春夏秋冬

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行蘊

2022年06月25日 | ZOOM

「五蘊論」

五位七十五法

慚・・・自我、法に対して非難されるべきこと

愧・・・世間に対して非難されるべきこと

無痴・・・痴の対治(対極)であるものすなわちありのままに理解すること

慢・・・「劣っている者よりも私は優れている」あるいは「同等の者と私は同等であると思う」心の高ぶり

この「慢」には段階があって、これが1番目。

2番目は

過慢・・・同等の者よりも私は優れている、あるいは優れている者と同等である、という心の高ぶり

3番目は

慢化慢・・・優れている者よりも私は優れている、と思う心の高ぶり

その他の慢は

我慢・・・五取蘊を我我所として観察する心の高ぶり

増上慢・・・未だ獲得していない極めて優れた理解に対して、私は既に獲得した、と思う心の高ぶり

卑慢・・・遥かに優れている者よりも私はわずかに劣っている(レベル差を認識できない)と思う心の高ぶり

邪慢・・・德がないのに「私は有徳である」と思う心の高ぶり

以上、「慢」にはこんなたくさんの使い分けがされていました。

増上慢は枕草子、法華経、維摩経などに出てきている(座を起つ五千人)。

自分を基準にしてそれ以下を蔑む、絶対にお近づきになりたくないタイプの慢はどれですかね。

いるんですよ、ちまたにはそういう俗っぽい人が。

東大仏青の先生方は若干を除いてほとんどすべて人格が優れていて、生徒の能力にかかわらず真剣に向き合っています。

頭脳優秀なだけでなく、人に耳を傾ける能力、ご自身の謙虚さを持ち合わせていて尊敬できます。

高野山大学でサンスクリットを教えてくれないものだから、やむを得ず東大仏青を見つけて入会してみたのですが、コロナのために入会と同時にZOOMに切り替わり、おかげさまでたくさんの授業を受けることができました。

今年あたり対面授業が復活しつつあるので、ぜひオンラインでも参加させてください、と希望を出してねばっているところです。

 

「中級サンスクリット」

アンケートに、「知なる富」はとてもいい詩なのでまた教えてほしい、と書いたところ、早速今日の授業で一番に取り上げていただきました。

本当にいい先生です。

 

「大乗起信論」

とにかく今日は暑い。

初めて場所を2階に移してエアコンを入れて環境を整え・・・ところがリラックスしすぎて最後のほうで意識が遠のき、もしかして指名されたのに出なかった可能性が!

退出に気づいてミュート解除したのがおそらく最後から2番めくらい、もしかして最後だったかも。

やっぱり授業は緊張感をもって臨まなければいけないと猛省中。

 

「軸装」

物価が高騰しています。

政府は燃料費と食費のことしかまるで影響していないかのように選挙演説していますが、実態はそうではありません。

何を作るにも光熱費がかかり、出来上がった製品は輸送するわけで、生活全般に高騰の波が押し寄せています。

現在、美濃紙(A3程度)3枚に書いた梵文般若経とそのローマナイズ、訳文、デーヴァナーガリー文字般若心経を軸装に依頼してあるのですが、見積もりが出て、予想をはるかに越えて2倍以上になっています。

すでに種子曼荼羅を金剛界2,胎蔵曼荼羅1完成しているのですが、もし今年あたりこれをやっていたら仕上げに莫大な費用がかかっていたでしょう。

さっさと描いておいてよかった。

いつぞや老後に2千万円必要とか話題になっていましたが、もはや3千万円にレベルアップしているかも。

実家の父が残してくれた切手収集帳、古いのは7円とか10円とか、昔はそれで郵便物が送られていたはずなのに、今では84円、これもすぐに100円くらいになりますね。

貯金は目減りし、年金は減らされ、働き口はなし。

健康寿命があとどれほど残っているか。

ヴィディヤーダナン サルバダナ プラダーナン(知なる富は一切の富のなかでもっとも優れた富である)

せめて「知」だけでも貯えておかなければ。

 

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