さつき盆栽日記

さつき盆栽好きが手入れの合間に古刹名刹を巡ります。

日本最古・阿育王塔の石塔寺

2015年09月13日 | 名所史跡

    

飛鳥時代に建てられたと伝わる日本最古の塔がある

滋賀県東近江市の古刹を訪ねて来ました!

 「阿育王山 石塔寺」

(あしょかおうざん いしどうじ)

 読みずらい山号のこのお寺は聖徳太子が仏教布教のために

近江に48ヶ所の寺院を建立し、その満願の寺として

本願成就寺と称したのが始まりとされています

その後、およそ400年後に三重石塔が掘り出されたことによって

西暦1006年には 「石塔寺」と改められたそうです

 「三門」にかかる「阿育王山 あしょかおうざん」の額

 綺麗に手入れされた境内

 「本堂」

本堂内部には秘仏の御本尊、聖観世音菩薩と

お前立に十一面観世音菩薩を祀っています

 

 

 三門の脇から158段の真っ直ぐな石段を上り、寺の名前を

改めるに至った「阿育王塔」や石仏のある山上に向かいます

日本最古の塔「阿育王塔」

釈迦の滅後、インドの阿育王(アショーカ王)は仏法興隆のために

八万四千の塔を造り、仏舎利を納めて阿育王塔として世界中に配った

と云われ日本にはその内、二塔が届き一つは琵琶湖の湖底に、

もう一つは 東近江の山中に埋没していたと云われています

平安時代の1006年に掘り出されて以来、鎌倉時代には人々が

自身の極楽往生や先祖の菩提を弔うために阿育王塔の周りに

五輪塔や石仏が奉納されるようになったそうです

 その後、数百年で数え切れないほど多くの数に至り、現在も

奉納が続き信仰が集まっているそうです 

 道祖神のような石仏もありました!

 阿育王塔の奥の山道には四国八十八ヶ所霊場に見立てた

霊場巡りの道脇にもぎっしりと奉納された石仏が並んでいました

 

 

苔むした境内の一角に

大好きな桔梗の花が咲いていました! 

 滋賀県東近江市の静かな山間で飛鳥、平安、鎌倉での各時代に

いろんな謂れが残っている古刹「石塔寺」で人々は山の上に重い

石仏をどうやって運んだのだろうと想い起こした参拝でした!

     

 

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