をこのまま晴れる日まで2,3日常温で保管しておいてもいいかどうか尋ねたところ、全然問題がないということだったため、木曜日の今日になってようやく梅のヘタ取り、水洗い、漬け込みなどやることなどを完了しました。

常滑焼の味噌甕そのものが20kg用で大変に重く、もう今年が限界かと覚悟しています。

梅は届いて3日目ともなるとさすがに黄色味が増していますが、これ以上ほったらかしておくわけにはいかず、今日だってスカッと晴れているわけではないけれど、雨が降っているよりはまし。

今までは梅酢が上がってきたあと、土用干しまでそのままにしていて、干したあとにもみ紫蘇を入れてかめに戻していたのですが、その方法だと水分が足りないために若干梅酢を戻してなじませていました。

先日、「やまと尼寺精進日記」を見ていたら、住職の解説では、梅酢が上がった段階でもみ紫蘇を入れて、その後土用干しをするとのこと。

その際、梅と紫蘇を分けて干し、紫蘇はゆかりになるらしい。

この方法だと干す段階で色がついているので、かめに戻したときにすでに色があるからまだらになる心配がないでしょう。

いい方法だと思います。

カビの心配については、尼寺の住職は35度の焼酎を梅そのものにふりかけることにより対処していました。

うちでもかめを使用する前に内外全体を焼酎で拭いていますが、さすがに梅にふりかけることはしません。

しかし、1度だけ白カビが生えたことがあったので、今年はどこかの段階で25度の焼酎ですが加えてみようかと思います。

5kgも漬けて、実際にはその3分の1も消費しないので、毎年使い切れない梅干しはさようならしています。

やはり量が多すぎますねえ。

この生産者のところの梅は果皮が柔らかくて美味しいです。

ふつうの南高梅とは比べられない。

価格も農家直販1kg600~800円程度で、スーパーより安いような気がするし、送料手数料1230円がちょっと痛いけど、気に入っているので毎年オーダーしています。

らっきょうは量を半分に減らし、いちごジャムは1回だけ、味噌は3kg,今度の梅干しで今年の自家製食料はおしまいです。

「ZOOM]

きのうは午後1時から竹村牧男先生の「漢文仏典講座」、午後3時から「仏画の見方」がありました。

竹村先生の話し方はなぜかすごく響いてくるものがあって、わかりやすい。

来月高野山で直接授業を受けることができるのが楽しみです。

スクーリングの手続きは今日、本局へ行って済ませました。

2科目受講するので2万円を郵便為替にするのですが、たったそれだけの金額で550円も手数料がかかるのは時代遅れじゃないのかと言いたい。

もっと上手は法隆寺夏期大学の送金で、参加費3千円を現金書留にするのです。

それに比べればマシかも。

さらに今日同時に発送した買取金券ショップへの2300円程度のものにレターパック代520円もなんと申しましょうか。

だんだんボケてきたので、金券ショップのほうへ2万円の郵便為替を間違って同梱してしまっていたらどうしよう、なんて不安がよぎっています。

大学へは、修論の面談日時の希望を書類で提出しました。

おそらく私の人生設計的にはここを分岐点としてやるだけのことはやったということになり、タイムアウトでフェードアウトしていくでしょう。

思えば2007年夏、法隆寺夏期大学からスタートし、梵文般若心経を自家薬籠中の物にするにはどうしたらいいかという課題に挑戦すること今年で15年、昨年春に高野山で梵字の印可状をいただき、さらにサンスクリットを東大仏青で勉強させていただくうちに素晴らしい先生との出会いもありました。

 

 

 

 

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ZOOM3科目

2022年06月11日 | ZOOM

午前中、「仏教世界を歩く=大乗五蘊論」。

五蘊のうち本日は「受」と「想」。

小谷先生もサンスクリットを駆使して毎回よどみなく原語との対訳をされている。

(語学力って大事だなあ・・・・・・)

今日の資料では五位七十五法に出てくる用語のすべてにサンスクリット語を並べてくださっているので助かります。

このごろ読んでいる本に唯識関連のがあり、そこにこれが出てくるのですが、漢字の羅列を見るとうんざりする。

どうも漢字の場合、先入観がつきまとって意味がわかりにくい。。

サンスクリットがわかるわけではないけれど、漢字で〔受〕とか〔想〕とかはいいとして、〔放逸〕、〔無愧〕、〔猶像〕などと言われてもなんのことやら。

 

午後は「中級サンスクリット」。

ヒトパデーシャというストーリーを訳しながら、文法の解説があり、その他、今日の一偈としてなかなか興味深い内容の詩を紹介してくれる。

3期連続で参加しているのは私だけではないかと思うのですが、全然頭に入っていないので何回同じところを繰り返してくれても構いません(かえってそのほうがいい)。

それなのに先生は気を遣われているようで恐縮です。

 

3コマ目は「大乗起信論」。

第三段「解釈分」のあたりなので、いまのところまだ理解できます。

この先、泥沼化するのが目に見えていておそろしい。

対面とオンラインが同時なので、教室内に質問者があってこちらへ矛先が向くのが軽減されているので大助かり!

きょうも無事に過ぎたので、最後にミュートを外してお礼を言うのが楽しくてたまりません。

 

「ヨーグルトメーカー」

昨年暮れ頃、甘酒メーカーを欲しくてさんざん迷い、スーパーでその種とする麹を先に買って冷蔵庫へ入れ、半年ほど経ってしまった。

この手の小型家電は必ず2,3度使って飽きるのですが、物価高が止まらないので商品の価格が上がる今が最後の無駄遣いかと思って決心しました。

アイリスオーヤマのヨーグルトメーカーで3000円台のもの。

最初に市販のR1ヨーグルトを使って牛乳1リットル容器のまま作ったところ、まずまずの出来上がり。

これはスターターのほうに糖分が入っているため、作ったものと一概に味の比較ができません。

つぎは麹を使った甘酒。

これもうまくできました。

砂糖を使わずにどうして甘いのか不思議です。

3回目はカスピ海ヨーグルト。

これが一番成功したと思います。

カスピ海ヨーグルト特有の強烈な粘りがそのまんまで、味もスターターと遜色なし。

食べ比べても差がわからないくらいです。

問題は消費するのが大変だということで、もとが400gあって、その3分の1をスターターとして使ったとしても、1リットルできてしまうため、ほんとに困ります。

じつは20年ほど前にこういう手作りヨーグルトが流行ったときがあって、自家製のヨーグルトをいただいてそれを元に家で作ったことがありました。

いまのような小型家電で作るのではなく、お風呂の浴槽に浮かべて保温して発酵させるとか、思えば空恐ろしいことをやっていました。

しかし保温方法に問題があるというより、種菌が自家製で継がれていたというのがよくなかったと思うのですが、主人がそれに当たって下痢をしたのです。

それがトラウマになって、今回のヨーグルトも食べてくれません。

ですから、現在出来上がっているカスピ海ヨーグルトも、種を継ぐのは危険だからやめておくべきでしょう。

雑菌混入には要注意です。

この道具は牛乳パックをそのまま使うので容器の消毒の手間が省けて便利だと思いました。

 

 

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河原撫子

2022年06月07日 | 日記

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きのうのサンスクリット初級

2022年06月05日 | ZOOM

きのうは午前中にオンライン授業(渡邉 要一郎先生)が1つあっただけなので助かりました。

3つのときはもう大変。

このサンスクリット初級の授業ですが、2回めのこのときも詳しい資料をGoogle Driveにアップしてくれてあるので事前に印刷しておくことができ、しかも大きな文字で色分けもあって見やすいです。

大事なところはしっかりマークしてあり、見落とすこともありません。

W先生は爽やかな好青年という感じですが、じつはものすごく優秀な方みたいです。

東大というとガリ勉のイメージが強すぎてどちらかというと嫌いでしたが、W先生の授業では、ここが要点だ!というところをがっちり熱心に説いてくださる。

テキストを見ていて気が付きましたが、サンスクリットの名詞で、gender(性),number(数),case(格)という分類のうち、わけのわからない「格」について初めて私にも理解できる解説がありました。

ご本人は超優秀な頭脳をお持ちなのに、ここまで初心者にむけて教えを説くことができるという幅の広さは尊敬に値します(釈迦の対機説法か)。

初級講座に3年も居座っているのはどうやら私だけではないかと思うのですが、時間をかけてゆっくり熟成させないとだめなタイプなので、高野山のほうもみなさまの修論完成、ご卒業を見届けて最後にあわよくば自分も、時間切れだったらそれも天命かと思ってスローライフを楽しんでいます。

 

 

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「仏画の見方」

2022年06月01日 | ZOOM

午前9時、県立図書館から電話があってネットで予約した本3冊が用意できました、という。

昨日の午後から夜にかけてチベット語関連の本を探して、数年前だったら実物を見ずに買ってしまっていたものを、このごろは図書館で現物を見てからにしています。

般若心経をずっと梵字で書いていて、そのうちデーヴァナーガリー文字で書くようになって、そろそろチベット語に挑戦しようかと思ったのですが、とても無理だ!

チベット語の字体を見ているとサンスクリットがものすごく簡単に見えるから不思議。

チベット仏教の先生はこれがスラスラ読めるのだから素晴らしい。

 

東大仏青オンラインで「仏画の見方」講座第1回。

午後3時開始の予定で、午後は始まるまでソワソワと落ち着かない。

前日に確認メールなどが届いていると安心ですが、音沙汰なしだとほんとうに今日授業があるのか、時間は間違っていないかなど心配の種はつきない。

時間になったのだが、先生が「全画面表示」の技術的方法に戸惑っていらっしゃったようです。

それはなんとかスタートしましたが、ついに最初から最後まで先生のお顔が見えず、声だけ解除になっていました。

次回以降改善されるとは思うのですが、なんというか物足りないです。

今日の講義の中で、先生がおっしゃるに、(地文=地文様、主文=主文様のことか、截金=キリガネ)

① 地文截金 主文截金 11世紀

② 地文彩色 主文彩色 11世紀

③ 地文截金 主文彩色 12世紀

④ 地文彩色 主文截金  これは遺例なし

このことから、掛け軸を見て、「地文が截金で主文が彩色だから、これは12世紀のものですね」などと言えばちょっと洒落ているふうに振る舞えるとおもしろアドバイスをいただいた。

でも紹介された映像にある「国宝伝船中湧観音像(高野山竜光院)」では地文主文とも截金で平安時代12世紀となっているので12世紀以降に①のパターンもあるということになる。

(この絵が高野山霊宝館に展示されたらぜひ見に行きたい)

③はたしかに11世紀にはなかったかもしれないが、地文も主文も截金、地文も主文も彩色という①と②のパターンの場合11世紀以降も描かれ続けているだろうからそれを見て11世紀のものであるとは言い切れない。

げんに私が描いているのはおそらく②だと思う。

だって截金の技法を知らないし、截金に見えるようなところは金墨で筆で描いているから。

つまり①と②のパターンはその後も描かれ続けていて、③のパターンが出現したのは12世紀以降であって、それ以前にはないということになる。

また東京国立博物館原三渓旧藏「国宝孔雀明王像」の画像が出ていたときにびっくりしたのですが、手に持っている孔雀の羽の模様にあるハート形をした部分が私の描いた絵とはさかさまだったということ。

それで心配になって高野山霊宝館にある「孔雀明王」の画像で確認したら、こちらは私と同じ向きだった。

仏画の見方が少しわかるようになったと思う。

90分間とてもおもしろく受講することができました。

この講座は対面とZOOMの両方同時に行われていて、オンラインでは20人程度、おそらく教室は10人以下と思われます。

教室で実際に先生から講義していただくほうがいいことは間違いないでしょうが、地方にいる場合オンラインができなかったらこういう文化圏の外側にいるわけで、もしコロナがなかったら私の健康寿命存命中にはとても受講が不可能だったでしょう。

教室にいて画像を撮影することはできないけれど、タブレットの場合スクリーンショットができるので、あとから見返すことができます。

記憶は曖昧なもので、メモをとったくらいでは再生が不完全ですが、あとで画像を見て納得することが多い。

「仏画の見方」にはこれからも期待しています。

 

(どんぐりと大瓢箪)

 

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