春夏秋冬

言わぬが花とは知りながら
ときどきつぶやいています
コメントは非公開に設定してあります

サンスクリット初級講座

2020年10月31日 | ZOOM

サンスクリット初級講座を受講するために東京へ行ってきました。

初めての土地なので右も左も分からないから時間に余裕をみて新幹線に乗りました。

東京駅からは地下鉄で本郷3丁目へ行くらしいのですが、どうも地底は苦手なので、山手線で御徒町へ行き、地上を歩いていくことにしました。

いやはや、上り坂なんですねえ。

けっこう息が切れました。

今日の授業で印象に残ったこと。

サンスクリット(原語ではサンスクリタ)という言葉を分解すると、サン+s+クリタになり、そのクリタがk+r(下点つき)+taになるのですが、そのクリタの部分が、金剛界曼荼羅2番目の尊である金剛舞菩薩の種子と同じだったのです。

クリタの意味は「作られた」で、過去分詞だそうで。

ルート記号は「語根」をあらわし、中に動詞が入るらしい。

今年はコロナのために授業回数が半分に減って、全10回になったため、動詞のところまでは進めないということでした。

授業料は半分、現金で戻されました(1万円)。

お金は返さなくていいから、残りはZOOMでやってくれないかなあ。

若い先生ですが、聞き取りやすく、無駄のない表現で、わかりやすい。

頭がいい人なんだと思う。

テキスト(コピー)の最後のページにデーヴァナーガリー字母表があり、ここで発音を指導してくれたのですが、母音のみで、時間切れ。

ちょうど私がいちばん知りたかったところの一歩手前でした。

すごーく残念。

知りたいところというのは、ka,kha,ga,gha・・・と続くところの発音です。

12時20分ごろ終わり、周囲になにもない場所だからそそくさと御徒町駅へむかい・・・・途中湯島天神へ道草し、山手線に乗って東京駅へついたのがちょうど1時ごろ。

湯島天神で道草しなければ1時3分のひかりに間に合ったかもしれないなあ。

やはり明るいうちに家に戻りたいので、来月からの「大乗起信論」は参加取りやめにしてきました。

 

 

 

 

コメント

本を売却

2020年10月22日 | 読書

本棚を埋め尽くしている蔵書が仏教関連の本に押し出されて行き場を失っていたので、地元にある古書店に依頼して買い取っていただきました。

電話ひとつで1時間以内にかけつけてくれました。

担当者は若い男性で、ざっと目を通してくれて、全集ものやコミックなど全部で4,500円の査定。

これと別途、昭和26年発行の瀬越憲作『御城碁譜』を手放しました(2,500円)。

こちらは本人のサインが入り、製作番号もついている天然記念物みたいな古い本で、購入時はもちろんぶっ飛ぶくらいのお値段ですが、まあ気持ちの整理がついたのでほっとしています。

しばらく前に、大阪の天牛書店に郵送で買取依頼した本の価格が1万円だったので、あの店も悪くないですよ。

あのときは販売価格12万円の『適情録』とか、4万円の『梵字搨鑑』が入っていましたが。

たぶん買ったときの20分の1くらいを想定していればいいのでは。

囲碁関連の本は中国の人がよく買うのだそうです。

多少の書き込みがあっても買い手があるので捨てないでください、と言われました。

玄関先で本を査定してもらっているとき、うちのごまちゃんがやってきてクンクンしていると、健康そうで見た目も若くて性格がよくて、とすごくほめられたので、この青年の好感度は抜群です。

 

 

コメント

脳外科へ行ってきました

2020年10月12日 | 日記

もともと頭は少々おかしいのかもしれないのですが、そのあたりは基準をどこへ持っていくかということで個人差があるので、可もなく不可もなしという状態です。

転んで怪我をする人は、怪我の具合がどうのこうのと言う前に、転ぶことじたいに問題があるわけで。

私の場合、慣れない場所の数段の階段を夜間一歩踏み出したとたんよろけて左の壁にぶつかり、左の側頭部を強打しました。

そのときの衝撃があまりにひどかったのです。

ぐしゃっと感じたほどに。

だいたい頭部を強打して、音を感じるものでしょうか。

だけどほんとに脳が崩れたと思いました。

その後30時間ほど経過しましたが、いわゆる外傷やたんこぶや頭痛、吐き気、視界がおかしい、などはありません。

でも、念の為脳外科へ行ってみることにしました。

この病院には3年前の1月、神社の百段階段を登っているときに80段のところで突然後頭部に激痛が襲ってしゃがみこみ、しばらく動けなくなったことがあったときに初めて受診しています。

そのときのMRIの結果と今日の検査結果を先生が見比べてくれましたが、何も異狀はみつからず、無罪放免といったところです。

年齢なりに脳梗塞の痕跡(白いポツポツ)は若干ありますが、とくに問題はなし。

あのグシャ音はいったい何だったのか。

ある人からそれはぶつかった板壁が壞れる音ではないか、と指摘され、うーん、たしかにそうかもしれないと思いました。

あの板壁が少しでも凹んだりしていれば、脳が崩れたことにはならない証拠なので、できれば確かめたいものです。

コメント

高田良信さんの本

2020年10月03日 | 読書

高田良信さんは法隆寺の長老で、毎年法隆寺夏期大学へ行くともらえる冊子の中に随筆が寄せられていて、中でも法隆寺が世界遺産登録されたときの地元斑鳩町との「闘い」がおもしろかった。

夏期大学では名物の著名な講師陣がつぎつぎと舞台を去り(高齢化のため)、近年はあまり魅力がなくなってしまったが、生徒の中でも「高田良信さんの講演があればいいのに」という声が聞かれていた。

ぜひ一度お目にかかりたいと思っていたけれど、すでに亡くなってしまわれたとは・・・・・・・・・

それほど年齢が高くもなかったのに残念です。

この本はアマゾンプライムで取り寄せました。

今日届いて、少し前後のあたりに目を通しましたが、じつに理解しやすい興味深い内容で、読むと心が安まりそうです。

今まで密教関係の著作や古典を見ていたので、読めば読むほど疲れが溜まってしまいましたが、この本は読むと同時に頭に光景が入ってくるという希少な書でした。

思えば法隆寺は私の歴史文学への出発点で、現在ひたすら悉曇十八章に取り憑かれているのも法隆寺貝葉が原点になっています。

密教も仏教も関係なく、梵文般若心経が理解できればいいという目的での高野山大学でした。

いよいよ来週、秋季スクーリングのため高野山へ向かいます。

往路、京都へ寄って、智積院へ泊まるという冒険も予定しています。

 

「篳篥の蘆舌」

4月ごろ製作者から送っていただいた蘆舌が8個あります。

なにしろ廿日会祭と中秋管絃祭の両方が中止になるという番狂わせが生じたため、届いてから長らく開封していませんでした。

いわゆる「帽子」をかぶせてない状態なのが原因だったのか、8個のうち2個にひびが入ってしまいました。

それでもセメ止めをして吹けば音は出ているので使えそうですが、これからはしっかり管理しないと駄目なんだと反省。

無事だった6個のうち、1個は大先輩のN氏へ、1個は神主の須田さんへプレゼント。

この蘆舌の優れているところは、最初から音が出る、ということにつきます。

慣れていかないとよく響く音にならないですが、最初にこれだけ音が出ると期待がもてます。

篳篥の新人たちは何人増えても、1,2年で去っていきます。

理由は、音が出ないからです。

彼らがこういう蘆舌に出会っていればよかったのに、と残念に思います。

 

 

 

 

コメント