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梵字学習の記録 ハスの花6輪目

2024年07月23日 | 日記

サンスクリット入門-インドの思想を育んだ「完全な言語」 (中公新書 2812) 新書 – 2024/7/22

きのうのサンスクリット会話初級(東京外語大)の第14回講座の中で先生が推薦しておられた本を早速取り寄せます。

サンスクリットを対面ないしオンラインで勉強し始めたのは2020年からで、今年で5年目に入ったかな。

きっかけはもちろん梵字で、梵字といえどもサンスクリットはおおいに関連しているはずで、これがわかれば真言の意味が理解できるかもしれないというわけで。

 

もっとさかのぼると2007年(平成19年)に法隆寺夏期大学に参加し、梵文般若心経に興味をもったのがきっかけです。

2014年ごろにNHK国立オープンスクールの梵字書道へ月1で通い、その後2017年に高野山大学大学院通信課程の科目履修生となって、スクーリングで梵字書道を3日間受講し、そこで「正科生は***先生の宿坊へ宿泊することができる」という情報を得て、2019年に受験して正科生として入学。

ただもう梵字を勉強したいためにかなりのエネルギーを使っています。

一大転機となったのは2020年(令和2年)の夏のこと。

コロナで天下がひっくり返るような大騒ぎの年でありました。

厳重な衛生管理のもとスクーリングが実施されたのですが、そのときに***に宿泊させていただき、大先生に悉曇十八章を許可されるという幸運に恵まれました。

このときがいつであったかを現在再確認しているのですが、印可状の日付が令和3年2月となっており、その前年の夏に弟子入りしたことから2020年と確定しました。

おそらく2020年(令和2年)7月下旬にスクーリングのため高野山へ行き、宿坊での第1日目に先生のお点前によるお茶会があり、最終日の夜にまた4人ほど集めてお茶会を開いてくださったのですが、その間に悉曇十八章のお手本(120枚くらい)を書いて、私に手渡ししてくれたのです。

今思うとそれはもう大変なエネルギーを必要としたのではないかと思うのですが、どこまで感謝の気持ちをお伝えできたかどうかいまもって不安です。

静岡へ帰ってきてから、先生のお手本の下へ梵字を12転させて、だいたい3章ずつ書き上げ、それを郵送し、先生が添削されたのち、返送がありました。

印可状をいただいたのが令和3年2月です。

最後に高野山金剛峰寺版の梵文般若心経を奉納しました。

2007年以来、ずっと憧れていた梵文般若心経をついに正しく書写することができたのです。

先生は、「2019年高野山第519世寺務検校執行法印成満・前官」と記録されているので、私は先生が自由な時間をもてるようになったあとの最初の幸運な弟子だったのではないでしょうか。

 

さて書写のお手本はこれにて完成したのですが、つぎには文字の形ではなく、その意味するところを知りたくなります。

ちょうどこの年は意欲に燃えていたらしく、2020年4月には隔週で東京大学仏教青年会のサンスクリット初級講座で学ぶことを決め、年間授業2万円を納入。

しかしコロナ初年度であり、開講は実際には10月5週目までずれこみました。

費用は現金で半分返却され、対面講座で2回受講した後、3回目は通学が困難に感じて休み、いったん断念しました。

すると4回目からは急遽オンラインで開催されることとなって、それからずっとZOOMで続けています。

サンスクリットだけでなく、仏教関連の講座がたくさんあって、とても勉強になります。

2020年の初級の先生、2021年、2022年と次々先生が替わり、それぞれ個性があってよかったです。

2022年にはW先生(東大総長賞受賞の天才)が急逝されるという大変ショッキングなできごとがあり、突然先生が交代されました。

この交代されたS先生はほんとに素晴らしいかたです。

S先生のテキストは毎回大変充実していて、分厚く、2022年7月~2023年3月のと、2023年5月~2024年3月までのがあります。

整理してみたら欠けているのが数冊あったので、Googleドライブにアクセスしてダウンロードし、印刷しなおしました。

ほぼ全部埋められたと思う。

ここへアクセスするのにもいずれ期限があるだろうから、早いうちに印刷しておきましょう。

 

この年のスクーリングには参加していまして、ちょうどこのときなくなったW先生のオンライン法要があって高野山の宿坊で拝見しました。

偶然知り合った方にこの東大仏青をお勧めしたところ、すぐに途中から参加してくださっていて、現在も続いています。

2023年にはまたべつの方にも紹介して、やはり現在もメンバーに加わっておられます。

今年のスクーリングはパスしているので次なる展開はないけれど。

こちらの夕食は同期の女性による手作りカレーのおもてなしです。

たぶん2022年の夏だと思うのです。

このとき2019年同期の女性と2020年の男性と、私の3人で夕食会をしました。

この時点でおふたりとも出家されていたと思います。

みなさん個性豊かな方がほとんどなので、私のようにとりとめのない茫漠とした人間は珍しいほうです。

高野山の紙屋さんの店頭に飾ってある掛け軸は、大奥様がかつてお宝探偵団にテレビ出演して、贋作だとわかったものだそうで。

それ以来、秘蔵してあったものを店頭に出しています。

この店で悉曇十八章用の美濃紙を購入するのですが、この紙は篳篥にも使えそうだと思いました。

スクーリング風景。これは2022年に竹村先生が急病でとりやめ、かわりに前谷先生が講義をされたときのもの。

あのころはまだコロナで騒いでいたので大会場でこんな感じ。

昨年あたりはごくふつうに教室での授業でした。

 

法隆寺夏期大学テキスト(2007年)

あのころはよかった。

充実していた、と思う。

 

 

 

 

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