「人生案内」にあった「老犬の世話、体力気力の限界」という50代半ば千葉E子さんの記事。
うちとそっくり。
16歳の老犬で、どれだけ苦労しているか手に取るようにわかる。
これに加えて眼も見えなくなり、皮膚炎がおきたり、排便排尿の予想外の展開、夜泣き、徘徊等なんでもありでした。
真冬の寒さの中、真夜中に悲鳴を上げるので駆け付けて抱き上げ、30分ほどさすっていると眠ります。
アマゾンでおねしょシーツをたくさん取り寄せ、そこらじゅう敷き詰めるけどちょうどいい具合にはしてくれなくて後片付けがもう大変。
こんな風であと半年とか1年とか続くとしたら先に人間のほうが参ってしまうとか思って。
それでも前に飼っていた犬が15歳でなくなるとき、あのころは私たちも若かったので(50代、いまは後期高齢者)片道15kmある名医のところへ何度も通い、入退院を繰り返して最後は病院でなくなった。
それを反省して、今度は絶対に自分の手で看取ると決意し、ほんとうに手を尽くして世話をし、食べなくなったのは忘れもしない2月26日(月)の1日だけ。
翌朝には見ている前で息を引き取り、まだ温かい体を抱き上げて別れを惜しんだ。
前夜、シーツの上でもがいて苦しむ様子がまるで天国の階段を必死で駆け上がっているようで痛々しい。
それでもそういうことをしなければあの世に行くことができないんだと思って、人間の最後もそのようになるのだと覚悟して見守った。
看取ることができて本当によかったと思っています。
人間も同じだと思う。
病院で点滴したり、胃ろうをやったり、施設に預けられたりするより、自宅で看取られて死ねる人は幸せです。
また思い出してごまちゃんが懐かしくなってしまった。
もうちょっと介護を上手にできなかったものかと反省もしているけれど、きっと感謝してくれていると思う。
ごまちゃん、いっしょに過ごせて楽しかったよ、ありがとう。