もしふつうに学校の授業があってそれが突然疫病蔓延のためにオンライン授業になってしまったとしたらそれはたいそうツマラナイことだと思うけれど、本来現地まで足を運ばないと受けられない授業がコロナのために自宅にいても受けられるとしたらこれは大変ラッキーなこと。
また通信教育にも似たようなことが言えますが、こちらはスクーリング以外はもっぱら自分で読書するほかなく、最近は単位を取り尽くしてしまって残りわずか、あまりおもしろくありません。
だからもうやめたいなー、なんて思っています。
そろそろけじめをつけないと。
しかし、密教の勉強をしている(ことになって)からこそ東大仏青の講座を受講することになり、すべてこれ因縁。
じつはこちらが意外とおもしろい。
**先生は東大の先生なのに、私のような未熟者のおろかな質問に対してとても丁重な回答をしてくださる。
昨晩はそれをいただいて、内容があまりにも盛りだくさんで驚いてしまいました。
「諦」について、なんですが、ふだんから疑問に思っているところをずばりと答えてくださっている。
高野山大学の先生はこんなふうに質問に対する回答をくれたりするだろうか。
まず絶対に期待できない。
ZOOMでは対面、あるいはそれ以上のやりとりが可能となり、しかも遠隔地にあるのでその効果は計り知れない。
**先生には以前にも「アルタクリヤー」について教えていただき、今回は「諦」についてで、これらのメールはどちらも私の大切な財産として一生大事にしていくつもりです。
まだ東大仏青とはつながっていたいので、もう1年高野山を延長することにすべきかと悩み中。
「加行道場体験記」
平成29年度通信下記スクーリング
高野山大学加行道場大菩提院宿泊研修
掃除をしていたらこのときの資料が出てきました。
7月25日~27日、27日~29日、29日~31日の3日間ずつどれか1度だけ申し込めることになっています。
私はこのうちのたぶん1回目を選択していると思うのですが・・・
研修費用は12,000円で、布団リース代、写経代、朝食2回、夕食2回含む
宿舎は男女とも加行道場宿舎だった。
半袈裟が必要ということだったので、事務局で購入(3000円、これは後日正科生になったとき入学式でもらったのと同一)。
1日目
17時に開始し、夕勤行(本堂)、『仏名会略法則』に則って五体投地六十礼(過去七仏と当來弥勒仏と五十三仏を礼拝)
夕食(精進うどん)後19時30分より道場にて御宝号念誦
風呂、就寝(21時)
2日目
3時30分起床、4時『仏前勤行次第』に則って勤行(般若心経・百字偈・観音経偈・舎利礼文)
4時30分『仏名会略法則』に則って五体投地百礼(過去荘厳劫の百仏礼拝)
5時30分奥の院参拝(2時間)
7時45分朝食(粥、みそしる、漬物)
(スクーリング)
17時夕勤行、『仏名会略法則』に則って五体投地百礼(現在賢劫百仏を礼拝)
18時30分夕食(精進カレーライス)
19時15分般若心経一巻写経
20時15分風呂、21時就寝
3日目
3時30分起床、4時朝勤行、『仏名会略法則』に則って五体投地百礼(未来星宿劫の百仏を礼拝)
5時30分 伽藍参拝(1時間)
6時45分朝食
7時30分 アンケート回答後荷物搬出
(スクーリング)
このようになっていました。
前年も実施されたらしいですが、そのときのアンケートで「もっと本格的にやってほしい」という要望があったので上記のようなハードな日程になったらしいです。
この中でとてつもなく大変だったのが五体投地で、猛烈な筋肉痛がきました。
早朝の奥の院参拝のときはお坊さんが丁寧に案内してくれたので、どれも見落とすことなく著名人の五輪塔は全部見ることができました。
伽藍参拝もさすがにプロの案内でした。
このようなすばらしいプログラムはこのあとまったく実施されていません。
とくにコロナ禍にあっては何も行われず、むしろ極端に縮小してしまい、これではなんのために在籍しているのかわからない人も多いのではないかと思います。
私はこのときは科目履修生として1年目で、すごくたくさんの科目を履修して、お遍路までやってしまいましたが、翌年は「悉曇」ひとつのみ履修して、それでやめようかと思っていました。
でも3年目は正科生になり単位取得のほか、個人的に「悉曇十八章」の勉強をする機会に恵まれて当初の目標以上のことが達成されました(印可)。
しかしコロナ禍にあってはなにかと制約も多く、盛り上がりに欠ける面もあり、ぼーっとしているうちに年月が経ってすでに正科生4年目。
4月からは継続すれば5年目に入ります。
修論テーマは二転三転してそれもあやふやになりつつあり、家庭の事情で健康上の苦諦が生じると速攻で学生生活を白紙に戻す気になったり、それが突然実体のない幻だったとわかるとやはり続けようかと思い直したり、まさに諸行無常というところ。
さてどうなりますことやら。