春夏秋冬

言わぬが花とは知りながら
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第66回法隆寺夏期大学

2016年07月29日 | 日記

今年は涼しかったですよ~~~

昨年の36度に比べれば10度も気温が低く、ときどき小雨がぱらついたり、曇っていました。

傘がなければ濡れるというほどの雨ではなく、まことに恵みの雨でした。

 

初日の大きなイベントは午後に行われるどレンジャー消火訓練です。

いつもと同じ・・・・・・・・・・・

今年は西院伽藍の中門が工事のため、大講堂の前で写真撮影が行われました。

 

 

 

 

 

このあと、班に別れて特別拝観に出発します。

なんといっても目玉は「聖霊院の国宝秘仏たち」「救世観音」「絵殿舎利殿」あたりでしょうか。

特別に見られるものはほかにも「金堂焼け跡」「西円堂」「平成の玉虫厨子」「若草伽藍」ですが、西円堂と若草伽藍はパスしました。

金堂焼け跡に関しては8年目にしてようやく理解できました。

どうやら終戦間際から修繕のために解体作業が始まっていて、

上層部や内陣が別の場所に保管されていた状態で、

昭和29年1月26日早朝内部から出火し、

壁画がほとんど焼損した状態となった。

その後、焼損した建物をそっくり移転し、現在の収蔵庫に保管してあり、

それを見学できるのは夏季大学受講生のみというわけであります。

焼損した1月26日と、半年後の7月26日を防火訓練(ドレンジャー)の日としたようです。

1月26日は文化財防火デーになったらしいですね。

夏期大学は夏安居に行われるのでたまたま7月26日が入っているから見学できたのかな???

今年は珍しく全科目受講してしまいました。

いつもは適当に途中でさぼっているのですが。

第1講 東大寺管長狭川普文さんのお話は吉本出身ではないかと思ってしまうおもしろさです。

かの東大寺の一番偉い人がですよ。

第2講 奈良国立博物館長 湯山賢一さんの「和紙の歴史」は相変わらずわかりにくくて最悪です。

PTA総会の議事録を読み上げているようなものです。

第3講 東京藝術大学大学院文化財保存学教授 薮内佐斗司さんのお話は初出演ですが素晴らしい。

来年からレギュラーになってほしい。

彼は奈良のゆるキャラ「せんとくん」の生みの親です。

第4講 臨済宗南禅寺派管長 中村文峰さんはお弟子さんを従えて堂々たる高徳僧ぶりでオーラがあります。

「妖は徳に勝たず」という言葉を教わりました。

第5講 奈良文化財研究所長 松村恵司さんのお話は専門的ながらわかりやすくてためになる。

楽しみな講座の一つです。

第6講 法隆寺管長大野玄妙さんのお話は第2講の湯山氏と同じくらい「避けたい」講座になっています。

第7講 元奈良国立文化財研究所長 鈴木嘉吉さんは中でも一番古い講師で、まさに夏期大学の顔といった方ですが、

初っ端、誕生日が天皇陛下と同じ12月23日で陛下より5歳年上の昭和5年生まれで、今年で引退しようと思っています、と仰天のご挨拶をされて一同びっくり。

第8講 信濃国分寺住職大正大学教授 塩入法道さんの「神宮寺」に関する講義はそこそこ理解できました。

このほか中宮寺、法起寺を見学できる券をいただいてあり、4日間は法隆寺をフリーパスで出入りできます。

募集定員600名は7月初旬に満席になったそうで、しかも全体の3割が初回参加の人だということでこの夏期大学の未来は満帆と言えましょう。

 

 中宮寺のシンボルである山吹の花は春の花なので、この猛暑の時期に行ってもほとんど枯れているのですが、今年はかなり残っています。

それだけ涼しい夏だということになります。

 

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干支の梵字仏

2016年07月05日 | 日記

 

 

中央に朝顔研究会の先生が作られた大輪朝顔の押し花を飾りました。

 

 

 

 

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