最初の指導教官は「サンスクリット」がご専門、その次は「文献学」がご専門、これが最後と決めての現在は「漢文」です。
思えば高校のころの漢文は成績といえば中の上程度で、どちらかといえば苦手なほう。
それでもなんとか漢文を得手にしたいものだと思って、過去にこの本を購入してありました。
きのうの深夜、Facebookの画面をずっと下にスクロールしていくと、M先生の講座がアップされていたので見始めました。
見るというより聞く感じ。
音声しか出てこないので。
3時間もあったのでまだ半分しか聞いていませんが、この途中に「加地伸行」という名前と「講談社学術文庫」というのが耳に残り、アマゾンで検索してみると、「論語」がどうもそれらしい。
それで中古の文庫本を送料込み360円程度でクリックしました。
そのあとで、どうもこの名前には記憶があるぞ、と上記の「漢文法基礎」に気づいたのです。
当時は中古など買ったことがなく、定価で購入していましたが、ほんとにつまらなくて本棚から格下げし、どこへしまったものやら・・・
何回も古書店に売却したものの中に混じっていないといいんだけど、と不安にかられながら心当たりの場所を必死に探してついに発見。
また最初から読み直すつもりですが、なんとか少しでも読めるようにしないと、もしかして先生と面談の機会を得たときにテストされるかもしれないから。
修論を書くどころか、それ以前にサンスクリットや漢文をかじって、それからおもむろに課題を考案するという段取りなので、この先非常に長くて険しい道のりです。
先生の配信中の講義を聞いていると、漢文がいかに若者から嫌われているか、高野山大学でも必須でなくなってサンスクリットとの選択科目になっているという。
そのあたりのニュアンスは、坂口安吾の「勉強記」のようでおもしろい。
上のほうの本「漢文法の基礎」、もしこれを読んで本当に基礎が理解できたならあっぱれと褒めちぎりましょう!